イエス・キリストの復活

——父よ、彼らをお赦しください
 自分が何をしているのか分からないのです—— 
                ルカの福音書

先日、イエスキリストのことが気になった日が数日続いた。大きな理由はなかったのだが、キリストとはどのような教えを広めた人だったのだろうかと気になっていたのだ。イエスキリストは本当に神から派遣されて地球にやって来たのだろうなぁと思う。あまりにも偉大だったのでイエスの周囲に彼を理解できない人がいても仕方がなかったよなぁと思う。
そして聖書。過去に何度か読んでみようと試みたことがあったのだが、ページ数の多さと内容の難しさに断念。その次にドリーンバーチューさんの本で知った書籍 A Course in Miracles(ア・コース・イン・ミラクルズ)、いわゆる「奇跡のコース」も本屋で中身をパラパラと眺めただけで同様の理由で断念・・・ゲフッ。だから「奇跡のコース」についてまとめられた、「今まででいちばんやさしい 奇跡のコース」とその続編を読んだ(笑)。ちなみに「奇跡のコース」は宗教とは関係ないので、念のため補足しておこう。
神という概念が何であるのかは様々な考え方があると思うので、宗教的な話しが苦手な人は、Something greatと言い換えても良いかもしれない。
そして数日してから知ったのだが、自分が気になっていた数日間は、キリストの復活祭(今年は4月4日)の後の数日間であった。単なる偶然だったのかもしれないが、何かしらの理由でキリストのエネルギーを感じていたのかもしれない。毎年この時期にはイエスのエネルギーが復活するというのだろうか。
さて、今回の話題はキリストの深い話ではなく、聖書の話し。でも聖書の内容についてではなくて、ヨーロッパやアメリカの文学や思想、映画などが聖書の影響を受けていることが多いという話だ。

↑ 【第1話まるごと無料配信】「イエス・キリストの生涯」キリストの生涯を描く壮大なドキュメンタリードラマ【第1話. 奇跡の子の養父ヨセフ】 HISTORY公式チャンネル ↑

欧米の文学や映画のどの作品が聖書の影響を受けているのかについては詳しくないが、自分にとって身近な作品で例をあげると、アメリカの大ヒットドラマ【ウォーキングデッド】もそれに該当するのではないかと思っている。
こちらの作品、自分が初めてテレビで観たのは10年ほど前に、BSの番組Dlifeで無料で放送されていた頃。Dlifeで放送されていたのはシーズン1~2ぐらいまでかな。それ以降は自分でレンタルビデオ店で借りて観ていた。
Dlifeで観はじめた頃は、ゾンビドラマかぁ、どうせゾンビと戦うだけの内容でしょ、つまらなそうだなぁと思って観はじめたのだが、次第に内容に引き込まれていってしまった。今では唯一観ているアメリカの長編ドラマとなっている。こちらも次のシーズン11がファイナルということで寂しい気もするが、かなりの長い期間に亘って放送しているので、そろそろ終了でも良いかなぁと思う。それに、本編が終了してもスピンオフ作品が出るみたいなのでまだ楽しめそうだ。

↑【FOX】※完全ネタバレ※「ウォーキング・デッド」シーズン1 総集編  ↑

そして、ウォーキングデッドの何が聖書の影響を受けているのかというと、聖書について詳しくない自分でも分かる範囲で言うと、登場人物達の名前とか職業とか。自分が分かるのはそれだけ!他にもあるのかもしれないが、知識のない自分にはあまり分からない。
登場人物には牧師が登場したり、教会が登場する。未知なるウイルスに感染してゾンビになってしまった人々が徘徊する世界の中で、感染を免れた人々が何とかして生き残っているストーリーだが、その中に牧師が登場する。また、ジーザスという名前の人物も登場する。あとは、ガブリエル、エゼキエルという名前の人達。ガブリエルは大天使の名前、エゼキエルは旧約聖書に登場する預言者のようだ。主人公のリックの娘役のジュディスという名前は、聖書外典に登場するユダヤ人のヒロインJudithと関係がありそうだ。
あとは、ドラマに登場する地名にも聖書の影響がある。ドラマの中に登場するアレクサンドリアという集合集落は、キリストが生きていた時代に存在していた実際の地名。
まだまだありそうだが、名前や地名についてはこのあたりで終わりにしよう。
シーズン9あたりから主人公のリックは、髭が伸びて年老いた雰囲気が多くなってきた。まるで光の世界から現れたイエスキリストのような顔つきになっていた。このあたりも聖書の雰囲気を反映させているのかもしれない。そして、リックは顔を頷かせるシーンが多いのだが、少し頷きすぎだろう!とツッコミたくなる時もある。リックと会話しているキャロルもそれにつられるように頷いているシーンがあって、少しウケた(笑)。
それにしても、ウォーキングデッドの世界は生きるのに厳しい世界で、神などいないのだと思ってしまうような終末の世界を感じさせられる。
そんな中でシーズンが進むにつれて、あまりにも聖書やキリスト教の影響を多く含ませたストーリー展開にすると、少しつまらなく感じてしまう。それがどの辺りのシーンなのかと聞かれてもはっきりとは回答できないが、なんとなくウォーカー(ゾンビ)との対決が少なくなってきて、人間対人間の対立構造が多くなってくる辺りがそうなのかもしれない。
ウォーキングデッドは非日常の世界を描いているので、そこが一番良い点だと思っている。日常の生活から離れて休日などに観れる異世界の娯楽作品として楽しめるのだ。だから宗教色を強くされても、何だかなぁ~と思ってしまう。やはり未知なる世界と、スリリングな内容を描いて欲しいなぁと個人的には思ってしまう。また、アメリカで生活している感覚がするので、日本とは違う良い点も悪い点も感じられて楽しいのだと思う。
少し話が逸れるが、過去のドラマでアメリカのドラマ【LOST】もそうだった。

↑ Lost Trailer (First Season) Trailer Blendのチャンネル ↑

LOSTはウォーキングデッドよりももっと前に作成された作品。2006年から2010年頃にレンタルビデオ店で借りて観ていたのだと思う。こちらも、最初は不思議な世界が広がっていて面白かったのだが、次第に人間が中心のストーリーになっていき、次第にSF的な不思議感が薄れていった気がする。それでも内容は面白かったのだが。ちなみに、LOSTも後から調べてみると聖書やキリスト教の影響を受けていたようだ。何かしらそれらを連想させるシーンが登場していたようで、今ではそういうシーンは記憶に残っていないが、自分はそういうキリストや神を連想させる暗示的なシーンが意外にも好きだったのかもしれない。LOSTの最後のシーンについては、あぁ、最後は結末をそっちの方向に持って行ってしまったのだねぇと思ってしまった。当時はそれが物足りなくて、そんな終わり方なのか・・・とまだ若かった自分は少しがっかりしたのだが、今ではそれも良かったのではないかと思っている。死後探索とかも興味はあるしね(笑)。
という訳で、今回はキリストと聖書に関係する話なのだった。



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