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【日刊ドローン情報 No.160】「輝かしい建設業界 未来が待ってる」ドローンにスマホ DXで変わる建設業 

 私も建設の現場に携わったことがありますが,建設業界はデジタル化されていない部分が多く,特に施工管理をする方には負担が大きくなっていると感じます。デジタル化が遅れている要因は,いろいろあるとは思いますが,一番の要因は学問領域としても情報技術とは距離があるため,デジタル人材が確保しづらかったり育ちづらいことではないでしょうか。
 一方で,建設業界はデジタル化しやすい分野とも言えます。というのは,歴史が長く,技術や手法が体系化されているため,システム化する際に障害となるあいまいさがさほど多くないと考えるためです。
 とはいえ,いきなりすべての工程をデジタル化することは困難です。記事のように,無人建機を使えるのも限られた現場でしょう。ですが,スマホやドローンなど,今では安価で高精度なツールがあふれており,これからその進化のスピードはさらに早まります。このようなツールを導入することで,そこで働く人のITリテラシーが進化するとともに,今では困難な工程と工程の間をデジタルでシームレスに繋ぎ,大幅な自動化が実現するでしょう。
 建設業は,常に危険と隣り合わせです。災害を無くすためには,記事で言われているように現場から人が居なくなれば確実になくなりますが,それは少し先の話かもしれません。足元の話で考えると,安全に作業を行うためには,働く人に余裕があることが重要だと考えます。デジタル化により細かな業務を省力化することで,作業する方や施工管理する方に余裕が生まれ,ひいては安全作業につながるのではないでしょうか。

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