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この日と向き合えるようになったら、受け入れた証。

  4年前に母を亡くした30代女性の心の葛藤を記し、同じ経験で今苦しみや悲しみを抱えている人の心を少しでも和らげるお手伝いがしたいと思っています。もし、あなたが今本当に辛くてどん底にいたとしても、その気持ちはずっとは続かない。少し先の未来はきっと明るくて、また笑って過ごせるよ。

 10月9日。

その日が母の命日。


亡くなって数年は。命日よりも母の誕生日に仏壇に手を合わせに家に帰っていました。


母の誕生日は2月23日。


 亡くなって数か月後の誕生日にも、自然と足が家に向かいまだ小さな娘を連れて気付いたら高速バスに乗っていました。

途中で百貨店で母が好きそうなお菓子を買って、電車に乗り換えて地元の駅までは20分ほど。

普段は田舎暮らしで、電車に乗るのも初めての1歳娘は泣くこともなく電車の旅を楽しんでくれていました。

最寄り駅に着き、エレベーターうを待っていると見知らぬおばさんに声を掛けられました。

「赤ちゃん可愛いね、いくつ?」

「1歳です。」

「お買い物?」

「いえ、久しぶりに実家に帰ってきたんです。」

「そう。そしたら、おじいちゃん・おばあちゃんも喜ぶわね。」


 実家といっても、私の場合は仏壇があるお婆ちゃんの家にいつも帰ります。

お婆ちゃんは、思わぬひ孫の訪問に喜んでいました。

当日行くことを決めて、百貨店で買い物をしている時に祖母に電話を掛けたので本当に急な話。

あまり早くから行くことを伝えると、まだかまだかといつも玄関前で待っているので祖母への連絡はいつも直前にしています。


 お菓子をお供えして、仏壇に手を合わせるととても気持ちがスッキリしました。

電車2本と高速バスでの往復なので、ベビーカー連れで混み合う時間を避けようと思うと滞在時間1時間足らずでしたが、それでも手を合わせに行けて孫を連れて行ってあげられて良かったと母の誕生日をお祝いする気持ちが強かった4年前…。


 月日は流れ、1回忌、納骨、3回忌も終わり、徐々に気持ちも整理されていきました。

 

 そして、丸4年が来ようとする2021年10月。

やっと命日に向き合えるようになりました。

命日ちょうどには行けそうにないのですが、

今月中にお墓参りや仏壇のある祖母の家に行こうと思っています。

今年生まれた、2人目の孫を母に会わせたい。

無事に産まれた報告をしに行きたいと思っています。


 始めの数年間は、命日と向き合えなかった私のように誕生日に手を合わせに行くのもありだと思います。


あなたが気持ちよく会える時に会いに行けばいい。

会いに行かなくても、心で想うだけでもいい。


あなたの大切な人は、いつもあなたのことを見守ってくれている。

だからいつでも会えるし、いつでもあなたを助けてくれます。

大丈夫!

一人じゃないよ。


この人がいなくなったら、私のことをわかってくれる人は他にはいない。

そんなふうに今は思っているかもしれない。

でも、あなたのことをわかってくれる人

助けてくれる人はたくさんいるよ。

今は、心を開けなくても少しずつ開いていけばいい。


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