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ヨガ哲学の勉強で役立つかも予備知識

ヨガは、長い歴史を通してインドの宗教、神話、文化と密接にからみあい発展してきたようです。その土台となるインド哲学は、宗教や学派によって異なる見解があるようで、1つの答えを求めてネットを調べていても、どんどん話が枝分かれして迷走状態になることがよくあります。

そこで、まず最初に整理して知っておいたほうが良いと思ったキーワードを簡単にまとめたいと思います。

ヒンズー哲学における6つの伝統学派

哲学について考えるグループ(学派)が古代インドから存在していたようです。インド哲学発展の土台となっているようなので、Wikipediaから得た情報をまとめておきます。

サーンキヤ学派(Samkhya)- 宇宙は「プルシャ」(意識)と「プラクリティ」(物質)の2つの独立した実在から成り立っていて、この2つは相互に影響することがなく平行した状態で存在していると、この学派では考えられている(二元論)。
ヨガ学派(Yoga) - サーンキャ学派の影響を強く受けている学派で、サーンキヤ理論の実践的利用に重きを置いている学派。ディヤーナ(瞑想)、サマディ(三昧)、カイヴァリヤ(独存)にフォーカスしている。
ニヤーヤ学派(Nyaya) - 論理学の学派。
ヴァイシェーシカ学派(Vaisesika) - 経験主義の自然哲学。
ミーマーンサー学派(Mimamsa) - 祭祀の解釈。
ヴェーダーンタ学派(Vedanta) - ヴェーダとウパニシャッド哲学。宇宙原理との一体化を説く。中世後に、ヒンズー教の主流になった。

ヨガ哲学を学ぶにあたり、「ヨガ学派」と「サーンキャ学派」は無視できなさそうですね。「ヴェーダーンタ学派」は、ヒンズー教の主流らしいので脳みその片すみに置いておいたほうがよさそうです。

「プルシャ」、「プラクリティ」、「二元論」、「ディヤーナ」、「サマディ」、「カイヴァリヤ」というキーワードが出てきましたが、難関そうなので、「こんなキーワードがある」程度にしておきたいと思います。

知っていると良い文献

名前と概要くらいは頭にいれておくと良いように思いました。

バガヴァッドギーター - 紀元前2世紀ごろに書かれたヒンズーの叙事詩「マハーバーラタ」に含まれている経典で、王子アルジュナとクリシュナの対話形式でヨガを含むインドの哲学が語られているそうです(雑なたとえですが「古事記にヤマタノオロチの話がある」みたいな感じでしょうか)。
ヨガスートラ - 紀元前500年~紀元400年に、パタンジャリによって編纂されたヨガの経典。ヨガ哲学の基礎とされる文献の1つ。編纂時期は、研究者によって意見がわかれているようです。
ハタヨガプラディーピカ - 現代のエクササイズとしてのヨガのルーツとなるハタヨガについて15世紀ごろに書かれたもの。これに紹介されているポーズは15個らしい。

ヒンズー教の神

あらかじめ名前くらいは知っておくのが良さそうです。トップスリーの神様が「トリムルティ」と呼ばれていて、それぞれ司るものも違うようなので、Wikipediaにあった別名を抜粋&翻訳しました。

シヴァ - God of Destruction(破壊の神)、Lord of Meditation, Yoga, Time and Dance(瞑想、ヨガ、時間、踊りを司る神)、Para Brahman(至高のブラフマン)
ブラフマー - The God of Creation(創造の神)、Lord of the people (人を司る神)、Para Brahman(至高のブラフマン)
ヴィシュヌ - God of Preservation(維持の神)、The Lord of Reality, Karma restoration and Moksha(現実、カルマの復元、解脱を司る神)、Para Brahman(至高のブラフマン)

「ブラフマン」(至高の存在、宇宙の根本原理)も難関キーワードだと思います(神の名前「ブラフマー」のタイポではないですよ)。

そして、もうひとり忘れてはいけない神様がいます。

クリシュナ -「バガヴァットギーター」に登場します。

難関すぎるキーワードたち。。。

何をキーワードとしてまとめるかを考えるだけで、悩んでしまいました。どれも難関キーワードなしには説明できないじゃないですか。。。結局、これをまとめたところで「〇〇って何のこと?」と疑問の連鎖が始まるわけですが、せめてその連鎖を体系だったものにしたいと思って、まとめてみました。

自分の理解を深めるために書き始めたこのノートですが、怖くなってきました。いまこの時点で見え隠れしている難関キーワードたちを、ちゃんとまとめられるのだろうか。。。

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