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新譜感想#24 ROMANCE/宮本浩次

エレファントカシマシのフロントマン、宮本浩次。

椎名林檎とのコラボ、「獣ゆく細道」から注目度が増し、

今年の音楽番組に結構出演しているイメージがある。

そんな宮本さんがキャリア初となる、カバーアルバム"ROMANCE"を先月発売。

3/4に発売されたアルバム"宮本、独歩"でも、エレカシでない姿を見せてくれた。

特設サイトでは、「その延長線上」として、このアルバムを掲げている。

アルバム解説では、第一声で「ルーツ」という言葉を出し、各曲の解説を行っているが、本当に歌が好きな人で、歌に魅入られている。

カッコいい。

そんなアルバムを実際聴いてみると分かる。エレカシでもない、宮本浩次だけの世界が詰まっている。

女性ボーカリストの曲を12曲をカバー。

今までのソロ活動の中で歌唱力の高さはもちろんわかっているが、歌謡曲の破壊力に驚かされる。

一部曲だけですが、感想。全編通し、素晴らしいアルバムです。

この中で聴いた、M2"異邦人"が凄い。

伸びやかな歌声、優しい歌い方が違和感なく、すんなり入ってくる。中東から来た上品な雰囲気の異邦人現れたような感じです。

M4"化粧"(中島みゆき)も凄い。別れの最後の日の気持ちを歌っている。優しさの中にも、複雑な気持ちがしっかりにじみ出てくるような一曲。「バカだね」の歌い方も少しづつ違うのも雰囲気がでている。

M5"ロマンス"(岩崎宏美)は原曲と大きく変わり、ガチガチのバンドセットでロック調に歌うのもカッコいい。歌詞が女の子っぽいのがギャップあっていい。「追いかける!」的な感じが良い。

世代的にはM12"First Love"(宇多田ヒカル)が刺さる。これを弾き語りで、あの声で歌う。サビのハモリもズンと心に来る。最後にしっかりハマる。

その他も(自分が知っている中で)有名曲、M6"赤いスイートピー"、M7"木綿のハンカチーフ"、M11"恋人がサンタクロース"等、歌謡曲を中心に宮本さんの歌唱力がフルに出ている楽曲ばかりです。

歌謡曲、古い印象を持っていましたが、こういった形でカバーされるとまた新しい曲に聞こえてくるので、良いなと感じた。

流行りが一周して、また歌謡曲ブームが来るのかもしれない。

(ちょっと前に布施明の話とかしてたので、歌謡曲への興味が深まってきました。)

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