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ゆるキャン11巻に便乗して大井川周辺地域にまつわる思い出話をする

ゆるキャン11巻を読み終えたので11巻でなでしこ達が行った大井川周辺の地域に関する思い出話を書こうと思います。

こちらが前回の記事です。ゆるキャン3部作と称してゆるキャンに関する記事を3つ連続で書こうという事で今回が2つ目です。あと、○○3部作は自分から言うものじゃない気がする。



大学4年生の時、友人がゴールデンウィークに川根本町に行こうと提案してきました。メンバーは私を含め野郎が5人です。お察しの通り女の子の友達なんて・・・。
川根本町とは静岡県の西側、山の方に位置する町で、ゆるキャンに登場するくらいなのでたくさんキャンプ場があり、自然豊かな場所です。
話を聞いてみるとゴールデンウィークに入ってすぐに行く、レンタカーを借りる、美味しいお蕎麦屋さんがあるなど皆に聞く前からかなり計画を練っているようでした。
しかし、超出不精インドアオタクの私は全然乗り気ではありませんでした。それに3月から就活を始めて、4月からは新しいバイトも始めたからゴールデンウィークくらい休みたいという事もあり最初は断りました。

そしたらその友人から怒涛の反発を喰らいました。やれこれだからインドア派はだの、やれ外の世界を見てみろよだのとたくさん言われまして、私の事を根底から否定されたような気分になりました。人の好意を素直に受け取れなかった私も悪いですが、何もここまで言う事あるだろうかとその温度差に戸惑ってしまいました。
論点はズレているのですが、インドアは悪みたいな言い方をされてそれがどうにも許せなかったのです。インドアとアウトドアとの間に優劣をつけた上でアウトドア趣味こそ正で皆と行動した方が絶対に楽しいという押し付けを喰らって価値観の違いにクラクラしました。ゆるキャンでしまりんは1人でキャンプをするのが好きだからといって強引にグルキャンに誘わず、深く干渉しなかったなでしこ達の姿というのは本当に架空の話でしかないのかと今考えると現実の厳しさを痛感します。

ここまで言われると天邪鬼になってなおさら行きたくないという気持ちにもなり、自分が間違っているのだろうか、相手の理解が足りないのだろうかという答えの出ない思考のループに苛まれましたが、こんな事で友人関係に軋轢が生じる事があってはならない、大学最後のゴールデンウィークなんだから最後くらいみんなと遊ぶかと自分の中で折り合いをつけたのが2割、友人の勢いに折れたのが8割で私も行く事になりました。


しかし、ゴールデンウィークまで残り1週間という所で体に異変が。38度以上の発熱に苦しみ、病院に行き点滴を打ちました。その後2、3日経っても何も良くならないので別の病院に行き再度点滴という1週間のうちに2回も点滴を打たれる異常事態。最終的には急性胃腸炎という診断がされ、それから1週間近くおかゆしか食べられない状況が続きました。ゴールデンウィークに入り熱も治まり回復はしたものの万全ではなく相変わらずおかゆしか食べられないので結局私だけ一緒に行きませんでした。

友達が遊びに行ったその日は、行く行かないの攻防を繰り広げたあれは何だったのか、屈するように行くと言ったあの時の自尊心とは何だったのか、とベッドの上で反芻していました。今思えばあんな事でムキになったのも恥ずかしいとただただ虚しさだけが残りました。望み通り家にいる気分はどうだと自問自答しながら自嘲気味に力なく笑う1日を過ごしました。
結局それから今日まで川根本町に行った事はありません。今度行くときはゆるキャンの聖地巡礼になるでしょう。


ゆるキャンを読んだ後とは思えないしょうもなく湿っぽい話を書いてしまいました。こういう事をするから友達がいないんだぞと分かってはいるのですが、例えばご時世関係なしに今度川根に遊びに行こうぜと言われたらまた渋る気がします。いつになってもやっぱり家にいるのが好きなので・・・。

次回はゆるキャン関連で3つ目の記事を投稿する予定です。最近始まった冬アニメの事も書きたかったのですがそんな余裕が無いのでいつになるやら。

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