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2022年冬アニメ 印象に残った回5選

今年もやります。この間冬アニメが始まったばかりだと思っていたのですが、時間の流れというのは恐ろしい程早いですね。

3月31日の私「何も書いていなければ内容も全く考えてない・・・」

前回

◇前置き

2022年の冬アニメで“印象に残った回”を5本選びました。
あくまでも私が見た範囲の中で、私の感性の元で選んだものなので「あのアニメのあの回が無いじゃねえか!」と思ってもそこは目をつむってください。
あと、その回についての説明を入れると文が長くなって書いている私がだんだんと嫌になってくるので説明は極力省きました。その為見た人にしか伝わらない内容になっているかもしれませんが、それはごめんなさい。

ここまで毎回使っているコピペ。

では行きます。


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・時光代理人 -LINK CLICK- #2「秘伝のレシピ」

人気ラーメンチェーン店の女社長である夏と、彼女の親友で厨房担当の林貞は2人で開いた小さなラーメン店を段々と拡大していくも、ある日林貞は人気メニューのレシピを夏に教えないまま姿を消してしまいます。開店前夜に1つのラーメンを2人で分け合って食べるほどの仲だったが、店が大きくなるにつれて林貞は変わってしまったと語る夏。このまま林貞が独立して勝手に店を開くのではないかと危惧して今回の依頼をするのですが、話が進むにつれて次第に変わっていったのは夏の方である事が分かります。林貞がとった行動とレシピの謎が分かり、林貞の故郷で2人が再会するまでの展開は実に鮮やかです。1話の内容が内容だったので無事でよかったと安心しました。

そして最後にトキが潜入中に散々食べたラーメンを元にラーメンを2つ作るも、1つをリンに奪われ、残った1つのラーメンを挟むようにトキとヒカルが気まずそうに向かい合うという構図は、夏と林貞が昔1つのラーメンを分け合っていた姿と重なっており、このオチも見事としか言いようがありません。オチの構図まで良く出来た回であったと思います。



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・プリンセスコネクト!Re:Dive Season2 Menu3「不思議な森のティーパーティー~アフタヌーンは危険な香り~」

仲良し部とアオイを中心としたテンションの高いドタバタギャグ回・・・になるのかと思いきや、途中からシリアスな展開に変わるというふり幅が大きい回。

森の中にいたところ突然火の海になり、亡骸に囲まれてしまうユニ達。その中でどこかの王国の繁栄から没落するまでの記憶が過り、これは実際にあった事なのか、それとも平行世界と繋がってしまったのかとユニの好奇心を掻き立てます。その全てを受け止めたペコリーヌが王だった亡骸を抱きしめ諭すところもプリンセスとして国を思う気持ちが表れており、今後の展開を考えれば方向性を示す大事な場面でした。

世界のあり方について核心に迫る内容で、序盤からこのような回を入れてくるあたり2期も期待出来ると思いました。実際、この後もユニ達の活躍もありランドソルの隠された真実を国民に知らしめたわけなので、そこへの布石でもあった回だと思います。



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・スローループ 第7話「結婚式」

友情も姉妹関係も家族関係も全てが入っているてんこ盛り回。
本当は釣りが好きだけど、過去の苦い経験もあり自分の趣味を友達の藍子が受け入れてくれるか心配になっていた二葉。それでも勇気を出して打ち明け、改めて友情を確かめ合う2人とそれを見守る姉の一花。私は女の子同士の友情に弱いのです。そしてこの回以降藍子が二葉の事になるとポンコツ気味になるのが良いですね。キモオタスマイルが止まりません・・・。

そして、親が再婚したのに結婚式をしていない事に気づいたひよりと小春は、家で結婚式を執り行い、そこで自分達で釣った魚の料理を両親に振る舞います。これまでも何度も言っているのですが、親との死別とか親の再婚とか重くなりがちな設定ですけど、釣りによって新たな関係が生まれたり、仲良くなれたりと、ただ釣りというアクティビティを楽しむだけではなく、そこから生まれた人間関係にもフォーカスを当てて前向きに描かれているのが良いと思いました。



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・平家物語 第九話「平家流るる」

びわと母親の出会い、清経の入水、敦盛の戦死、という終盤へと勢いを加速させる重要な回であったと思います。清経が入水する所を右目の力で見たびわが自分は何も出来ないのかと嘆くシーンは本当に心苦しく、この前に静御前達が水浴びをしている姿を見て厳島神社での清経達の事を思い返していただけにより一層辛い表現になっていると思います。それと同時に、静御前達の水浴びのシーンが妙にフェチっぽくて興奮していた自分の心の汚さに泣けてきました。

その後敦盛の死も見る事になるのですが、ここでの熊谷直実との戦いは実に勇ましく、美しく描かれて見応えがあります。思いのほか敦盛が若く、首を取るのを思わず躊躇う熊谷直実の姿も胸が締まります。この後出家しますし、彼としても敦盛の首をはねるのは辛かったはず。
ここでびわも、必ず彼らの事を語り継ぐと決め、今後訪れる平家の行く末を見届けそれを後世に伝える覚悟が見られるシーンでした。



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・明日ちゃんのセーラー服 第十二話「ひとりじゃないんだ」

6話を選ぶ事も考えていたのですが、やはりこっちかと思い12話にしました。
明日ちゃんのダンス、江利花の演奏シーンだけでも感動ものですが、その合間で描かれる体育祭の回想シーンも大変素晴らしかったです。明日ちゃんはスポ根ものだったのだ。
勝った時の喜びや、負けた時や上手くいかなかった時の悔しさなど1つ1つを噛み締めるかのように描かれるダンス披露のシーンは、OPで歌われているように時間が止まればいいのに(あともう最終回とか耐えられないから終わらないでくれ)と思うほど煌びやかな瞬間でした。そして月曜日の朝、教室に入ってきた子に向かって明日ちゃんが言った「おはよう」というセリフでこの最終回、今作は終わります。夢のような時間が終わり、きっとまたこんな日が来ると思いながら、これからも日常は続いていくと感じられるシーンでした。

アニメ化が決まった時からこの回を最終回に当ててくるだろうと思っていましたが、果たしてここまでの内容を描き切れるのだろうかという懸念もありました。が、私のような一視聴者でしかない人間の懸念など吹き飛ばすほどのクオリティで見られて本当に良かったです。


◇締め
以上で冬クールの総まとめとします。
この企画は、”印象に残った回”を取り上げ、所謂神回とは違ったアプローチで書いていこうというのがコンセプトにあったので、何かズレていたりヘンテコな回だったりしても、面白かったら選んでいこうと考えていました。ですが、今回はただただ内容の優れた回だけを選んでしまいました。それだけ冬クールが充実していたという表れでしょう。実際冬クールは粒ぞろいで良いクールだったと思っていますし。

前回は長々とあらすじを書いてしまったので、今回はそうならないように気を付けました。今後も時間を割いて読むに値するものを書くよう努力したいです。

次回は春アニメの話をする記事で会いましょう。

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