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2021年夏アニメ 印象に残った回5選

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前々回

いつもやっているやつを今回もやります。

◇前置き
今年の夏アニメで“印象に残った回”を5本選びました。
あくまでも私が見た範囲の中で、私の感性の元で選んだものなので「あのアニメのあの回が無いじゃねえか!」と思ってもそこは目をつむってください。
あと、その回についての説明を入れると文が長くなって書いている私がだんだんと嫌になってくるので説明は極力省きました。その為見た人にしか伝わらない内容になっているかもしれませんが、それはごめんなさい。
ここまで前回のコピペ。

10月に入ってからぼちぼち書き始めていたのですが、ここ数日の間に取り上げる回自体を変えたり、書き直したりなどバタバタしてしまいました。無事投稿出来て良かったです。

以下ネタバレしか含みません。



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・探偵はもう、死んでいる。 第6話「紅蓮の悪魔、氷の女王」
5話に続き、ヤンデレのようなセリフを言いながら謎のロボットに乗ったシエスタが登場したところから始まります。探偵の女の子がロボットを操縦しているというアンバランスさと、1つしかない操縦席にちゃっかり2人で座るなどというラノベアニメのノリにわくわくしてしまいました。
ヘルを追い詰めるもトドメは刺せず、ヘルとの戦いが一旦終わります。ここまでがAパートの内容で残り半分は何をするんだろうと思っていたら、後半では道端に置かれた箱の中で謎のロリが寝ているところに遭遇してしまいます。その後はアリシアと名乗るその子とシエスタとの間で度々修羅場が起きるなど、こんなにもラノベ然とした作品は今では中々見られないと嬉しくなってしまいました。



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・ぶらどらぶ 第6夜「悪魔の城ドラキュラ」
ネトフリで先行配信していた作品なので夏クールのアニメとして扱うか迷いましたが、再放送というわけでもないから別にいいだろうという事で取り扱う事にします。
まずサブタイが凄く聞いたことある名前ですが、「の」が付くことで版権を回避しつつ、ジブリ作品のような感じも出ていますね。
まずOPで本編とは一切関係のない3Dモデルのキャラが歌うという『賢者の孫』を思わせる衝撃が走ります。詳しくは『生放送アニメ 直感×アルゴリズム♪』で検索してみるといいと思います。もうOPの時点でこの回は(も)何かが起こるぞと期待してしまいますね。
かげきしょうじょでもまだ劇の1つもやっていない時点で、本作では文化祭で劇をやる事が決まります。題材も無難にロミオとジュリエットなど選ぶわけが無く悪魔の城ドラキュラ、つまり『悪魔城ドラキュラ』を原作とした劇に決まります。悪魔の城ドラキュラ、コ〇ミなどと具体的な名前を避けてきたのに、配役でシモン・ベルモンドの名前が飛び出すなど既にやりたい放題。その後も蜷川幸雄よろしく灰皿を叩き割ったり、ウルトラセブンの最終回のような演出があったり、劇の途中でゲーム内のアイテムである懐中時計の解説が入るなどカオスさが増していきます。
令和の現代に昭和のノリで展開されるパロディ満載のドタバタ劇はこの回に限らず毎回のようにあるので、そのノリを体感したい時にはうってつけの作品と言えるでしょう。押井守監督のパワーを感じる作品でした。



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・かげきしょうじょ!! 第八幕「薫の夏」
祖母と母親が紅華歌劇団に入団したサラブレッドの星野薫と、人気プロ野球選手の兄を持つ高校球児辻陸斗とのひと夏の思い出を描いた回。
実力はあるものの、どうしても身内と比較されてしまうといった共通の境遇を持っていた二人。陸斗がその事で薫を哀れむも、自分が決めた道だからと決してそんな事は思っていなかった薫は泣きながら走り去ってしまい、2人はその日の夏祭りをきっかけに連絡を取る事も会う事も無くなってしまいます。薫が走る後ろで綺麗に打ち上げられる花火が何とも悲しい。
しかしその一件で野球に対する真剣さを取り戻した陸斗は甲子園の県予選で逆転サヨナラホームランを打ち、甲子園出場を決めます。薫も文字通りテレビにかじりついてそれを見守り、その後自分も紅華音楽学校に合格してお互い報われます。
これで終わりかと思いきや、終盤のバス停に残されたメッセージがたまりません。エモで頭を殴られたような感覚に陥りました。
各キャラの過去を掘り下げた回は何度もありましたが、他のキャラよりも長めに描かれたこの回は特に良かったと思います。



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・死神坊ちゃんと黒メイド 第9話「坊ちゃんとアリスと聖夜の誓い」
カフやザインといった友人が出来て、妹のヴィオラ、こっそり付いてきた弟のウォルターも揃い以前の坊ちゃんでは考えられなかった賑やかなクリスマスを送ります。そんな楽しいはずのクリスマスの中、母親から見限られた坊ちゃんの周りには人が増えて、自分の子どもですら自分の傍から離れつつある母親との対比が垣間見えます。
終盤、雪の上でうつ伏せになる坊ちゃんの横でアリスも同じようにうつ伏せになるのですが、そこで言った「坊ちゃんと同じ冷たさを共有したくて」というセリフが良かったです。お互い触れ合う事は出来ないが、雪の冷たさのように同じものを触る事でその感覚を共有するという物理的な感触だけではなく、呪いによって不当な扱いを受けた坊ちゃんの寂しさや悲しさまでもアリスは分かち合おうとしているように見えました。8話でも雪のシーンがありましたが、その時と状況も2人の関係性も変わった事を踏まえた上でお互いの気持ちを確かめ合うこのシーンは良かったと思います。



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・ラブライブ!スーパースター!! #11「もう一度、あの場所で」
地区予選のテーマが独唱という事もあり、そのパートではかのん1人に歌ってもらおうとするが、人前で誰かと一緒に歌う事は出来ても、1人で歌う事はまだ出来なかったところにフォーカスを当てた回になります。
かのんとちぃちゃんが卒業した小学校で小学生に向けてライブを行う事になったLiella!ですが、かのんが1人で歌えるようになるきっかけを与える為に、不自然ではありながらも皆用事があると言ってかのん1人にステージを任せる事にします。そして本番当日のステージ袖でかのんはちぃちゃんに電話をかけますが、そこでちぃちゃんから「一人じゃない、いるはずだよ」と言われます。それはメンバー4人が見守っているという事ではなく、小学生の頃の自分がかのんの傍にいたわけです。かのんは昔の自分と対話することで昔の自分を励まし、そうすることで自分自身も勇気づけられ、見事1人で堂々と歌う事が出来たのです。私はあの花の最終回みたいに子どもの頃の姿が見えるシーンに弱いのです・・・。
スーパースターはこれまでのシリーズと違いメインキャラが5人と少ないですが、その分1人1人を掘り下げる事が出来ていたと思いますし、11話もそれが活かされた回の1つであったと思います。3話で歌えるようになって良かったねとそれで終わりにしていたかもしれなかった所が、そこから更に詰めてまとめられたのが良かったです。そういった点で他の回より良かったと思い11話を選びました。


◇締め
以上で夏アニメのまとめとします。最近肌寒いですしとても夏とは呼べる気候ではないですが、何とか夏の気分を思い出しながら書きました。
秋アニメも見ているのでまた3つほど記事を書いていきます。月1本ペースで投稿していきますので良ければご覧ください。

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