見出し画像

小口先生の施術(じゅうさんかいめ)

久しぶりに雨が降った。


恵みの雨、って言ったって否定する人はいないんじゃないかと思うくらいに この辺りは天気が崩れない冬だった。


ここ最近のことだって、少し前に1週間以上燃え続けた栃木の山火事がやっと鎮火したし、山火事に限らず住宅火災のニュースだって後を絶たない。


カラカラに乾ききった空気は、わたしたちの生活に様々な影響を及ぼす。


そうそう、花粉!!!


風も強くなる この季節、空気中をどこまでも自由に飛びまわる…


目に見えないくらい小さいのに吸い込んだらひとたまりもない。


世間はコロナ、コロナだけど…


わたしにはもっと身近な、迷惑なスギ花粉。


そう、少し前、洗濯物を干そうとしたら、竿に黄色い粉がいっぱい付いていて、それを見ただけで鼻がむず痒くなったっけ…


そんな花粉も洗い流す、恵みの雨。



天気予報では、前日から「春の嵐」を伝えていたし…
朝、正確な時間を知るためにだけ付けたテレビでも、ひと足早く すでに降り始めた渋谷の雨足の強さを伝えていた。


だけど、短い2月がすでに終わってしまっているのに、めくるのを忘れていたカレンダーを一日遅れでめくった朝、わたしの住む街の空からは まだ雨粒は落ちていなかった。


それでも もちろん、ちゃんと傘は持って出た。


全国的に「春の嵐」


その全国の ほぼ真ん中に近いところにある場所で展開される1日なんだから、きっと傘はなくてはならない必須アイテム。


徒歩3分の駐車場に着くまでに、傘の出番はなかったけど…


それでも出発して ほどなく予報通り雨が降り始め…


初めはフロントガラスを濡らしても それが雨だと気づかないくらいに細かくそっと降っていた雨は、精進湖線(峠 笑)をすぎる頃には本格的に、パチパチガラスを打つように降っていた。


山から湧き出したような靄が、濃く 薄く、あちこちで揺らめく。


幻想的ではあるけれど、少し不安定な気持ちを呼び起こされるような気分になるのは わたし個人の感覚か…


樹海の辺り…
木々が濃く白く霞んだり薄くなったりを繰り返す。


あぁ、そうか、さっき山の上の方で揺らめいていた靄の、その真っ只中にいるんだな、と実感する。


徐々に濃く 霧らしくなると、木々はシルエットのように浮かび、妙に遠近感を際立たせる。


隣でウトウトしていた夫がフォグランプと車幅灯を付けろと言う…


こんな日は、朝霧はその名の通り霧の中なんだろうな…なんて思いながら指示に従…おうと思うけど…


フォグランプ??どれやねん!!!笑


わたしの車じゃないから わからない…


わたしの軽自動車には フォグランプなんてついてないから!笑


「いちばん右のボタン」

…あぁ、なるほど。


車内からじゃ、付いたのかどうかすら わからないけど まぁいっか。


ここで、続けて読んでくださっている方の中に、もしかしたらいるかもしれない (いない!笑) 全国の「ススキファンの皆さん!」


あの、存在感すらなくしていたススキが…


どんな因果か霧に映える!!!


写真がなくて ごめんなさいなのですが「昭和枯れすすき」を経て「老婆の手」のようになって、そのうち伸び放題の草と化し、気にもならなくなってしまった あのススキ…


カーブを曲がって突然現れる「元ススキ」の草原…


秋には、思わず目を奪われてしまうほどに美しく白い穂を付けたススキが 一斉に風に吹かれて揺れた、あの草原。


立ち枯れて色をなくし 乾ききった印象しかなかったのに、今日は雨に打たれて オレンジに近い黄色に浮き上がり、少ない光を照り返すように圧倒的な存在感を示していたのです♡


…残念、写真がない


運転してたし、外は雨だし…
隣で夫はウトウトしてるし…


どうか皆さま、豊かな想像力で現実より美しい光景を まぶたの裏に思い起こしてお楽しみください♡


…でも、朝霧の霧の写真はありますよ♪

この写真では あんまり霧が濃く見えないけど、実際は霧感たっぷりで、この先進むと それはもっと濃くなった。


車間が100m空くと前の車が霞み始めて、もっと離れると白い風景に吸い込まれていく感じだ。


対向車も霧の中からシルエットで突然浮き上がってくるようで…


幻想的ではあるけれど、交通安全!!!


