牛

【優勝!トレーナーズリーグ】カジュアル勢がCSP60を目指す話(4)

「結末を先に知ってしまうと、途端に人生はつまらなくなる」と、彼女は言った。

社会人を5年経験した彼女にとって、その試験は軽い通過地点でしかなく、ともすれば消化作業とすら言える儀礼であっただろう。だとしても、彼女はその低く薄い壁すら、力の限り楽しむ気概を持っていた。例え1%でも失敗の可能性があるのなら、それこそが人生の楽しさだと考えていたからだ。


なのに嬉しくて書いてしまいました。


■参戦! トレーナーズリーグ

前回の記事でもろもろ複雑な事情(他人の推薦)によりピカチュウ&ゼクロムを選択したわけですが、とはいえ試作品を渋谷会で回してボコボコにされ、その後優先順位を組み替えて使ったらそれなりなものができたので、さっそくお店を探し、参加してきました。

今回参加させていただいたのは、王子駅から徒歩3分、リバティさん。

参加人数は5名ということで、5人のうち2名が0回戦を行い、勝者が残って4人でスイスドローをするというもの。

くじ引きの結果、0回戦目に無事選出されました!

アド的に見ればまぁちょっとアレなんですが、むしろこれくらいの方が練習になって良いなと思ってますから、やる気は満々です。


■0回戦! VSウルトラネクロズマ

意気揚々とデッキをシャッフルするも、このデッキ自体公式戦で使うのは初めてです。おまけに今回はトレーナーズリーグ。

少人数の大会とはいえ、今回は企画でもあるわけですから、負けるわけにはいかないヒリヒリとした感覚がついてきます。うおおおおおやるぞおおおおおおおおおお事故るわけにはいかねえんだあああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああショテ・コケコお前ーーー!!


というわけで1積みかつ初手に来てはいけないカードナンバーワンが無事きてくれたところから先攻スタート。

相手はマーイーカ。こちらの手札はネストボール・デンジ・雷エネルギーなどでそれなりに回る形になっていました。

ピカゼクのやることはシンプルにピカゼクそのものを加速し殴ることですが、その手前に「コケコを逃がす」という手間が発生した上に自動的にベンチがひとつ減ってしまいました。

ということで初手は先攻でもあることですし、ゼラオラとデデンネ、ピカゼクをベンチに展開し、コケコにエネを貼り、逃してエンド。

相手はあまり思わしくないようで、テテフリーリエを展開するもマーイーカをあまり並べることができず。ベンチはテテフ、マーイーカ、ジラーチとなり、エンド。

2ターン目。まずなんとしてもマーイーカの数を減らしたい。が、乱暴にまわしてもピカゼクが起動できるかわからない状態。ハイパーボールでサンダーをベンチに出し、前に出ていたピカゼクに雷をつけ、サンダーマウンテンを出して(逃してサンダープランもできればいっかな)と考え、再度デデンネを使って手札をチェンジ。

するとうまい具合にエネルギーがトラッシュに落ち、かつカプ・コケコ◆とエネつけかえが来たので、せんじんのまいを使ってエネルギーをベンチにつけ、付け替えで前のピカゼクにつけ、サンダーマウンテンの恩恵を受けてフルドライブする方針に。ベンチにピカゼクを出して、フルドライブ150でマーイーカきぜつ、ベンチのピカゼク3枚加速でサイド5−6。

これにより、現在ベンチにマーイーカは1体しかいないので返しにやられることはないなと思いました。

案の定、相手はジラーチなどで展開し、1体カラマネロに進化し、もう1体マーイーカを出しエンド。なんと、サンダーマウンテン割られなかった。
返しの3ターン目でリスクとGX技温存を考え、ピカゼクを逃してサンダーで相手のジラーチを撃破、サイド4−6。

さすがにその返しに相手のギラティナが起動し、かつベンチに闘マーシャドーGXのも置かれ、ギラティナにサンダーがやられてサイド4−5。

ここでひとつ考えました。

あのマーシャドーGXに殴られたらまずくない?

