見出し画像

チキンかあさんは僕の味方 3/20あたりの日記

・火曜の夜、会社のほぼ同期で集まって池袋で飲んだ。
ほぼ同期かつほぼ同い年、気を遣わなくていいからとても楽だ。
こういう会に誘ってもらえることで、「自分はちゃんと会話できる人だと思われてるんだ」と自己肯定感も高められる。

集まった内の1人が今週いっぱいで退職して家業を継ぐとのことで、送別会も兼ねた飲み会だった。
辞める彼とはあまり関わりがなく何なら初めて話すぐらいだったが、あと2日働けば終了という解放感からなのかとてつもないテンションで絡んできた。
周りの人も「今日のコイツはヤバい」と呆れるほどのハイテンションで、飲み会の8割は彼が何かしらしゃべっていた。
慣れない相手への対応でけっこう疲れたが、その存在が遠くなってしまうと思うとどこか寂しい。

彼の独壇場に呆れながら、居酒屋3軒をはしごした。
炭酸に弱いので一杯目のビール以降は梅酒ロックを飲みまくったが意外とベロベロにはならず、酒への耐性がつき始めていることを感じる。
終電ギリギリで解散して山手線に乗ると尿意がマックスで、大の大人がモジモジしながら新宿駅までどうにか耐えた。
急いで男子トイレに向かうと、祝日前の酔っ払いたちでごった返していた。みんなも電車でモジモジしていたのだろう。

自宅に着いてコートやリュックにファブリーズをかけまくってからシャワーを浴び、フリースタイル日本統一を観てから寝た。
飛び道具的なキャラの歩歩が決勝の舞台でギラギラに輝いていて最高だった。ユーモアは極めるとカッコいいんだよ

・祝日の朝、目覚めると激しい頭痛。完全に二日酔いだ。
調子に乗って梅酒ロックをガバガバ飲んだのが良くなかったらしい。
昼過ぎまで布団にくるまっていたが解消されず、どんどんお腹が減ってくる。

何もしたくないけど何か食べたい、なんとなく揚げ物が食べたいけどそこまでの元気はない、とぼんやりとした脳みそで何を食べるかしばらく考え、最適解が浮かんだ。
大戸屋のチキンかあさん煮定食だ。

普段だったら若干値段が張るから行かないが、PayPayの10%還元キャンペーンがあるから行ってしまおうと着替えて大戸屋に向かった。

前職の職場の周りには大戸屋とベローチェぐらいしかチェーン店がなく、お昼によく大戸屋に行っていた。
でもそんなに潤沢ではなかったから頼むのは大体安めの大戸屋ランチで、チキンかあさん煮定食は数回しか食べたことがない。あの優しさだったら二日酔いの私のことも包んでくれるのではないかと思った。

席に着いて速攻でチキンかあさん煮定食を注文し、しばらく待って定食がやってきた。グツグツの土鍋に虚ろな私の目が一気に輝く。

ワァ...

甘い煮汁に浸かったチキンカツを口に放り込む。
"チキンかあさん煮"という名前以外考えられない優しさが全身に広がった。
さりげない味ながらも全身に染み渡るこの優しさ、どう考えても"かあさん"以外の何者でもない。

熱を出す度にドラえもんの名作集みたいなコンビニコミックを買ってきてくれた私のかあさんの優しさに匹敵するチキンかあさんの優しさ。
チキンかあさんが熱を出したら私がポカリを買ってあげよう。

??
かあさん!!!!!

二日酔いであることを忘れるぐらい夢中になり、あっという間に完食してしまった。
頭痛は若干残っているが、心と腹はチキンかあさんの思いやりでたっぷり満たされた。

どんな時でも食べられるチキンかあさん煮のポテンシャルを改めて実感した。
チキンかあさんはどんな時でも寄り添ってくれる最高のかあさんだ。

脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。