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短歌

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57577とそれに関するあれこれ。たまに散文や詩。
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#詩

散文 窓(7年前)

 少し長いものを書きたい。  とか思って、よく書いてた数年前の散文を引っ張り出してきました。7年前のものです。  長いものを書かなくなったのは、きっとそれだけ考えのまとまりが衰えてきたのだろう。それだけではないと思うけど、なんかそんな感じ。抽象的なそれなりの大きなまとまりを抱いていないと書けない。気がするわけでした。  生きているのだから考えることはたくさんある。深度や集中力を欠いたのか。まー考えてもあれですし、なんですか、書きたいです。

【歌集】nowplaying•town

 昨年から作っていた歌集が刷り上がりました。もうできるわと言い始めて一年近く。お知らせに添えて、あとがきに書ききれなかったことをちょっと話させていただきたいと思います。 《 nowplaying • town 》2021 新書版 / 104ページ / 約70首と詩1篇 ¥1,200 - - - - - - - - - - - - - 気が付いたら高速道路を走っていた。 歓楽街は海の底。ドローンが飛んだ。 車窓を横切るすべてに追いつけなくて、きっと曖昧に忘れていくんだ。 それ

3.20 sat 朗読って何だ

 朗読。とは何なのか。ちょうど一年くらい前からモヤモヤと考えている。詩歌という朗読に親しげなジャンルを手に取りながらも、それまであまり踏み込んでこなかった。模範解答的な感情を込めた朗読が昔から好きではなかったのだ。  書きものが既に作品としてあって、それに声で身体を与えるという行為に抵抗があったんだろう。一年前、自分が書いたテキストに、こんなものがある。  活字は表現様式の中で突出して概念に近いと思う。ほとんど身体がない。視覚で認識する、頭の中で音声になる、読み進めていくの

疎開(散文)