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能登へ行ってきました

地震から半年、能登に行ってきました。

今になって行ったところで、いったい何ができるのか…

何が必要なのか…

情報があるようで、意外となく

いざ何かを頼りに動いてみようと思っても、これといって手がかりになるところもなく…

どうすることもできないままに「能登に行こう!」と決めてから 3ヶ月が過ぎていました。

それが、今回やっと実現したわけですが、その間にも震度5強の地震など、行くという決断を鈍らせる紆余曲折、ありました。

それは出発前日まで…

翌日の天気は大荒れとの報道。

そして朝、出かける頃に予報通り雨が降り始め…

雨足強く ワイパー使っても前が見えにくくなる区間も若干はあったし、濁流の川はあまりにも迫力がありすぎたものの、途中 道路にも通行止めなどのトラブルなくスムーズに金沢まで着きました!

わりと早めに着いたので、まずは金沢駅でおひるごはん♡

お魚づくし定食

お魚づくし定食は、お刺身・煮魚・焼き魚🐟それに天ぷらまで付いて2000円。(確か💦)

リーズナブルって思える、おいしくて大満足な定食で、ほーんと おなかいっぱいになりました😊

そして、本日(6/24)、いざ能登半島へ‼️

まずは「のと里山海道」で、能登町にある「海前寺」に向かいます。

だいぶ道が繋がって珠洲までも2時間半で行かれるようになった、と聞いていた通り、左に日本海を見ながら走る この道は なかなか素敵な道だなぁ…って…

…途中まではね

向き💦

しばらく進むと、山の中に入り ぐっと様子が変わってきます。

道路が落ちてしまっている場所を舗装
ガタガタのグネグネ
崩れてしまっているところもあちこちに

途中からこの「のと里山海道」は珠洲への下り線のみになります。

その辺からは 舗装はされているけど、ところどころ車がジャンプするくらいなデコボコが あちこちにあります。

山側は崩れ 山肌がむき出しになり、反対側の車線の向こうは崩れ落ちて崖状態…

通れるけど、スピード落とさず行っちゃったらジェットコースターみたいになっちゃいます…

もちろん、あちこち工事中なのですが、人口の多い場所だったら そこかしこで車の横転事故が起きるんだろうな…ってくらいの道が続きます。

…あとで海前寺さんに聞いたところ、地元の人はここじゃなくて 海沿いの国道の方を使うとか💦

なるほど途中から極端に通行量が少なくなったのは みんな国道に降りて行ったってことね、って納得しました。

「穴水」からは わたしたちも国道に降り、街の中を走るのですが…

ブルーシートが目立ちます
6ヶ月…

多くの家の屋根にブルーシートがかけてありました。

潰れたままの家もチラホラ…

半年が過ぎていても そのまま取り残されている家の姿に、わかっていてもショックを受けます。

そして「海前寺」さんへ…

着いてパッと見、被害が少なそうでよかった…というのが第一印象

「海前寺」さんの本堂
450年前に建てられたものだそうです

でも、中に入らせてもらうと…

向き💦
ハリも落ちてしまって…

床は抜け、ハリや廊下の天井も落ちてしまっていました。

柱も折れてしまっています

一番奥の柱は折れてしまいましたが、様子を見に来た建築関係の人によると、折れなかったらもっと傾いてしまったかもしれない、と言われたそうです。


地割れは奥まで続きます


本堂を貫くように 地割れが走り、そのせいで本堂の床は高くなったり低くなったり…

床が抜けた廊下は、緊急に床下から支えを作り、その上に畳を敷いて通れるだけの補修したそうですが

至る所、こんな感じ

畳の間からは地面が見え、普通に立っていても家の中を風が抜けていくのを感じます。

これは本堂だけでなく、母屋の方でも窓や襖が閉まりきらなくなっているそうです。

地震が起きたのは元日…

北陸の真冬を、この状態で過ごしたとは…

というより、今もなお、能登の人たちは そうするしかない状態にあるのだということを この後たくさん わたしたちは見ることになったのです。


筋整流法協会からの支援も喜んでいただけました

次に向かったのは、能登町の役場。

綺麗な建物
でも地面はあちこち陥没してます

この役場の横にある建物「コンセール能登」には能登町の避難所があります。

ダンボールの仕切りの中はダンボールベッド
筋整流法協会、甲府道場からの支援物資を届けました
ご希望の方には腱引きも♡

この避難所に、筋整流法協会と甲府道場からの支援物資をお届けすることができました!