こちらにピカゼクは2体おり、手張りも含めてエネルギーはそれぞれ4枚と2枚。手札に付け替えもあり、デンジもあるのでタッグボルト自体は余裕で撃てる状態。

ただ、エネだくのピカゼクが落ちたら一気に場にエネルギーがなくなり、巻き返せなくなります。

残りサイドは4枚ですからグズマを使えれば良いのですが、ベンチは埋まっていてデデンネも使えない状態でグズマを手札に引き込む手段はありません。残り30枚くらいの山札から残り2枚のグズマを次のターン何故か神引きしてマーシャドーとテテフを同時食いすることを考えましたが、確率はべらぼうに低いです。

となると、まず今マーシャドーGXを倒すことはマストです。

↓の図に状況をまとめましたが、選択肢はふたつです。

※↑間違えました。バトル場もギラティナ(サンダーの仇)でした。

前者の4枚取りプランはやりたいけれどもこのターンどうすんねん、となります。フルドライブもっかいやるにいても山札のエネルギーはレックウザ用の草エネしかありませんでした。いらねえ。

後者の3枚取りプランはサイドこそ少ないもののマーシャドーとギラティナを倒すことで、まず逃げ0がいない為にエネの加速が鈍化するはずです。マーシャドーを倒したところでテテフ前タンカマーシャドーリチャージ2回+手張りでエスケープボードで殴られたら厳しいですが、まあいっかもう考えるのはめんどくせえつって虹村億泰と同じ考え方で手張りつけかえタッグボルトGXで攻撃、ベンチはマーシャドーGXを指定しました。サイド1−5。

そしたら相手はタンカがサイド落ちしていたらしく、テテフ前で終了した為、エレキパワーフルドライブで倒して勝利しました。

やったーー! まずは初勝利だ!


■1回戦目 VSモルフォンゾロアーク

ようやく本大会が始まりましたが、0回戦をガッツリ見られていたので(アワワ…闘だけは使わんといてえ…)って指を全部口に突っ込んでガタガタ震えていたのですが、相手の初手を見たらゾロアで

あ、ルガゾロだ死んだ☆

って思い多少失禁しました。とはいえ先攻だったので、前ピカゼクエネ付けてベンチにゼラオラとサンダー置いてエンド。とにかく少しでもゾロア倒しときたいと思い、サンダーで場を荒らす方針にしました。

すると相手は後攻1ターン目でメタモン、コンパンを並べ、あッ逆にやばアンズモルフォン連打されたら全身が朽ちて砂に変わってしまうと泣きそうになりました。そのままメタモン◆に草エネつけて終了。

2ターン目。本来草エネをつけたポケモンを順当に狩っていきたいところですが、グズマがないのでとりあえず前のゾロアをサンダーで攻撃しようと思ったら、存外に回ってピカゼクでフルドライブ起動。前のピカゼクにねがいバトンをつけて、自身を加速させてサイド5−6。

返しの相手はコンパンを前に。手札が思わしくないようで、なんとかゾロアークに進化したいらしく草エネをつけたメタモン◆をゾロアークGXに進化させ、取引でドローを進めます。ウツギはかせでコンパン、グライガー、ゾロアをベンチに。

ここでようやくモルフォンとダブル無色を引けたらしく、前の裸コンパンがモルフォンGXに進化、ダブル無色をつけてハチマキじゅうまいがえしGXを使ってきました。ピカゼクに90ダメージ。

3ターン目。さてフルドライブで加速したピカゼクなのでタッグボルトが打てます。残りサイドは5枚なので、このターンで勝つことはできません。

ベンチを見回してみると、

グライガーがスタンバイしていることに気づきました。こいつアンズとセットで使うと120(弱点で240)出してくるので、とにかく危険と判断。

タッグボルトGXでモルフォンGXとグライガーを倒し、サイド2−6。

その返し、相手は攻撃できるポケモンを用意できず、コンパンを出し、後ろのコンパンをモルフォンGXに進化させ、草エネルギーをつけてエンド。

4ターン目。よーしこれでモルフォンかゾロアーク倒せば勝てるぞーと思ったのですが、

こんな状況。

あれ、フルドライブで前は倒せるけどサイド1枚、グズマ使えるけどベンチのピカゼクはエネ不足、バトル場のピカゼクはバトンがあってハチマキできない。。

ということで、手札の奥に隠れていたフィールドブロアーで自身のバトンを破壊し、ハチマキつけてエレキパワーを使用、グズマでモルフォンを呼んでフルドライブ210ダメージで倒してゲームセット。

よっしゃー! 二連勝だ!


