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僕にとって空き家は宝箱である。

10/1 (金) あめ

8:00 起床

伊豆諸島に台風が近づいている。


当初のルートよりも南に逸れたので、僕が住んでいる伊豆半島はそんなに被害はでなさそうだ。


ただ伊豆半島より南にある、八丈島はかなり心配なとこだ。


なんせ、八丈島のすぐ南を台風が通るからね。



大きな被害が出ないことを祈る。




9:00 コーヒーを淹れる

起きてからの1時間の記憶はない。


リビングでボーっとしたり、もう一回布団に入ってみたり。

そんなことをしていると、時間なんてあっという間に過ぎる。



今日は仕事は休みで昼から用事がある。



そんな日こそ時間を無駄にしちゃいがちだ。




なもんで、コーヒーでも淹れて、優雅な休日を演出してみよう。


それを飲みながら、PCに向かいnoteを書く。


はたから見れば、熱心にパソコンで仕事をしているように見えるかもしれないが、

日記を書いているだけだ。



この、とりとめもない。

ぎゅっと絞れば、1行で書き終わる朝の1時間を

何文字にも増やして増やして、ここに綴っているのだ。




なんでそんな無駄なことをするのかって?






そんな朝もあって良いじゃあないか。


無駄にコーヒーをたくさん飲んで。


お腹をタプタプにして。




中身の無い日記を書く。



もはや朝起きて書いてるから日記でもないかもしれないが、良いのだ。




そんな朝もあるさ。




おはよう!

朝のあいさつが長くなって申し訳ない。




空き家はまるで宝箱

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そういえば先日。

ある空き家に行った。




田舎は空き家が日々増えている。

家は増えるが人は減っていくので、どんどん空き家が増える。





最近じゃ、

空き家対策で役場地域おこし協力隊

少しずつそれを利用しようという動きもあったりするが、

実際空き家を探すとなると、いろいろな制度やら、

なんやらでややこしいことが多く。




結果的に宙ぶらりんになる物件が多い。

空き家を探している人が、物件を見つけ出して「いざ!契約だ!」のところで、街の制度と噛み合わなくて、おじゃんになる。




みたいな話をよく聞く。




慎重になりすぎて、ややこしくなった制度の波に埋もれて、結果的に忘れ去られてしまう。







誰も貰い手の無い家。






ただ、僕はそんな家に入るのが結構好き。




玄関に一歩入ると漂うなんともいえない寂しさ。


“必ず”と言って良いほどカビ臭さで覆われた重く息苦しいほどの空気がそこにある。


その重い空気をかき分けて、家の中を見ていくと色々なストーリーが湧き上がってくる。





他人からしたら

ただの汚い家。

ただ僕からしたら、ワクワクする物語の中のようなのだ。






どんな仕事をしてたんだろう

とか

家族は何人だったろう

とか

どんな趣味で、何を想ってここで暮らしていたのかな。

とか想像を膨らまして楽しむのだ。






今回は、職場が寺ということもあって、寄付という形になった空き家を覗いてきた。

欲しいものがあればもらって良いとのことなのだ!!




開ければそこは宝の山



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はいこれ!


ぼくは古いタンスが大好きで大好きで、和ダンス収集家もしているのですが。

これはもう!ずっと欲しかったやつなんす。


このねぇ、扉を開ける感じが堪らないのです。


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かっこいい。。。



えらい興奮しました。



前に、音がする箪笥たんすをもらった!ってこのnoteでも書いたのですが、それに続くレア物ゲットでした。

(タンスをもらった。ねむいぞ - ネコグスとおる - note)


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この右のやつがハーモニカ箪笥




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引き出しを開けると



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奥にハーモニカの構造部分が付いてた




なんか昔、防犯用で音出るようにしたんだって。



かわいいね〜



かなりお気に入りです。



ミシン

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見てこのミシン。


とんでもなくかわいいですね。


この手のやつは使う使わない関係なしにあるだけで『君OK!』


なんです。


もういるだけで大丈夫っす。


ってなる。


シド•ヴィシャスみたいなもんですね。

『ベース弾かなくてもいるだけで大丈夫なんで〜』

(わからない人すんません。セックス・ピストルズってバンドを調べていただければ、たぶん誰もが見たことある何かが出てくると思います。)


みたいな存在がこの子!


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名前も最高です。


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ミシン界のシド•ヴィシャス「リズムミシン」



むしろ動かなくても良いもんなぁ〜。

ミシンとして使えなくてもこの子は、永遠に存在価値がある。

大好きです。

ありがとう。






電子オルガン

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はい!

今回ぼくが一番興奮したものはコレ!

atlasの電子オルガン(?)


正直、僕

全然楽器詳しくないし、ピアノも最近始めたので

atlas(アトラス)って、ヤマハ、カワイに次ぐ第三のピアノメーカーってことも初めて知ったので。

見た目が可愛いからってのと、



やっぱりミュージシャンとして楽器が落ちてると拾いたくなるじゃないですか?

(昔よく都内でギターとかたくさんゴミ置き場から拾ってました。)





もう、これもさっきのシド•ヴィシャスと一緒ですね。





もう、いるだけでいいんで。。

ウチに来ませんか?


という感じで連れて帰りました。





なもんで、たいして期待もせず電源を入れて弾いたらびっくり。




めっちゃくちゃ良い音だった。




「良い音」の定義って色々あると思うんですが。


この電子オルガンは、なんていうんだろう。


すごくノスタルジーでした。



コンセントを挿して、電源を入れると頼り無いオレンジのランプが光り


ゆっくり「ブーン。。」という音と共に立ち上がる。



まるでさっきまで眠っていたところを起こしてしまったように。



じんわりと起き上がってくる。




音は少し歪みがかかっていて、少し遅れて鳴る。


その反応の悪さがまた堪らない。



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このシンプルなランプがまた良い




思わず弾き続けてしまった。

始めたばっかで下手くそなんだけど。

いつも弾いているキーボードとは深みがまるで違う。



これが音楽の素晴らしいところなのだ。



特別な感情があると、それがそのまま音になる。




きっと大切に使われていたんだろう。



もし僕が引き取らなかったら、おそらくゴミに出されていただろう。


だって一見すると汚いただの昔の鍵盤だから。




そんな事を考えて弾いていたら、涙が出てきた。



こぼれるほどではないけど、じんわりと目頭が熱くなったのだ。





最近はそんなことが多くてかなわんね。



僕も来年30だ。


涙腺ゆるゆるで、おじさんになってきたんだね〜



ワクワクするぜ。





おわり

骨董品や古道具を見ているとワクワクする。

ゴミの山からそれを引っ張り出したときの、あの宝箱を開けたみたいな感覚は堪らない。


ほんと漫画みたいにパーーー!って光って見えるんだよね。



やっぱりそれは

びっくりするくらい長い年月、そこにあって使われて。

というのが乗っかっているからなのかな。と思う。




書かれている落書きとか傷。

タンスだったら、当時の新聞とか、おもちゃの袋とか、そのまま入ってたりする。



そういうのを見て、色んな事を想像するのが楽しい。



そしてまた、僕がそれを使うことで新たな歴史が始まる。



みたいな。





ものが溢れている現代で、一つのものを長く使い続けるというのは、なかなか難しくなってきたのかもしれないけど



僕はこれからも、“良いモノ”を長く使い続けるという事を大事にしていこうと思う。




気がつけば僕が着てる服や、楽器。

乗ってる車までもが貰い物ばっかり。



これからもモノをまわしていこう。






それではこのへんで、


長々と読んでくれてありがとう。



また明日。

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