ボーッと見とれてると 急に車が現れます!!


皆さまも霧の日の運転は気をつけてくださいね♡


ということで…


お次は、全国の「富士山ファン」の皆さま!!
(…さいわい最低ひとりは確認することができました! 笑)


残念ですが、今回富士山は深い霧の中…


まったく姿を見ることはできませんでした…


次回は晴れるといいなぁ♡


…って、呼びかける必要もなかったじゃん、って話。


そう…ただアピールしたかっただけですよ、富士山ファンが確認できたことを!!(…察し!笑)



ではでは、ここからはやっと施術の話ですよ!!



…パーキンソン病って、本当に厄介だ。


まぁ、あらゆる不調は厄介なんだけど…


夫は施術の日の少し前、トイレでバランスを崩したのだそうだ。


「姿勢反射障害」と言って、要はバランスを崩しそうになったら普通なら足を1歩出したり、何かに掴まったりしてバランスを保つけど、その手や足が出ないのだ。


だから、倒れていくままに委ねるしかなくなる。


壁があれば頭で支える。


壁がなければ…
重力には逆らえない。


けど!


そこで何とか踏み留まろうと変に力を入れたら、ひどい痛みが腰にきてしまったということだ。


そう、こんな時は崩れるに任せてしまった方がケガには繋がりにくいらしいけど…


人間はそう簡単に転ぶことを選びませんよね!笑


かくいうわたしは、それで膝の前十字靭帯を切りました…




そんな夫の腰痛を、一応腱引き師(端くれ)ですから、わたしも後日からかってみましたが、多少は痛みが少なくなったものの、それでも寝返りなんかは自由に打てない。


少し言い訳をしておくと、夫は勤務が早朝(4:00頃)からなので わたしとは生活時間帯が合いません。


日々、わたしが帰宅すると「おやすみ」
わたしが寝ようとすると「おはよう」という感じ…


なので、あまり家で一緒に過ごすという時間はないのです…(察し!!!笑)


もうひとつ加えると、夫は とにかくでっかい…(横!笑)
体格差が、ありすぎる!


はい…以上、言い訳はこのくらいにしておいて…


そんなこんなで、施術前の数日は まるでおじいちゃんみたいに腰をかばって ヨチヨチ歩いていたのです。


腰を屈めてはいなかったけど、牛歩!!
🐃🐂🐄🐃🐂🐄🐃🐂🐄


小口先生が そんな夫に気づいて「こっちから来るー?」と声をかけながら、施術場所と待ち合いの間のパーテーションを避けてくれる。


その前に夫はわたしに、4箇所ある左端の施術場所に行くのに「オレ、あそこ(他の人の足元とパーテーションの隙間)通れないよ…」と言っていたのです。


なんでもない人なら普通に通れる隙間。


年配の方だって通れます。


でも、バランス感覚が悪い夫には それが難しい。


…人間ってすごいな、って改めて気付かされる。


足を一歩踏み出すのにだって、脳はバランスを計算しつつ体重を配分して筋肉に指令を送ってるのだから…


たまーに よく見ていなかったりして、もう一段あると思いこんで登ろうとした階段が、実際にはなかった時なんか「バンっ!!」って思いがけない強さで地面を踏んじゃったりするけど…


それはほんとに 見ている人にも「あ、あの人もう一段あると思ったんだな」ってバレちゃうくらいの勢いだし、事実視線は そんな自分に集まるから、恥ずかしくて何もなかった風を装うけど…


あれ!!!
脳が平地を歩くのと階段を上がるのには、それだけプログラミングが違うって証拠ですよね。


わたし達は通常、そんなに階段がどこで終わるかなんて意識したりしていないのに、無意識下ですら視覚から入った情報を いかに精密に分析してるか…って思うと、生き物って素晴らしい!!!と素直に思います。


