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2024/04/27-05/03|恐怖への麻酔

04/27

足の故障を知る前に注文した家具がこのタイミングで届いてしまい、その辺に放っておくのも邪魔なので白目をむきながらなんとか組み立てた。大して手間がかかるもんではないとはいえ、足に負担をかけずに組み立てられたことには我ながら感心する。電動ドライバーがなかなかいい仕事をしてくれた。私のような一人暮らしの女こそ買うべきアイテムだ。

何度もサイズを測って慎重に購入したからそりゃ当然なんだけど、あるべき位置にぴったり収まり、ここに入れようと思っていたものもきれいに収納できたときの快感は異常だった。ハア〜〜〜人生のすべてがこうであれ。

夜は『街並み照らすヤツら』を見た。諸々の余波により急ごしらえとなったドラマにしてはなかなかおもしろいし、うだつの上がらないケーキ屋店主を演じる森本慎太郎が超いい味出している。基本的にやることなすこと裏目に出てダメなほうへダメなほうへと向かっていくので切ないが。

04/28

深夜に映画『清須会議』を観始めて、浅野忠信(若い)や松山ケンイチ(若い)などにメロメロしてたらすっかり夜が明けていた。大泉洋が鬼気迫る表情で小日向文世と対峙するシーンも、役所広司と語り合うシーンも、使えるものはすべて使って小狡く立ち回る姿もめちゃくちゃ熱かった。

さらに『超高速!参勤交代』も観た。おもしろいけど清須会議のほうがはるかに好みだったな。終盤のセリフに「現代の日本人へのお説教」がモロ練り込まれていて、言ってることは100%正しいけど正直それ言わせたいためだけのシーンじゃない?とやや白ける感覚があった。説教されてはいないのに鑑賞後しっかり残るほうが個人的には嬉しい。ハンバーグのタネにこっそり人参のみじん切りも混ぜてあって、野菜嫌いの子も気付いたらおいしく食べられた、くらいの感じで観れるのが理想。

歴史ものをもっと観たい。気楽に観られるコメディだと嬉しい。あんまり人が死なない感じだとなお嬉しい。でもゴリゴリに重いやつも観てみたい気はする。せっかく連休なのだから。

04/29

リハビリの一環として理学療法士から購入を勧められたストレッチボールが届き、とりあえず足裏をコロコロやっている。医師や理学療法士の話しぶりからして足首が今後完璧に治るとはあまり思えないのだが、せめて気兼ねなく散歩できる状態でありたい。

かなりよさげな夏のドラマにかなりよさげなポジションで好きなアイドルが出演することを知り、心が軽くなった。
昨年起こった諸々の余波は少なくとも数年先まで続くと読んでいる。たとえば今年2月に公開された映画のオファーは約3年前だったというから、昨年~今年にかけて舞い込むはずだった仕事の飛びようによっては、特にこういうドラマや映画系の仕事がスローペースになってしまうおそれはある。

しかし我が推しの実力・人気・話題性は贔屓目に見ても十分高く、当然何も悪いことはしていない。事務所がアレだからという理由で彼のチャンスが潰えていくことにオタクの私は内心怯えまくっていたので、だからこそ今回の発表は本当にうれしかった。しかも本人にぴったりの役で、原作の漫画家さんも喜んでいたのでホッとしている。幼い娘役の子役を抱きかかえて微笑む彼のほっぺには、彼女に貼られたシールがいくつもくっついていた。

04/30

先月初めてチケットをとって楽しみにしていた落語会へ行った。
人気の若手落語家4人によるイベントで、この日は女性落語家のファンが特に多かったのか、観客のうち体感7割くらいは40~50代以上の男性。あとはおばあちゃん同士とかご夫婦とか、たまに子連れの人がいたくらいか。一人で来ている若い女性は周囲に見当たらなかった。
トークイベント+落語の2部構成で、約2時間のうち半分くらいがトークだったため、純粋に落語が観たくて来た人からすればどうだったかわからないけど、完全初心者の私にはとっつきやすい内容だった。

『笑点』の大喜利における桂宮治氏は、いかにも老人や子どもから好かれそうな明るくおちゃめなキャラが印象的だけど、前半のトークではちょこちょこ毒づくし、高座に上がるとまるで別人格が宿ったようにツラツラとクールに話しだすのが(いい意味で)予想外。けっこう早口なのに不思議と聴きやすいし、勘違いに勘違いが重なっていくアンジャッシュのような演目『勘定板』がドカンドカンとウケまくってた。4人ともおもしろかったけど、このギャップには一番驚かされたかもしれない。寄席に行く勇気はまだ出ないけどホールの落語会にならちょこちょこ足を運んでみたいな。

05/01

好きなアイドルグループの結成日。さらにシングル発売も重なった大変めでたい日。彼らはデビューをたくさんある節目のうちのひとつと考えていて、どちらかといえばデビュー日より結成日を重視するグループなので、忙しい中スケジュールを空けて生配信も行ってくれた。誠にありがたい。

夜は余った食材でマカオの「ミンチー」を作った。うまいうまい。

そのあと別の好きなグループの最年少(といっても40近い)がTwitterで深夜に生配信をしはじめて、最初は「一杯だけ付き合って~」みたいな雰囲気だったのに1時間弱のうちにまあまあ酔っててウケた。酔ってツイートしそうだからという理由で割と最近まで投稿権限をマネージャーに管理されていたらしいが、そのうち本当にやりかねない。佐藤二朗みたいになりそう。

05/02

は~~~~なんか何をしてもアカン日~~~~。体調微妙すぎてどうにもならなくて退勤後倒れ込むように寝て起きて今。少しはマシになった。

4連休は初日だけ実家に帰り、あとは本読んだりしてぐだぐだ過ごす予定。

05/03

はじめましての美容室で髪を染めてもらった。
幼い頃の私は細くて少なくて癖のある母方の髪質だったはずが、いつしか太くて多くて若白髪の目立つ父方の髪質にシフトチェンジしていた。毛量は別にいいのだが若白髪だけは本当に困る。ある程度年をとってから白髪染めを始める人に比べ、生涯で美容室に支払う金額も桁違いだろう。

そのままタクシー使って実家に帰った。祖母の様子は相変わらずで、私のことも基本的には忘れていて(名前を言えば覚えがありそうな様子は見せる)まあそんなもんだろうとショックとかも今さら特に湧かない。昔どこかで「認知症=死の恐怖に対する麻酔」という解釈を知って以来、確かにいっそボケてしまったほうが幸せなのかもしれないと思う日も正直ある。これは医学的な解釈ではなく、あくまで周囲の人のメンタルのための解釈ね。
夜は家族で焼肉を食べに行った。祖母は肉を1枚食べるごとに「さっき家に鍵をかけてきたかしら」「子どもたちに何も言わずに来ちゃった」などと要らぬ心配ばかりしていた。麻酔でも薬でもいいから、思い出とかより先にこういう不安からなくなっていけばいいのにね。

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