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日本の企業とテニス:ヨネックス

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
 この記事ではテニスと企業についてご紹介していきます。「日本企業とテニスのつながり」に対して、日本の企業とテニスへの注目や貢献を振り返ってご紹介していきます。(2021.01.12現在)

※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。

 僕がイギリスとカナダに滞在していた2005年、2007年、2011年の時代には現地でヨネックスのラケットを利用している方を見かけることはありませんでした。スポーツ量販店にはラケットはもちろん、ウェア、シューズ、ボールなど日本製のものを見ることはありませんでした。
 唯一カナダにはアジア系の方が営んでいるテニス専門ショップでヨネックスの商品を見つけて嬉しかったくらい、外国ではヨネックスを探すことは難しかったです。

ヨネックス×テニス


 僕が10歳でテニスを始めた時に、一番最初に手にしたラケットはヨネックスでした。当時の僕は、「ヨネックスってカタカナだし外国の会社なんだろうなぁー?」と思ってました。そこからテニスと共に成長していく中で、「え!?日本の会社なの!?しかも新潟!?」と驚きました。
 
 ヨネックスは、日本の新潟県長岡市(27.5万人)が発祥の土地です。テニスラケットの販売開始よりも先に、バトンミントンから派生して、ラケット種目のテニスに参入したのは1969年からでした。

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 創業当初は、創業者の米山さんの苗字より「YONEYAMA」の表きで社名を利用していましたが、外国取引が増えるにつれ発音が難しいという理由から「YONEX」と変更をしたのは1974年でした。

 ラケットの原料が「木」から「チタン」や「アルミ」そして、「カーボン」や「セラミック」へと変化を遂げる中で培った技術を、ゴルフ、スノーボード、自転車などのスポーツ事業、また風力発電など別分野にも挑戦をしている日本の会社です。

 雪国で冬の期間練習が難しい新潟がテニス盛んで、いい選手を輩出しているバックグランドはここにあったのかーと、子どもの頃感じてました。

ヨネックスの歴史や創設者のヒストリーはTennis Naviの記事をご覧ください。(すごく勉強になりました、ありがとうございます!)

ヨネックス×選手


 世界ランキング100位内(2022年1月3日)にて、ヨネックスのラケット使用率は15%で3番目に使用率が多いラケットでした。6大陸全てで利用選手がいることも素晴らしいです。(13か国15名の選手が利用)

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2021年年末のランキングから各選手のラケット情報参考ください。

 この20年間でヨネックスのラケット使用選手数を確認する為に、2002年、2012年の年始のランキングを基に下記表を作成しました。

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 2002年、2012年はそれぞれ5名の選手が利用していたのに対して、2022年は15名と3倍に増えています。この10年でヨネックス利用選手が世界的に増えました。
 この理由の1つに、2014年から3年間で3つのGSタイトルを獲得したS.ワウリンカの存在があります。S.ワウリンカの活躍により、ヨーロッパや北米の方々に認知・評価拡大をすることができました。

ヨネックス×世界TOP選手

 2002年以降ヨネックスのラケット利用者で、GS優勝、世界ランキング1位、ツアーファイナル優勝者を2000年以降世界TOP選手と総称したリストです。

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 2000年以降はBIG4が台頭してきた影響もありますが、L.ヒューイットは2001、2002の黒ラケ時代の成績は抜群です。
 2000年代前半はL.ヒューイットとD.ナルバンディアンがヨネックスのラケットを利用していましたが、南米・オーストラリアへの普及はできても、北米やヨーロッパへのユーザー拡大は難しいのが課題でした。
 さらに1990年代から2000年の時期にはストリングメーカーだったバボラが、ストリングの研究開発をより行いやすくする為にラケットの開発・販売を行うようになりフランスを中心にヨーロッパの選手が利用したことも重なりました。

 下記表は1990年代のヨネックスの世界TOP選手をリストにしました。3選手がTOP選手としてヨネックスのラケットを利用していました。S.ブルゲラ、R.クラチェックらが利用してもなかなか利用拡大につながらなかったのは、バボラの勢い、伝統的なヘッドのユーザーが多かった影響があります。 

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ヨネックス×ジュニア選手

 現在の15名の選手はジュニア時代からヨネックスではないことが多いです。ジュニア期からずっとヨネックスを利用している選手は3名でその他の80%の選手はどこかのタイミングでヨネックスへ変更しています。
 S.ワウリンカの影響もありますが、これまで契約選手がいなかった北米の選手が利用しているのが大きいです。

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 C.ルード、H.フルカチら若手でTOP10に入っている選手との契約によりさらに認知・利用拡大が見込まれます。

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 最近の例で例えると、昨年末には、2019年GS・Wジュニア優勝の望月がバボラからヨネックスへ変わりました。

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 2019年のGS・Aジュニアに出場した選手ではヨネックスが利用率で1位だったそうです。

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 ジュニアから利用している=プロでも利用という法則につながるとは言えませんが(先の記事より)、世界で活躍している多くのジュニアやプロが利用することで、ファンが利用する機会につながります。
 

 日本のラケットメーカーとして、世界基準のラケットをヨネックスは提供しています。A.アガシはヘッドのラジカル、P.サンプラスはウィルソンのプロスッタッフ、A.ロディックはバボラのピュアドライブ、M.チャンはプリンスのグラファイトという名器を利用していました。
 ヨネックスもRシリーズ、V-Coreシリーズと名器を出しています。これから記憶や記録に残る名器をヨネックスが開発していくのか期待しています。
 日本人だけではなく、多くの外国人選手がヨネックスを愛用し楽天オープンに出場する為に来日してくれることも楽しみにしています。
 ヨネックスの拡大とともに日本人選手もより多く世界で活躍することを願っています。

 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。

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 それでは次の記事で。さようなら。



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