その、脳から筋肉に指令を送るのがドーパミン。


パーキンソン病は、そのドーパミンが不足することによって 身体が動かしにくくなる(それだけではないけど…)病気。


でも、だからこそ。
脳はまだまだ未知の領域だから…
できないことができるようになる可能性は計り知れないと…
そこを小口先生は考えている。




何もドーパミンに頼らなくても…って時々口にする。


他にだって繋げてやれば 動きやすくなるルートはあるはず。


小口先生に頼りたくなるのは、そういう柔軟な考え方。


これはエビデンスがすべての西洋医学では難しい…


例えばパーキンソン病なら、ドーパミンが出ないから、ということにこだわる。


ドーパミンをどうやって出すか、ドーパミンをどう補充できるか…


もちろん、そこにも大きな効果はある。


だけど、本当にそれだけが原因なの?
他にも何か方法があるんじゃないの?
…って考えてくれる。


少し話が逸れました…


施術の話に戻りましょう。


夫は腰の痛みをまず 小口先生に訴えます。


さすが小口先生、触れてすぐに「2番がズレてるね…」
(…端くれなので、一応そこがおかしいことは わたしもわかりましたってば💦自己弁護)

小口先生が触れると、寝転んでる状態で すでに改善したことを感じた夫は、小口先生の「立ってみて」という言葉に、立つ前から「立てますよ!」と返す。


本当にスクッとたって見せた夫は、腰の痛みが消えたことに加え、でもまだ バランスが取れないことを訴える。


「うん、じゃあ次はバランスの調整しようか」と、夫に仰向けを指示。


いつも通り…
詳細は書けません😞…。


「企業秘密です!!!」


…とか、かっこいいこと言いたいけど。


近くで見ていても よくわからない…💦


わたしに言えるのは「小口先生の手は魔法の手」ってことだけ!


…はい、完全に誤魔化してますけど、何か?笑


反射を使って指先で反応を確認し、その反応が悪くなっている箇所を探す…


運動生理学をしっかり理解しているからこそできる、魔法ではない極められた「技」。


間近で見られることはしあわせだけど…
わたしにはまだ理解できるだけの知識がない!!!


でも、的確に捉えていく指先からの情報に小口先生が ものすごく繊細に返していくのを感じる。


決して力ではなく、本当に繊細に。


見ていて、なんでこれで変わってしまうのだろう?というくらいのタッチ。


夫が言うには、常にその強さは違っていて、深く鋭く触れることもあれば、軽く触れているだけに感じることもあるそうだ。


立ち上がってバランスの確認。


片足でバランスをとって見せる夫は誇らしげ…笑


最後は動きの悪くなっている腕などを調整して、今日の施術を終わります。


「ありがとうございました!」と、歩いて出ていく夫は おじいちゃんから年相応に戻っていた。


後ろ姿を見ながら、今回も 小口先生はすごいな…と思わずにはいられない。


今回は小口先生の御母堂様のご葬儀の翌日ということで、小口先生にはお疲れのところ、心より感謝しております。


小口先生からお聞きした、御母堂様の最期が、本当に天寿をまっとうされたように 穏やかで 安らかであったこと、不謹慎ながらも、この世を去るときには自分もそうありたいな…とおもいました。


ここに改めて、御母堂様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


•*¨*•.¸¸☆*・゚꙳★*゚•*¨*•.¸¸☆*・゚꙳★*゚•*¨*•.¸¸☆*・゚꙳★*゚•*¨*•.¸¸☆*・゚



では、続きまして…

締めくくりは恒例となりました「やすらぎカフェ」さんのランチです♡



お肉とお魚からセレクトできるランチなのですが、わたしはたいていお魚を選びます。


でも、今日はわたしの大好きなハンバーグが お肉のメニュー🍀


なので、迷いなくハンバーグをお願いします。

このハンバーグ…

もしかしたら、わたしのブログ読んでくださっている方なら見たことがあるかもしれません…


そう「スッポンのおかげです」の回で小口先生が振舞ってくださった、あのタワーハンバーグです♡


グレービーソースでいただきます。


ハンバーグと言えば中まで火を通すために薄くするものだけど、このハンバーグは厚さが魅力♡


もちろん火は中まで通ってます!!


ソースとチーズがよく合って ほおばるとしあわせが広がります💗😍


デザートには一日早いひな祭り🎎🍡🌸

3色ゼリーをいただきました!!


食後の甘味は至福のとき…😊🌟


今日も満足、美味しくいただきました!!!


次回は何かな???楽しみに…




最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!!


最後にひとつだけ…
ここまで読んでくださった皆さまにお伝えすると…


結局、朝持って出た傘は、近いからいらないよね、って車を降りる度に濡れることを選ぶわたし達に 一度も使われることはなく…


駐車場に戻ると、すでに雨が上がって薄日の射す天気。


雨なのに少しも濡れないまま、持って行って持って帰ってきただけの傘なのでした!!!(どうでもいい情報ですみません!笑)










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?