復業(副業)を辞めて気づいたこと。本気で事業にコミットするなら復業は無理。
現在勤務している外資系IT会社にジョインするまでの10年間は、3つの立ち位置で仕事をしていました。
1、自分1人の会社(フリーランスになった際に立ち上げたもの)
2、知人達と立ち上げた制作会社
3、IT系人材ベンチャーのWEBディレクター(1日6時間のコミット)
この形を取る前は事業会社のWEBディレクターだったので、フリーランスになった当時は、まだ若く、色々なWEBサイト制作に関わりたいという思いがありました。また、こういった仕事でないとフリーランスとして稼げないという現実もありました。
しかし、プロジェクト単位で動いていると、事業を成長させるというところに携われなく、やはり1つのサービスや製品をデジタルマーケティングの視点から成長させることに貢献したいという思いが強くなりました。そんな時ご縁があってIT系人材ベンチャー会社が当時としては珍しく復業、在宅OKということだったのでジョインしました。
この思いは日に日に強くなり、改めてIT系スタートアップであればがっつり関われるのではという軸で転職活動をし、会社をIPOさせるという目標に貢献できるよう、復業を全て辞めました。
今は自社のBtoBマーケティングのみに集中していますが、今復業できるかというと、はっきり「NO」と言えます。
もちろん、復業の職種や、自分が置かれている環境に大きく左右されますので、あくまでも私の場合ですが、今復業は絶対できないという理由が3つあります。
復業できない理由1:本業も復業もどちらも仕事の質が下がる
人間に与えられている時間は平等であり、本来人は8時間程度の勤務でそれ以外はプライベートな時間を過ごすことで心と体の健康が保てることから、この程度の勤務時間を国は推奨しています。また集中力が保てる時間も限られるかと思います。
これを無理にやろうとすると、何か手を抜くことになり、仕事が雑になりがちです。結果自分の評価を下げることに繋がります。
副業できない理由2:プライベート時間を仕事に当てるのは本末転倒である
正社員をしながら復業するということは、家族との時間を仕事に充てざる終えなくなります。こういうことをしていると子供を放置しがちになり、例えば部活で怪我したり、何かトラブルに巻き込まれたり、ということを引き起こすということが分かりました。この因果関係についてはまた別の記事で書こうと思います。
復業できない理由3:収入アップと精神不安定のトレードオフ
プライベート時間を割いて復業した結果、家事もままならず、子供にそのイライラをぶつけてしまうということは当時よくありました。収入アップしても、自由な時間がほぼなく、イライラした母親でいることが幸せな形なのかと考えた時に、そんなことしてまで収入を増やしたくないという結論に達しました。
以上が理由ですが、復業向き不向きは職種に大きく左右されるかと思います。以下のような副業はポジティブな結果に繋がりそうです。
例1)
デザインを仕事としている方が、知り合いに頼まれてロゴを制作する
例2)
普段は営業職をしている方が、休みの日に誰かに何かを教えて収入を得るなども社会貢献的なことも含まれる。
「副業」か「復業」か、自分の環境に合わせて検討する
ここで言いたいことの結論ですが、「副業」か「復業」か。これに尽きるかなと思います。
復業:全ての仕事に責任を持つ
復業:本業のほかに片手間に何かお手伝いする
これは私の中の定義ですが、もし復業しすぎて心に余裕がなくなっている方などいたら参考にしていただけたら幸いです。