見出し画像

日記No.47「積極的どっちつかずさ」

どこかで90年代のアルバムばかり聴いていると書いたと思いますが、それは今も続いています。サブスクって今流行りの曲ではなく過去の音楽を漁るものだよなあと自己暗示しながら昔の曲ばかり聴いてしまいます。90年代生まれですけど生まれたばかりだからこそこの世代の音楽をよく知らないんですよね。

最近はサニーデイ・サービスにお熱です。本当にハマるの遅すぎなんですけど今まで聴いた事ないんだから仕方ない事です。

まだ1から追っている途中で全て聴いたわけではないんですけど、このアルバムが特に好きです。もはや一つの物語のような構成です。1997年発売のアルバム・・・当時幼稚園児でしたね・・・。

画像1

前に渋谷系に関する資料として買っていたミュージックマガジンにサニーデイサービスの特集も載っていたので改めて読んでいたのですが、コラムの中にこのような記述がありました。

あやふやでいられるからこそ爽快でいられる、そんな恋愛関係がサニーデイでは多く描かれている。積極的どっちつかずさ。70年代の自分にも覚えがある。なにかと過剰になりがちな世の中で生きのびるには重要は術である。

彼らの「東京」というアルバムを聴くとよく分かるんですけど、歌詞を見ると登場人物(主人公)は結局何もしていないという描写が多いです。恋におちても会うわけでもない、話しかけるわけでもない、そういうあやふやな描写が多いのがこのアルバムの特徴です。しかしコラムの言葉を引用すればこうした積極的どっちつかずさが大事なのではないかと思うわけです。

上記コラムは2007年に掲載されたものなので、これから私が書く内容のような意図は無いと思いますし、所詮私のこじ付けなので気にしないでください。

すぐインターネットと繋げてしまうのは私の悪い癖ですが、今のネットこそ何かと過剰ですぐに結果や意味を求めてしまう場所になっていると思います。不毛で建設的ではない議論にも何か意味があるのではないか、何か結果が出るのではないかと勘違いしている人ばかりです。そもそもちょっとしたコメント欄や、たった140文字以内のやり取りが議論になるわけも無いし、顔も知らない見ず知らずの人を持論で屈服させる事なんて到底出来やしない。そんな無意味なものに意味を求めてしまうのがネット民の現状だと思います。そういう私は少しでも趣味に時間を割いて没頭するためにツイッターを止めたので1か月近くは見ていないのですがどうせ変わってないでしょう(諦め)

もっとどっちつかずな精神でいた方が楽に生きられると思います。恋愛は早く結果を求めるよりもそれまでのプロセスが良いとか、むしろ追いかけるのが好きとかそういった一時を楽しめたら素敵じゃないですか。私も恋愛に限らずそんな感じでのらりくらり生きたい・・・。まあそもそもこんなに1人の時間が大好きな自分が恋愛なんて・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?