平日の昼間なので、仕事や家の片付けで留守にしている人も多かったのですが、肩こりや腰痛の方には腱引きで楽になっていただき、喜んでもらうことができたのは何より嬉しいことでした❣️

その後は珠洲~七尾経由で帰ってきたのですが…

皆さまも この地域には聞き覚えがある通り、被害の多い地域でした…

道路が落ちてる
石碑も倒れる
いたるところで…
半年経過後とは思えない…
トレーラーハウスがたくさんあるところ
建設中の仮設住宅
ガレキの山はあちこちに
建っているように見えてるのは2階です
土砂崩れもあちこちに
こちらも1階は潰れてる
七尾は特に被害が大きい
やっと解体作業が始まっているところも
ほとんどがこの状態のまま
いつ崩れるか わかりません

本当に、まるで数日前のできごとのように崩れた家がそこかしこにあります。

手付かずのまま置いておく以外、どうすることもできません…

崩れてしまった家を載せましたが、一見なんでもないように見える家も、地面が陥没したり隆起したり…

中は想像以上に壊滅状態のところも多くあります。

でも、崩れた家の隣で、なんの被害もなかった家もあるのです。

何が境になったのか、1m違うだけで ほとんど影響がなかったところが混在しています。

隣の家は何ともなかったんだよ…という おじいさんは「オレは足が悪いから仮設に入れてもらえてよかったけど、このままじゃここには住めないよ。」と、半年の間そのままになっている家に毎日通っていると言います。

それでも、今回伺った 海前寺の皆さんも、能登町の避難所の皆さんも、このおじいさんも「遠くからありがとう」と、笑顔で迎えてくれました。

この地域に、何ができるのかって言ったら「できることは何もない」って答えてしまいそうなくらい 時間が止まっています。

道路も工事中がたくさんで、改良に改良を重ねているのもわかる。

崩壊家屋の解体作業も、やってないわけじゃない。

「災害支援活動中」の自衛隊の車もたくさん見ました。

パトカーは、大阪府警、兵庫県警、岩手県警…

確かにたくさんの支援がないわけじゃない…

だけど、追いついてないって言わざるを得ないのが率直なところ。

だからって素人じゃ どうにもできないことが多すぎる。

帰るところがある自分たちだから、葛藤がすごくありました。

確かに今夜食べる物に困ってる人たちがたくさん溢れてるわけじゃない。

そこで、どうにかこうにか暮らせてる人たちがほとんどなのかもしれない。

でも、そのどうにかこうにかを、誰がなんとかできるの???って…

どうすることもできないよ、って…

ほんとにおもった。

どうか、大変な思いをしている能登の皆さんが1日も早く笑顔で安心して暮らせますようにって祈るしかない。

「どうしていいかわからない」って、何回か聞きました。

そして まったく同じ気持ちになりました。

だから国の偉い人は、どうしていいかわからない、って思わせないでほしい。

半年も経過した今、まだ「どうしていいかわからない」って人たちが、わからないまんま壊れた家と向かい合ってるから。

祈ることしかできないなら、祈るけど…

また、行きたいな…っておもいます。

何もできなくても。

最後に…

のと前寿司、めちゃくちゃ美味しかったから

長い文を読んでくださった皆さま、是非いつか食べに行ってみてくださいね♡

大将寿司さんの
「海鮮ひつまぶし」

そして 末筆になりましたが、能登に行きたい!というわたしたちの気持ちに賛同して  気持ちよく支援品をご協力いただきました、筋整流法協会 代表 小口昭宣先生、山梨甲府道場 伊藤喜章先生に心より感謝申し上げます。

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