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母とのはなし

私は幼少期、
母から愛されていないと思っていた。

生まれたときには姉がいて、
物心ついたときには妹がいた。

あんな父だから、
苦労する母の姿をたくさん見てきた。


わたしはわがままが言えなかった。

母が大変じゃないように
母を困らせないように

私は”いい子ちゃん”で居ないといけなかった。

それがさらに、
母とのこころの距離を遠ざけたのだと思う。


去年の4月に、就職で妹が家を出た。
去年の6月から、私は鬱で休職した。

母と2人きりの時間が増えた。

鬱が少し良くなってからは、
どうでもいい会話をすることが増えた。

鬱になったからなのか、
2人きりになったからなのか、
母も私をよく気にしてくれている。

自分の気持ちとかを
打ち明けられるようになってきた。


幼い頃の母に愛されてないかもしれない
って気持ちが消えることはない。

けど、最近の母との関係のなかで、
幼いときの”寂しさ”みたいなものが、
少し緩和出来ている感じがする。

こんなにちゃんと、
母とコミュニケーションが取れているなんて、
鬱になる前の私には想像できないだろうな。



いい時間が過ごせているな。
そう思うときがあります。

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