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2024/05/25-31|やっていくしかない

05/25

Twitterで見かけておいしそうだった肉まんの専門店へ。
今日のお目当ては肉まんではなく「饅頭(まんとう)」。わかりやすく言い換えるなら、肉まんの“まん”の部分だけの蒸しパンだ。

高校時代に私が教わっていた地理の先生は、国内外のグルメに造詣の深い人で、授業をしょっちゅう脱線していろんなことを教えてくれた。
授業に出てきた「ライ麦」に生徒たちはあまり馴染みがないと知ると、次の授業では一口大に切り分けたパンを持ってきてくれたり、高校生のお小遣いでも楽しめる人気店を紹介したり、ホワイトデーにはかわいい輸入菓子の詰め合わせをお返しにしたりと非常に粋な先生だった。授業がおもしろいのはもちろんのこと、片田舎のアラフィフ(当時)高校教師としては規格外にオシャレな人で、正直今でも彼よりイケてるおじさんを他に知らない。もともと好きだった地理がより好きになったのはこの先生の影響が大きい。

そんな先生が教えてくれたことの中でも、私にとって特に印象深いのが「饅頭」なのである。黒板に記された走り書きの「マントウ」という文字すら鮮明に覚えている。数日は持つみたいだから大事に食べる……。


近くに区の郷土資料館もあったのでついでに寄り道した。
石器時代から戦後にかけてのいろいろな資料が展示されていた中、戦時中の千人針がひときわ目を引いた。文字通り1,000人の女性に一針ずつ結び目を作ってもらうものだけど、寅年の女性だけは自分の年齢の数だけ縫えるというルールもあったらしい。つい昨日朝ドラで聞いたばかりの言葉「虎は千里往って千里還る」にちなんでいるのだとか。ふむー。

05/26

大学時代を過ごした町の喫茶店が好きで、10年経った今もたまに行く。文フリで買った本を読んでしばらく過ごした。大きな窓からは商店街の往来がよく見える。2階の喫茶店から私に見下ろされているとはつゆ知らず、駅へ向かっていく人々。家路へ向かっていく人々。週末の午後だからか学生の姿はほとんどなかった。

この町で暮らせる人のことが時々うらやましくてたまらなくなる。
たぶん私自身の本質が学生時代からあまり変わっていないだけでなく、社会に出てから味わうべき(?)尊い経験が全般的に乏しいままだからだと思う。だからいつまで経っても人生の夏休みを振り返っては昔の味をしがみ続けている。ここに住めたからって時間を戻せるわけじゃないのになあ。


夜、アイドルの生配信を見てたら目がかゆくなり、急スピードでものもらいが発生した。わずか15分ほどでハッキリとまぶたに重みを感じるレベルで腫れてきたので焦る焦る。いそいで近所のドラッグストアへ駆け込み、ものもらいに効く目薬を購入。これまで一度も行ったことのない店だったけど、けっこう食料品も充実していて、まいばすけっとの完全上位互換といった印象。いや全然それどころじゃないんだけど、思いがけず嬉しい発見。

25歳を過ぎた頃からちょこちょこ発生する身体的症状、原因を調べると必ず「ストレス」と出てくる。一度ちゃんと休んだほうがいいのかな……。

05/27

書いてないけどエアロバイク生活は続いてて、毎日20分 or 45分を交互にこなしてる。せっかくなら上半身にも効いている実感を得たいが、どうすればいいのだろうか。漕ぎながら読書もできたら最高なんだけど、活字に目を奪われるとイマイチ足元がお留守になってしまう感覚があり難しい。Audibleを活用しようかしら。

とか言ってたらエアロバイクからカチカチ謎の異音がしはじめた。どうやら私の購入した機種にありがちな不具合(?)らしい。カスタマーサポートに問い合わせるしかないが、返品交換とかになったら面倒くさいな……。

05/28

朝から体調がダメで、完全に「終わり」の日。久しぶりにおかゆが食べたくなったので片手鍋でコトコトやった。
鍋のシメとか余った味噌汁でおじやはたまに作るけど、おかゆって30分くらいかかるから面倒くさくてあんまりやらない。最後に食べたのいつだろうってレベル。2~3年前に副反応で39度近く出たとき以来かも。そのときは腕も上がんないし面倒くさかったのでレトルトで済ませちゃった。

