迂闊にも電車の中でその本を開いてしまった。可笑しくて我慢できなかった。笑い声が漏れそうだった。奥歯をギュッと噛んだ。引き笑いを懸命に飲み込んだ。震える肩は止められなくて慌てて本を閉じた。でも続きが気になってまた開いた。楽しくて可笑しくて涙が止まらない。笑った。さすが佐野洋子さん。
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