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2024/06/08-14|人生どうでもイーロンマスク

06/08

朝から家族で鎌倉へ。暑すぎ!!!!!! 混みすぎ!!!!!!!!! あんなとこ6月の土日に行くなんて狂気の沙汰。目当てのアジサイはちょっと時期が早かったのか満開とまではいかなかった。
親が調べて事前予約したお店は落ち着きのある和食店かと思いきや、ランチメニューが5種類しかない単なる定食屋で、そのうえ観光地価格でやたら高く、完全に食べ◯グの公式写真に騙された感。私がやればよかったと猛省。

祖母は車椅子なので動ける範囲が割と限られており、神社仏閣の類は段差だらけなので鎌倉はだいぶ難儀な土地である。結局なんだかんだでお寺とかはあんまり見て回れず、小町通りや海沿いをのんびり歩いて過ごした。道中、車椅子に足を轢かれて地味に痛い(父がよそ見しながら押してたせい)。見上げるとトンビが空中を滑るように飛んでいてなんかよかった。

数分前に見たものも覚えていられず、動きも判断能力もほとんど幼児くらいまで退行してしまった老人を連れて遠出をするのは大変なことだ。うちの両親の精神的余裕と献身性にはただただ驚かされるばかりである。娘の私はここまでやれる気がしない。

06/09

昼までダラダラ実家で過ごした。母の実家の味である甘じょっぱい餅(我々は「ベタもち」と呼んでいるが、ググったら全然違う料理が出てきた)を久々に食べ、そういえばレシピを知らないので台所で観察した。以下メモ。

1. 時短のため電子レンジで角餅を温める(4個なら500Wで1分程度)
2. 多めの油で軽く揚げ焼きに。このとき少しフライパンに押し付けるようにして餅をぺたんこにしていく(1人2個セットでくっつけて焼く)
3. 柔らかくなった餅の上に砂糖をドッと盛り、上から醤油を垂らす
4. 餅をひっくり返し、フライパン全体に滑らせて砂糖と醤油を溶かしながら焦がしすぎない程度に両面焼いて仕上げる
5. 餅の両面に砂糖醤油が均一に広がってきたら完成

母の田舎ではとにかく砂糖と醤油をたっぷり使うので、煮物も餅もいちいち甘い。そのせいか(?)祖母も母も糖尿病だし、おそらく私も糖尿まっしぐらの人生を歩んでいる。ケーキやシュークリーム、芋栗かぼちゃ系の甘さにはちっとも心躍らないのに、料理の甘さはけっこう好きなので不思議。

帰宅後、近所で催されているというお祭りを覗いてみると想像の10倍くらい人がいて狼狽した。引っ越してきて初めてだったからイベントの規模感とか知らなかったけど、まさか警察官が交通整理に駆り出されるレベルだったとは。地元の有志のおっちゃんらがやる超小規模なやつかと思ってたし、実際ほぼそんなもんなんだけど、なぜかめちゃくちゃ客が多かった。昨日に続き今日も人混みを歩いたらストレスで爆発しそうだったのでさっさと退散。

06/10

まだ6月上旬なのに、昨日のお祭りでは浴衣の人もちらほら見かけた。
私は自力で浴衣を着られない。今はYouTubeでも見ながらやればなんとかなるのかもしれないが、割と大きくなっても母の助けを借りていた。

そんな母でも着物の着方までは知らないので、祖母→母→私と世代を経るにつれて和服に対する知識量はどんどん削れていることになる。和服だけでなく例えばおせちの厳密なレシピとか、布の縫い方なんかもそうだろう。私はそういうのちっともできずに育ってきたし、ちっとも知らないまま老いていく気がするのだ。そのかわり祖母や母が知らないことを私は知っているから、生涯における知識の総量としては結局トントンなのかもしれないが、たとえば電気もガスも使えない環境に置かれたとき、祖母世代の知識があるのとないのとでは生存率が幾分変わってくる気はする。楽をするための悪知恵はあっても、生きるための知恵は身につけてこなかったので……。

もう何年も前の話だけど、寝間着としての簡易的なものではなくちゃんとした浴衣が支給される温泉旅館に友達数人で行ったことがある。
誰か一人くらい知ってるだろうと思って油断してたらマジで誰も着方を知らなかったことが風呂上がるタイミングで判明し、脱衣所でまさかスマホを開くわけにもいかず完全に詰んでしまい、結局近くにいたスッポンポンの知らないおばあちゃんたちに助けてもらったことがある。あのときのおばあちゃんグループ、優しかったな。