タイマーかけて煮込んでたらめちゃくちゃ吹きこぼして最悪だったけど、30年少々生きてきた自分の中の「おかゆってこんなもんだよね」を遥かに上回る一品ができた。こんなにおいしいものだったんですか……。白米1/2カップとは思えない満足度と幸福感。これはしばらく毎日作りたいかも。


核心には触れない程度のネタバレを踏んでしまったので、観念して2日分の『虎に翼』を見た。あああああああ…………………。

05/29

ゴミを捨ててトイレ掃除して朝風呂に浸かっておかゆを食べる、大変すこやかな朝(当社比)を過ごした。ただし入眠に失敗した上での早起きなのでプラマイでいえば大きくマイナスである。ぉヵゅぉぃιぃ……。

数日前に見かけたツイートの「やっていくしかない」が大好き。結局いつでもそうっちゃそうなんだけど、やっていくしかないんだよな。すぐに取り出せるようにしておきたいシンプルな言葉。

黙々と身体を動かすことで思索に耽れるから散歩は好きだ。でも最近の私は散歩のたびに怒ってる気がする。いや、散歩をしてないときも、ここ1年半くらいは、目の前にいない特定の人物にキレ続けてる。
30代にもなってマルチやスピにどっぷりハマって、まともな論理もエビデンスもないお花畑の中で完全にキマり、最低限のモラルすら捨ててるくせに綺麗事ばっか並べて、周囲の人間を金づるにしながらのうのうと生きてる友人に、猛烈に腹を立てている。と同時に、出会ってから疎遠にするまでの15年間の儚さに絶望もしている。考えるのをやめたらいいのに、私に友達が少ないばっかりに、静かな怒りと静かな絶望を繰り返す日々。心底疲れる。

05/30

昨日から事務所のほぼ全グループのタレントが大阪入りしていて、東京は今まさに神無月といったところ(大阪だけ神在月になるやつ)。新会社のお披露目と能登支援を兼ねたカウコンみたいなライブが京セラドームで行われ、最終日の今日は夕方から全編生配信されるとあって朝から浮足立つ。きょうに備えて1ヶ月前から半休をとるくらい楽しみにしていた。

せっかく午後休をとったのでずっと後延ばしにしていた運転免許の住所変更を済ませ(早くやっとけという話なのだが)満を持して配信を観た。どこ見ても顔がいい人しかいなくてすごい。私は空間の掌握力に長けた若手グループと、ドームの盛り上げ方を熟知しているベテラングループをそれぞれ並行で推しており、そのせいで目が忙しくてめちゃくちゃ楽しい。
コンビの相方が急なケガで休んでしまい急遽ひとりでステージに立った子がおり、タレントたちは絶対に彼を孤独にさせなかったし、他グループのファンもペンライトをその子のメンバーカラーに変えたりして、温かかったな。親交の深い他グループのメンバーがたった一晩で振りを覚え、その子の隣で代わりに踊ってたのも熱かった。オタクはこういうのに弱い。

働き者のタレントたちがグループの枠を超えて集まり、配信が終わったあともインスタライブで乾杯してた。ベテラン(先述)のメンバーがおもむろに若手(先述)のメンバーを呼び出したあたりから心臓のバクバクが止まらなくなる。こんな僥倖があるかよ!
若手氏は見た目がイカツいタイプで、ベテラン氏はつい昨日までそんな彼のことを怖がっていたのだが(ふつうは立場が逆である)、勇気を出してライブ中に話しかけたら案外ピースフルな人だとわかり、ホテルに戻ってから数人で部屋飲みしたことで完全に仲良くなったみたい。夢にまで見た「好きなアイドル同士の邂逅」が現実となり、胸が震えるとはこのことか。あまりの喜びに夜遅くまで眠れなくなっちゃった。

05/31

昨日の余韻で全然まだ楽しい気持ちのほうが勝っているのだが、免許の書き換えなどで移動してる間にワイヤレスイヤホンの「殻」のほうをどこかで落としたことに気付き凹む。けっこう距離があるので探しようがないし、屋外で落としたとすれば今朝の激しい雨でダメになってるかも。つらい。

近々ノイキャン機能付きのものにしようかとは思っていたのだが、とはいえ急な別れに心がついてこない。あのすべすべとして触り心地のいい殻、手のひらにちょうどフィットして好きだったのに……。イヤホンのほうを落とす人はよくいるけど、まさか殻のほうを落とすとは思わなかった。

ここ数日おかゆを食べ続けている。ちょうど鶏むね肉の茹で汁が発生したので、これ幸いと今日は中華粥にした。うまいうまい。

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