【環境を知る】カジュアル勢がCSP60を目指す話(2)
おじさんは手を震わせたんよ。
カードゲームにおいて【力】こそ全て、書いてある数字は大きいに越したことないと誰もが知っているこの真実において、スタートラインにすら立っていない事実に、おじさんは悔しさのあまり涙をこぼしわなわなと手を震わせたんよ。
ピカゼク1枚しか持っていなかったんよ。
■環境を知ろう
身分不相応にも「人様からCSPをもぎ取ろう」なんぞと企みだした僕ですから、さすがに戦乱の世がどうなっているのか把握しないといけません。
よくわかりませんが、ツイッターをうろうろとして「●● 優勝」のワードを血走った目で連打し情報を集めた結果、以下のワードが多く飛び交っていたので、勝っているであろうデッキのタイプはこの辺なのかなと思い、まとめてみました。
ピカチュウ&ゼクロム、ウルトラネクロズマ系統、ジラーチサンダー派生、ナゲツケサル派生です。もちろん他にもたくさんありましたが、まず母数が多く存在するのはここいらへんかなと。
まず、これらに共有して言えることは全てにおいて「回答構築(ほぼ正解といえる完璧な構築)」というのは固まっていないな、ということ。
仮説は二点。
一点目は、SM環境においてはポケモンはもちろん、トレーナーズのカードパワーがべらぼうに高いため、同じポケモンを運用するにおいても「どう使いたいか」のイメージで入れるカードが異なり、それを60枚に落とし込むと構築の差が出てくるものだなということ。つまり、考えを反映させればさせるほど、「残り数枚」が変わってくるのではないかいう話。
二点目は、発売頻度の影響もあるかと思いますが、目まぐるしい環境の変化によって対応幅が異なり、尖らせたり丸くしたりが忙しいため、ある意味デッキとして発展途上のまま進んでいるのではないかという話。
そんな状況ですから、「つおいデッキを握ったお! これでおら最強なんだべな!」とかぬかした瞬間似たようなデッキを握った実力者に後ろから首に手刀を浴びて気を失うことになるのでしょう。
つまり、デッキ同士の相性はある程度はあれど、どちらかというとプレイヤースキルによって勝敗が決するパターンがあるということ。
え、てことはもう無理じゃん。。日頃から練習してない僕がもっさもさの猛者たちに勝てる理由ひとつもないじゃん。。
■敵を知るなら触るのが一番早い。
というわけで、上記のデッキをいくつか作って友達がいないから一人回ししてみました。それでいくつかわかったことを書きます。
●ピカゼク
置かれるポケモンのほとんどが耐久が高く、それだけにターン保持回数が多いため、事故負けに繋がりづらい。その上たねで構築されているので安定度が高く、打点と速度が保障されているので使いやすい。サイド4-5枚取りがやりやすく、最初から最後まで強い。ずるい。
ただ、たねの特性が高い時点で止められると白目を剥くので、アロベトンや無人発電所なんかはケアしたいところ。ベトンを倒しにいく手間かけたくない。
●ウルネク
ウルネクっていうかカラマネロを中心とした様々なアタッカーでどんなデッキタイプにも対応できるその幅がすごい。高打点はウルネク、中打点・UBではない・GXでない・補助特性のギラティナ、それらをコピーする闘タイプのマーシャドーGX、ふとロックするゲンガー&ミミッキュGX、相手の技をパクるミミッキュ。おそらく殆どのガード要素を突破できる上に数値が高いので360度対応できそう。ただ、カラマネロを断続的に倒されると依存度が高いだけにリカバリーが効きづらいのが難点。ビーストリングは使いやすかった。
●ジラサン
序盤の制圧力が凄まじい。1進化以上のGXデッキを相手取る場合にたねをひらすら狩りにいける軽さと、一時的なエレキパワーによるパンプで200前後までは見れるので序盤で軽量系倒して2枚、エレキパワーでGX倒して2枚、コケコGXとかでなんかなんとかして2枚みたいな感じでいろいろ出来る。弱点はTAG GX環境突入によるたねかつ高耐久に対する打点の確保。一瞬サンダース入れてみたけど負け筋になりそうなので、おとなしく祠型が良いと思った。
●サルコケコ
得意と苦手の差が激しい。祠を軸に、環境に多い闘弱点をサルでゴリゴリ倒していけるが、たねかつ闘抵抗かつ非GXのサンダーなどが相手になると少しやりづらい。というか、全体的に非GXデッキが苦手。ダブル無色依存度が高く、デッキパワーを回転に割きがち。中打点が安定して出せるのは良いのと、サイドレースがのんびり進められるのは良い。環境に刺しにいくようなデッキなので、使うかどうかはタイミング次第。
という感じで、それぞれに良いとこ悪いとこが見えてきました。
共通して言えるのは「あくのおきてマニューラに全員首飛ばされそうだな」ということくらいで、これら全部を簡単に対策するのは容易では無さそうです。
■打点の相場
SM環境に入った直後はもちろん、弾を追うごとにどんどん数字がインフレしているポケカ。2019年2月頭時点のHP水準は実に240〜260程になっており、150程度では「中打点」と言われる程になりました。
本来打点レンジはデッキタイプによっていくつかあって良いはずで、小打点をばらまきつつ場をまとめていくタイプや、中打点と耐久でツーパンを担保していくタイプなどあるはずですが、TAGを含めた優秀なアタッカーたちは200〜300程度の打点を涼しい顔で出せるため「HP240ワンパン環境」が到来し、さながら怪獣大戦争といったところです。
よく考えたらポケモンのHPもレベル100だと250〜350くらいですから、まだまだ伸びても世界観的には問題ありませんね。山田くん、いかりのまえば持ってきて!
上記4デッキを倒すための打点をまとめると、
ピカゼク:240(闘で120)
ウルネク:190(100×2)、130
ジラサン:110
サルコケコ:110
というようになります。おおよそ120くらいを最低出せれば、カラマネロやジラーチなども含めて倒すことができます。となると、ナゲツケサルの打点はタイプ含めても納得がいきますね。
上記を考えた結果、浮上したのがルガルガンGXです。闘タイプで110出せてハチマキで140、ディアンシーで130とサンダーの抵抗込みでもいい打点を出すことができます。
ではなぜルガルガン、つまりルガゾロが今そこまで多く活躍していないのでしょうか。
実戦回数が乏しい中での仮説ですが、肝心のルガルガンの起動が加速手段に乏しいタイプの2エネ以上であることな上、打点も耐久は中級であるため、総合的なスピードでその他デッキに負けてしまうからなのかなあと思いました。
ルガルガンの打点で普通に倒せるのは非GXまでで、GX技でようやくGXを倒せるくらい。エネルギーの速度からしても、2-2交換ができれば良し、タッグチームレベルの打点に追いつけないのかもしれません。
課題は見えているので、となると組ませるポケモンを変えてみるのはどうか。
■まとめ
と、今回はここまで。
次回は「実際にピカゼクを使ってトレーナーズリーグに出てみた」と、「新しいルガゾロ」の二点を書いていきたく思います。長ければ分けますけどね。
で、ピカゼクを実際に使おうと思ったら足らなかったわけさ。
どうしてくれんのよ。
【3】いざ実戦! ピカチュウ&ゼクロム
https://note.mu/changpcg40/n/ne5fb6c91d741
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