見出し画像

6年連れ添った相棒とお別れした。

いよいよ、渡タイまで1か月を切った。
出発の準備は着々と進んでいる。
主にここ2か月ほどかけて荷物の断捨離や仕分けにいそしんでいる。

そしてついに、先週末6年連れ添った相棒とお別れをしてきた。
その相棒とはサムネイルのクロスバイクだ。
「RITEWAY SHEPFARD CITY ジラフイエロー」


お別れ当日、前日のどんよりした天気が嘘のように暖かい日差しのある日だった。買取店までの最後のライドをするには申し分ない天気だった。
天気の良さも相まって、手放すのが惜しくなり、いつもよりゆっくりめに走った。
買取店には、いたるところにクルスバイクやロードバイクのパーツが分類されて箱に入っておいてあった。壁や天井にはフレームやタイヤがかかっていた。私は目の前で点検される相棒を眺めながら、こいつもこの店内にあるパーツたちのようにバラバラになって、どこかの誰かの相棒の一部となるんだろうなあと想像した。

バラバラになるくらいはどうってことない。クロスバイクやロードバイクはパーツを組み変えカスタムを楽しむのも一つである。
どうやら、この店はヤフオクでパーツを売っているようだ。カウンターには「ヤフオク○○ランキング1位」とかの盾がいくつか並んでいた。
相棒が新たないいパートナーと出会えるといいな、と心の中で祈って店を後にした。

***

この相棒と出会ったのはまだ大学生の頃、それまでママチャリで通学していたが、坂道が多く毎日通うのがしんどかったので、いい自転車買おう!と見つけたのがこいつだった。
エントリーモデルで5万円ほどと他のブランドのものと較べると安価だったが、当時の私にはかなり勇気のいる買い物だった。

購入してからはそれこそ、雨の日も風の日も雪の日もほぼ毎日走ってきた。
自転車の乗り回しがしやすい街だったこともあり、どこへ行くにも自転車だった。
これまでに何度か引っ越しをしてきたが、そのたびに一緒に連れてきた。
ただ、どんどん乗る機会は減っていき、ここ2年は年に数回くらいに激減していた。
それでも、サビサビになったチェーンを交換したり、徐々に亀裂の入ったタイやチューブを交換したりとメンテナンスして乗り続けた。
思い出深い相棒なのだ。
とはいえ、タイに持っていくこともできないので、泣く泣くお別れした。

さよなら相棒
どこかで黄色い車体を見つけたらきっと、アイツかもって思うんだろうな。



私の話を読んで頂きありがとうござます☺️ サポート頂けると執筆の励みになります!