06/11

透明化されている人たちを現実にあるものとして描くという、朝ドラ脚本家のモットーに静かに胸を打たれ、いや胸を打たれている場合ではないのだとすぐに背筋を伸ばした。いちいち胸を打たれていてはいけない。それが当たり前のことでなくてはならない。

朝ドラは実在の人がモデルになることが多く、そうなるとやっぱりどうしても良家の子女とか、そうでなくても家族の愛に包まれて育った中~上流階級の人の物語として進んでいくので、たまには「そうじゃない人」の物語があってもいいのになと思う。必ずしも“朝らしい”ポジティブで溌剌とした人でなくてもいい。最悪の環境に生まれてしまった人間が、実力と愛嬌と多少のズルでゴリゴリのし上がるような話が出てきてもいいのではないか。言うても全作品見てるわけじゃないので、とっくにあったらごめんだけど。

06/12

自信とプライドを持ってものづくりに臨んでいる人たちと会えて、しかもただお邪魔した立場の私を明るく出迎えてくれて妙に嬉しかった日。
この人たちのすごさを純粋に誰かへ届けられるようなスキルも頭も体力も場もないことが苦しく、もどかしい。つい数ヶ月前なら楽勝で超えていたはずのハードルが今は絶望するほど高く見えていて、現在進行形で心折れっぱなしの自分が何を大風呂敷広げてんの?と恥ずかしくもなる。本当は何がしたいんだろうな私は。ずっとわからん。

推しと共演できた推しがすっごい嬉しそうでかわいい。
我が推しはオタク気質な面があり、なんといっても「好き」を出し惜しみしない。キラキラした目をしてメロメロなのを隠さない。同じ業界の人間としてではなくあくまで下界の人間として愛を語り尽くすし、自分でチケットを取ってライブに行ったりするので大変いじらしい。

そんなんだからオタクは「いつか共演できるといいね☺」「ご本人に知ってもらえるといいね☺」とお節介を焼きたがる。やがて「あの人気アイドルがめちゃめちゃ俺のこと好いてくれてるらしい」と本人にも認知され、単なるスターとファンの関係には収まらなくなってくる。結果として大泉洋と念願の共演を果たしてバックハグされたり、森崎博之の北海道ローカル農業番組に出たり、常田大希から直々にギターを選んでもらえたりする「成功オタク」が生まれるのだと思う。幸せそうで何よりである。

06/13

心が荒んでいる。もうどうにでもなれ。早く月曜日終わってくれ。人生どうでもイーロンマスク。
私の精神状態はだいたい自宅デスクの荒れ具合とシンクロするのだが、こんな感じでいよいよヤバくなってきたので整理整頓をすることで心をリセットした。テスト前にいきなり部屋を掃除しだすあの謎ムーブを社会人になっても相変わらずやっている。情けないことだ。

全部終わったらスーパー銭湯に行きたい。せっかくなので昼間から行きたい。たっぷりマッサージ受けて身体ほぐしてラーメンとか食べたい。

06/14

ここまでメンタル落ちてるの2年ぶりくらいなんだけど、今日は推しのアリーナツアー当落発表なので余計に変な緊張感があった(来週だと思い込んでたから今朝知って本当に具合悪くなりそうだった)。
毎年5大ドームツアーがあった頃は札幌と東京を狙ってたけど、ここ数年はとりあえず可能な限り応募して、当たった公演はどこでも行くという闇雲スタイルで臨んでいる。今回は新潟公演が当たった。初めての土地だ!

喜びを得られたおかげで地獄の作業がわずかに捗った気がする。
この調子でやれば週明けまでになんとか片付くか……?というところまで行けたので完全に油断して、推しが出ている今日公開の映画『ディア・ファミリー』を観に行った。はー泣いた。泣いた。みんないい芝居するねえ……。そんなに長くない映画なのでいろいろ落ち着いたらまた観に行こ。

ところで新潟市内ってどこを観光すればいいんですか?
仕事柄うちのサービスのユーザーさんばかり思い浮かぶのだけど、せっかくならそれに囚われすぎずいろいろ楽しみたい。栃尾の油揚げ、へぎそば、タレカツ丼、バスセンターのカレー。お酒が飲めたらもっと楽しめたかな。

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