じゃがいもの芽かきに忙しいこの頃

この季節、八百屋を悩ますのが、じゃがいもの発芽。

元気旺盛?

品種によって発芽まで必要な期間はあるのですが、男爵系などは冬の寒い季節を経て、18~20℃を一度経験すると、春だ、芽を出さなくちゃということになります。
芽を出すとじゃがいものデンプンは糖に変化し、甘みが増します。芋自体は柔らかくなるのですが、この頃が一番ねっとりとして美味しいと感じます。

キタアカリ、アンデスレッドはとても発芽し易い品種で、春先はとても扱いにくいのです。

九州など南の方で作っている品種は、これまた発芽するのが早く、新じゃがいもの段階で芽をだしているものさえあります。一年に2度栽培できるので、芽が早く出てくれたほうが好都合なわけです。

発芽を阻害するには、エチレンがよいようです。
りんごと一緒に保管すると、発芽を阻害することができます。また、低温保管も良いようです。

じゃがいもの発芽を阻害するもう一つの方法・・・それは放射線照射。強力な放射線を照射することで、発芽する能力を奪い去ってしまいます。もうそうなると食べ物ではないですね。
照射されたじゃがいもには表示義務があるのですが・・・

芽が出たものをほって置くと、身がどんどん柔らかくなっていき、売り物ににはなりません。
こうしたじゃがいもは、畑に植えてしまえばよいのですが・・・種芋として園芸店では選別したじゃがいもを販売していますが、芽が出てしまったじゃがいもは小さいものはそのまま、大きなものはカットして切断面に草木灰をまぶして植え付ければよいです。(草木灰は高濃度に放射性セシウムで汚染されている場合がありますので、要注意!! 近くに市民放射能測定所があれば、測定を依頼して安全を確認してみるのがよいですね)

こちらは市民放射能測定所のネットワークで公開している灰の放射性セシウムの測定結果一覧です。
 


切り口を乾燥させてから植え付ければ、なにもまぶす必要はないとのこと。
ジャガイモシリカというゼオライトの粉末やハイフレッシュという珪酸白土もあるようです。

以前、近くの農園に芽がでたじゃがいもを引き取っていただき、植え付けてもらったことがありましたが、豊作で、お礼に収穫した立派なじゃがいもをいただきました。

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