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日記:11月21日(月)「Original Love」

Original Loveのニューアルバム「MUSIC, DANCE & LOVE」を繰り返し聴いている。去年カバーアルバムを出した時も書いたけど、アーティスト名はORIGINAL LOVEだったりオリジナル・ラブだったりオリジナル・ラヴだったりした時期があったが、今はOriginal Loveで統一している模様。いつまでがORIGINAL LOVEでいつからがオリジナル・ラブかは混乱するので考えないことにする。

「接吻」が生まれ年のヒット曲であり、生まれた時点で後追いが決まってしまった自分は現時点でバンド体制だったOriginal Love、つまり90年代中盤までしか追えていないからいきなり2022年のアルバムを聴く事に抵抗を感じていた。

そんな中で先週リリース前に田島貴男が出演したスッキリを見て、でもやっぱり気になるよなと思い恐る恐る聴いてみたのだが、90年代の頃とのギャップを感じず何の抵抗もなく聴けた。

このアルバムを聴いた時は、私も好きなアルバム「風の歌を聴け」が思い浮かんだのだが、何とリズム隊が当時と同じ方で(Ba小松秀行、Dr 佐野康夫)、このグルーヴィーな感じは「風の歌を聴け」に通ずるものがあったのかと腑に落ちた。90年代とギャップを感じないと書いたが、今作ではベテランとして余裕すら感じる落ち着いたセッションが楽しめる。


1曲目「侵略」は比喩ではなく直接的な言葉で問題提起、怒りを歌い開幕から緊張感がある。そこから2曲目「Music, Dance & Love」~5曲目「ソングライン」までめくるめく展開が続き、体を動かさずいられない。「Music, Dance & Love」での「対立 争い事は ダンスで解決しよう」というフレーズは、相手を煽りながらもジャンプで勝負しろよと歌う「JUMPIN’ JACK JIVE」を彷彿させ、田島貴男の軸のぶれなさが伺える。


そして6曲目には、バージョンは違えど何気にオリジナルアルバムに入るのは初の「接吻」。どうやらTikTokでバズっているらしく、そんな事もあって今年のCDTVライブ!ライブ!にも出演していた。

その後は接吻の流れを汲んで前半よりは落ち着いたナンバーが続くが、9曲目「Dream」で熱が上がり、11曲目「ソウルがある」で再び直接的なフレーズで現代の問題にNO!を突き付ける。とはいってもただ単に思想、主張が強い曲ではなく、そこにはより良い未来を想う前向きなメッセージが込められている。最後の曲はこの曲以外ありえないし、アルバムのタイトルが「MUSIC, DANCE & LOVE」なのも、頭から最後まで通して聴けばこのタイトル以外ありえないと思うだろう。


レビューになっているか分からないレビューだが、そんな感じでいきなり最新作から聴いてもOriginal Loveの曲は十分に楽しめるアルバムになっていると思う。
ただ、そんな事言う自分もまだOriginal Loveの音楽を聴き尽くしていない。まだ聴いたことない昔のアルバムも今作と並行して聴いていきたい。

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