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【日刊ドローン情報 No.131】内閣府のスーパーシティ調査事業に採択、8月25日から取り組み開始

 KDDIなど4社は,茨城県つくば市の協力のもと,内閣府から採択された「先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業」の取り組みを開始したようです。これは先端的サービスの実現可能性について,検証を行うものでドローン配送やメタバースを活用したサービスの検討を行うようです。
 面白いのは,ドローンの飛行経路を可視化するというもので,おそらくVRゴーグルをつけて上空を見るとドローンが通る「空の道」が実際に目で見える,という検証をするようです。
 「空の道」が見えることによるメリットはよくわかりませんが,これを応用すればさまざまなことに使えそうです。
 例えば,イベント会場でドローンを飛ばす際の安全対策。現状は,飛行エリアに第三者が立ち入らないように飛行エリアを立入禁止区域として区画する必要があります。またこれは,飛行させる高度が高ければ高いほど広い立入禁止区域を設ける必要があります。なぜなら,その飛行高度で一定速度で飛行中に制御不能となり,自由落下するときに高度が高ければ高いほど遠くまで落下し,人にあたる可能性があるからです。ですので,ドローンの魅力である高高度から撮影しようとすると,すごく広い立入禁止区域を設ける必要があり,場所によっては非常に困難となります。
 このようなときに,例えばドローンの落下する可能性がある領域を操縦者が確認できれば,ドローンの速度を落としたり高度を下げたりという対応がとれますし,観客がドローンの落下する可能性がある領域が分かれば,近づかないようにできるでしょう。それにより,高度を上げて飛行したり,より観客の近い場所を通ったりと表現の幅が広がります。
 現状は物理的な対策が困難なため,規制も厳しかったりしますが,技術の進歩により仕組みでカバーできればいろいろなものに自由度が生まれて,より便利になりそうですね。 
 

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