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音楽、将棋、漫画、映画、子育て等について書くかも書かないかもしれません

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中年が始まるが、世界は終わってくれない

phaさんの新著「パーティーが終わって、中年が始まる」を読んだ。 京大吉田寮出身の元「日本一有名なニート」として、定職に就かず、家族も持たず、シェアハウスを運営しネットで知り合った仲間とゆるく自由に暮らしてきたphaさんが直面した、いわゆる「中年クライシス」について赤裸々に綴られたエッセイである。 基本的にphaさんの本はゆるく書かれ、こちらもゆるーく読むものなのだが、本作のテーマは私自身が今まさに直面している問題でもあるので、姿勢を正して読ませていただいた。 そこで、

    • 神聖かまってちゃんと「おかあさんといっしょ」療法のススメについて

      神聖かまってちゃんもいつの間にやら結成15周年である。 かつて世にセンセーショナルに登場し、当時のサブカル有名人たち(サブカルなのに有名人とはこれいかに)からこぞって絶賛された時代からは遠く離れたものの、「進撃の巨人」主題歌の「僕の戦争」がそこそこヒットしたり、結成15周年記念のベスト盤では戸川純さんやあのちゃんとコラボする等、まだまだ活躍を続けていてファンとしては嬉しい限りだ。 かつての「サブカル有名人大絶賛時代」には「3年で解散する」と思われていたのだから。 さて、先

      • KANさんの思い出と「葬送のフリーレン」における勇者との旅について

        2023年、今年は多くの素晴らしいミュージシャンがこの世を去った。 去っていったミュージシャンについて1人1人書いていきたいところだが、なかなかそのための時間も余白もないので、ここではKANさんについて書きたいと思う。 KANさんの訃報を聞いたとき、私は自分でも驚くくらいのショックを受けた。 本当に自分でも驚くくらいだった。 何故なら、私は決してKANさんの音楽の熱心なリスナーというわけではなかったからである。 流石に「愛は勝つ」しか知らないというわけではない。 だが

        • 吸血鬼将棋漫画「バンオウ-盤王-」と永瀬軍曹の努力について

          ジャンプ+で連載中の漫画「バンオウ-盤王-」が面白い。 未読の方にざっくり粗筋を説明すると、吸血鬼の主人公・月山元が将棋に出会い、凡才ながら吸血鬼ならではの長寿を活かして300年間の研鑽を積んだ結果、プロ並みの実力を身につけて竜王戦でプロ棋士に挑戦することになる物語である。 「吸血鬼将棋漫画」とは随分奇をてらった荒唐無稽な作品と思われるかもしれないが、実際には吸血鬼要素は作品のちょっとしたフレーバー程度で、まさかの本格的正統派将棋漫画なので興味のある方は是非読んでみてほし

        中年が始まるが、世界は終わってくれない