エスターク 人生の底と光

昨年までの自分のスピリチュアル的な傾向として、光の勢力側の内容に惹かれる事が多かった。天使や神々、その他の非物質的な存在たち。人生を輝かせて、より良くする、いわゆる人類のアセンションを目指す勢力達だ。
今後もその傾向は変わらないと思う。
しかし、最近は闇の勢力、もしくは光にも闇にも属さない勢力にも興味を持つことがある。最近はというよりも、今再びと言ったほうが良いだろうか。過去にも何度も興味を持っているからだ。
ただし、闇と言っても今は悪魔や魔物にはそれほど興味はない。興味を持っているのは闇の勢力ではないが光の勢力側でもない存在達、もしくはエネルギー、心の立ち位置と言ったほうが良いかもしれない。これらの存在達やエネルギーは属性で言うと土属性なのかもしれない。
自分が意味する土属性とは昔の時代に多いかもしれない。民族の土着信仰や、五穀豊穣を願う人の心、子孫繁栄を願う心。そして文字通り、木の根。大きな大木を支える根っこ。または台風にも吹き飛ばされず、山火事すらも利用して、変化に対応しながら生き抜こうとする自然の中の植物達の力。大地を揺るがす地震やマグマ。さらには人生のあり方。
現在でも地方の神社には子孫繁栄を願う男性器の形を模して作った石をひっそりと祀っている神社もある。神社の端のほうにそういう形の石が置かれているのを見かけることがある。
そして誰でも長く生きれば生きるほど、自分にとっての人生の底かもしれないと思う出来事の1つや2つは経験したことがあるだろう。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし・・・」で始まる徳川家康の遺訓が思い出される。
そうした人間の心の重い部分も土属性に分類されるかもしれない。
ざっくりと分類すると、こうした土属性、土着信仰の勢力(エネルギー)は闇勢力と一緒くたにされてしまうこともある。そうして光の勢力の敵と見なされてしまう事もある。
こうした勢力が光の勢力の敵として現われた時、簡単には倒せないだろう。なぜなら倒す必要のないエネルギー、存在をも含んでいるからだ。つまり簡単には光とも闇とも分けることができない部分を含んでいるのだ。
こうした存在達と向きあう時、キラキラしているだけの光の勢力側の人間は相手を倒すのに苦労することだろう。いや倒せないだろう。真の力を持っていない限り、相手を理解し癒し、許すことができないからだ。
(ちなみに、この文章で使用している「倒す」とか「戦う」といった表現は、一人一人が自分の心の反映である対象へ向き合う場合の分かりやすい比喩表現として使用している。)
そうなるにはある程度の人生経験を積むことが必要になるだろう。人生の喜びや悲しみ、苦労を知らなければ相手を知り、思いやり、理解することはできない。世間からの批判にさらされた人を最後には許すことができる寛容な心を持つことも出来ないだろう。そうした境地に近づくことが出来るのだから、人生を長く生きることも悪いものではない。
だが、自分にとってのこれからの人生の後半では、さらに人生に絶望するような体験、それとは逆に今までに味わったことのない喜びに満ちた体験をするような予感がしている。良い意味でも悪い意味でも人生の深みを味わう経験をするような気がしているのだ。

さて、今回の題名だがエスタークとはドラクエに登場する敵のキャラクターだ。この敵は倒すべきストーリー上の最後の魔王!というよりは地下の闇に眠っている帝王というイメージが強い。ドラクエ3の闇の帝王ゾーマとはまた違っている。
今回言及した闇属性や土属性を合わせ持っている雰囲気がある。
ゾーマ戦の音楽も好きだが、エスターク戦の音楽もなかなか良い。
そして自分がエスタークだったら光の勢力達に向かって何と言うだろうか。
こう言うに違いない。
光の勢力たちよ、我が力の前に倒れるがよい!

↑【ドラクエ9】強くなりすぎた旅芸人〈エスターク編〉 Miyama channel ↑

ドラクエ9のレベル99の間(ま)。既にエスタークも成長の限界に達しているようだ。
エスタークは古の時代の魔族の王であり、進化の秘宝を自らの身体に施し最強の生物へ進化したようだ。そして世界征服を企てたのだが、それを阻止しようとするマスタードラゴンと天界との長い戦いに敗れて地底深くへと封印されたらしい。
自分はエスタークのような存在を倒せるようにレベル99に成長しようとしているのだろうか。いや、むしろエスタークのような闇、土属性のエネルギーを統合しようとしているのかもしれない。それは世の中に現われた自らの心の反映であるそうしたエネルギーを認め、癒し、受け入れるという意味か、それとも自分の心の中のそうしたエネルギーを統合しようとしているのか。どちらも同じ意味かもしれない。自分はそういう域に達することを目指しているのかもしれない。

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