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【日刊ドローン情報 No.128】無人化ソリューションで遠隔地から点検も!太陽光パネル点検はドローンで時間とコストを削減

 afterFIT社は,太陽光発電所のメンテナンス事業を行っている会社で,最近ではドローンによるパネルの無人点検ソリューションを提供しています。無人点検ソリューションとは,開閉式のドローンポートからドローンが飛び立ち,自動であらかじめ設定されたルートを通って点検を行ったり,または遠隔から操縦を行うシステムのことです。
 経済産業省はインフラ管理の効率化や高度化を図るために,スマート保安を推進しており,カメラやAI,IoT端末を用いた巡視・点検の実現に向けて技術の共有や発信,規制の緩和に向けて動きだしています。このソリューションは,そんなスマート保安の一つのキーアイテムと言えるでしょうし,太陽光以外にも,橋梁や道路,トンネル,送配電設備などさまざまなものに適用できるでしょう。
 スマート保安のメリットは,単純な省力化だけではありません。カメラやIoTを用いることで,人間が機器がある場所に行かなくてもよくなり,巡視・点検の頻度を上げることができます。また,その画像を取得することで,AIが異常か否か判定するうえに,その画像からAIが追加学習することで,さらに異常判定の精度を上げることができます。つまり高頻度,高精度の診断を行うことによりインフラ設備の信頼度をあげることができます。
 ですので,カメラやIoTを用いることは非常に重要ですが,膨大にあるインフラすべてに対して監視できるくらいカメラやIoTを設置することは非常にコストがかかります。そこで,ドローンを移動式カメラや移動式センサとして活用することで,コストダウンを図ることができます。
 一方で,小規模なインフラ(小さな発電所など)に対して,ドローンの無人化ソリューションを適用しようとすると,固定カメラを設置するよりもコストがかかる場合があるので,その監視範囲,対象に対して固定カメラとドローンや無人点検ソリューションのどちらがコストで勝るのかが,検討項目の一つとなります。

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