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日記 2023/4/24 残っているのは言葉じゃない


あまりにも眠すぎる。眠すぎて最後は頭がふらふらで、早くねむりたくてバイト先から飛び出てきた。だんだんワインの味がわかってきたがお酒に強いわけではないので空きっ腹で試飲を繰り返すと脳に直でアルコールがきて意識がぼんやりしてしまう。短歌のことを考える。昨日から参考になりそうな歌集を5.6冊広げてうまいこと生み出そうと頑張っているが、渦中にいる時の方がやっぱり切実で生々しい手触りの言葉が浮かんできていた。今はもうその渦の中にはいないので、渦を俯瞰できるようになった人間として言葉をさがす。ぼんやりしてしまう。もうなんども読み返してる歌集を頭から読んでは、この直接わからせられるような詩情とリズム感に胸がぎゅっとする。私が表現したいと思った感触をもうすでに言葉にしてる人は何百といて、それにちゃんと感動しちゃうし、私がいまさらできるのは私が直接見たものをそのまま言葉にすることだけなんではなかろうか。むずむずのむず。それが出来ていたらもう作り終わっている。言葉を書いている人たちってほんとうにとんでもなく果敢だ。セリフを読んで昔のことを呼んでくる私とはちがう。絶対に逃さないで留めておくぞという気概を感じる。帰ったら顔を洗って、もう少しだけ31文字のことを考えて、それですぐねむろう。

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