移動中「女くせー」の言葉を思い出した
電車の移動中、隣の席をひとつ空けて男性が座った。一瞬汗と埃の匂いがした。顔は見なかった。年配とまではいかないけれど、そんなに若くない人だと思った。匂いは年齢とともに変化するから。義息子も最近おじさん臭を感じる事がある。疲れている時は特に強く感じる。仕事大変なのだろう。年齢的に一番辛い立場なのだと思う。夫がそうだった。匂いはその人の状態まで教えてくれる。
あれは、コンサート会場での事。20歳前後の2人組の男性が「女くせー」と騒いでいた。たくさんの若い女性に囲まれた歓喜の声なのか興奮しているように聞こえた。女臭いってあるのか(?)と思った。体育系男子のあの汗臭さから男性の体臭というのは想像できる。では、女性の匂いはとはどんな匂いなのだろう。
体育系男子の汗臭さに対して青春真っ只中の女子の匂いはどんな風に形容すればいいんだろう。異性だからこそ感じる匂い。おかしいくらい動物的だ。そうか、惹かれ合うのは好みの匂いエロスを感じるからなのか。それなら女性の匂いもあるのだろう。そんな事を考えていたら、男性と私の間の空いていた席にスニーカーを履いた女性が座った。
うん、確かに女子ではなく女性の匂いだ。
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