■最終戦 VSウルトラネクロズマ

とうとう決勝戦です。

「勝つぞ」というコンセプトで始めているわけですししかもうまく勝てているわけですから、負けるわけにいきません。とてつもない緊張感は指にまで伝わり、ああ勝負環境ポケカってこんな感じなんだな、とゾクゾクしつつも相手の方とは和やかにお話させていただきました。

よーし! 真剣勝負だ! ぜったい事故らないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ーーーーーーーーー!!(声にならない声)



そしたら相手もギラティナ◆が初手でお互い苦笑いでした。今回はじゃんけん負けて後攻から。

ウルネク戦ですから、さっきと同じようにマーイーカを減らしていけばいいプランでいきたいところ。

相手はテテフを使ってマーイーカ、ジラーチを2体、ポケモンいれかえを駆使してトレーナーズを引き込みますが、2体目のマーイーカを置けず。しかもこの時点で既にベンチは4体埋まってますから、辛そうな状況です。

返しのターン。僕はドローソースもあったのですが、ネストとエネとグズマもあったのでとにもかくにもマーイーカを倒そうとサンダーを呼び出し、マーイーカをグズマで呼んでアサルトサンダーで倒します。サイド5−6。

2ターン目、相手も辛そうにジラーチで回しつつ、今度はマーイーカを2体立て、ジラーチを壁にしてエンド。

こういう状況です。

返しのターン、コケコ◆なども展開できたのでピカゼクが起動しました。ただしベンチを呼ぶ手段がなく、泣く泣くジラーチをフルドライブで倒し、強気の前加速でサイド4−6。

3ターン目。相手はいよいよカラマネロ展開。トラッシュからやぶれたとびらギラティナを呼び出し、エネルギーをつけてシャドーインパクトでピカゼクに攻撃、130ダメージ。

ベンチは既に埋まっているので、ここでカラマネロを倒すことができれば返しに殴られづらくなり、基本的な被ダメが減ってくなと思い、タッグボルトGXを選択。ギラティナとカラマネロを倒し、サイド2−6。

4ターン目。思惑通り、相手はうまく攻撃役を用意できず、やぶれたとびらギラティナを壁にしてエンド。

返しにフルドライブで攻撃してサイド1−6。

5ターン目も同様、アタッカーが用意できずテテフが前に棒立ちしていたので、返しのターンでエレキパワーフルドライブで倒して勝利!

やったーーーーー!!! 優勝だーーーーー!!!


■念願のCSP獲得!

5人のうち、僕と友人を除く3人の方とうまく当たることが出来たのですが、お三方ともとても気さくな方で、勝負は真剣だったけど対戦はとても楽しかったです。めちゃくちゃ快適に過ごせました。

店員さんもポケカやってらっしゃるらしく、フランクに色々話していただきました。いいお店ですね。


店員さん確認の上、間違いなく【トレーナーズリーグ優勝】といただき、無事CSP15Pを獲得することができました。

やっt

……45pt?

そうでした。前週にうっかり出たエクストラの大会で3位になってしまい、10pt獲得してたのでした。

ので、60までは残り15pt、1回優勝分となります。

いずせにせよ【今の環境で勝つ!】という目標を実現できました! やったーーーーーーーーーーーー!!! 超嬉しいーーーーーーーーーーーー!!


■「勝つ」為の試合で勝てた気持ちよさ

僕は普段デッキにこだわりを持ってポケカを遊んでいます。もちろんそれは勝ちを捨てているわけではなくて、例えば「このカードを活かして戦いたい」がゴールになっているので、最大まで伸ばしても実力的には限界があるのでしょう。

それはもちろん理解した上で普段楽しんでいるわけなのですが、今回はゴールを「今の環境で勝ち、CSPを獲得する」においたのでそこから逆算して戦略を立てており、つまり楽しむというよりは「勝たないと意味ない」と自分を戒めてやってみたのでした。

その為、「勝とう」と思って実際に「勝てた」というのは自分の自信に繋がりますし、おそらく本来自分の性に合っていないであろうピカゼクを触る機会になったのもとても良い経験でした。これはプレイヤーとしてだけでなく、イベンターやジャッジとしても同様。

まぁ人によっては「俺なんてもっとでかい大会でCSPたくさん取ってるし、5人くらいの大会で威張られてもなあ」と思われるかもしれませんが、それでも今回の15ptはこれはこれで自分の勲章です。


さて、残りは15pt。

次は環境に合わせたデッキを作って、参加してみることにします。

がんばるぞーーーー!!!

【5】準優勝&コンテスト入賞!ミカルゲッコウガオガエン
https://note.mu/changpcg40/n/nd9419ae84752


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