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伝説の女 スズキ12

20歳の頃に付き合ってた女は、稀に見るメンヘラ。
どうもKNTです。今宵も遠い日の記憶を書き綴ろう。

本日は「スズキ父」をお送りします。

だいぶ話が溜まって来たところで、スズキとの出会いの話を絡めるのだが。
スズキは俺の通う空手道場に来ていた女子高生だった。

その頃の俺は、空手を初めて数ヶ月後の初戦から準優勝を叩き出し、その後も勝ち続け、その空手道場の目玉選手として奮闘している男だった。(かなり努力してたから自慢させて笑)
道場に俺の写真は飾られ、新道場生は「誰こいつ?有名なの?」的な興味を持たれる程度ではいた。
俺は驚くほどのイケメンではないが、顔はまあまあ。好きな人は好き程度。ただ、雰囲気と話し方が恐ろしくブサいのでかなりモテないのがまじで俺も自分で思うくらいMOTTAINAI。

まあ自慢な前置きはここまでにして。
スズキは写真だけで俺を見て、道場でのウワサを聞き、たまたますれ違った初対面で「KNTさん!やっと会えたぁぁぁ!!私KNTさんのファンなんです!大好きです!妹もファンなんです!!」と声をかけてきたのである。

モテない俺は有頂天になり、こんなメンヘラとつきあってしまったわけだが笑

スズキの父ちゃんは、俺とスズキが付き合う前は毎回スズキとその妹を道場まで迎えに来た。

たまたまスズキと練習がかぶった日、更衣室で着替えていると、

「オゥラァァァアァ!!!!ハヤクシロォォォ!!」と叫ぶ声が道場の外からした。
普通に「なんだ変質者か(フゥ)」と思っていると、声がだんだん道場の方に近づいてくる。

俺「え。やばくない?」と先輩に声を掛けると、
先輩「ああ…うん」とあんまり気にしてない様子だった。

声「オゥラァァアァ!!スズキィィ!!(下の名前)」

隣の女子更衣室から「やばい!M、はやく!」と妹を急かすスズキの声がした。

俺は更衣室前のトレーニング室で待機していた。
ガチャ。スズキと妹が出てくる。

俺「え。大丈夫?」と声をかけると、
スズキ「え?あ、はい。お父さんが迎えに来ただけです」

THEお父さん!!

俺「あー。。。そう。。。おつかれ。」
スズキ・妹「おつかれさまでーす!」

手を振る姉妹。
妹「キャー!KNTさん、またn…」
声「オゥルァァァ!!おっせえんだよぉぉぉ!!」
妹「うるさいなァ~」

こわぁ。と思って顔をみていなかったが、数日後、その父も新しく道場に入ってきたのである。

父「あ!KNTさん!話は娘たちから聞いてます!本当に立派ですねぇ!」
俺「あ、スズキさんのお父さんですか…」

いい感じに話してくれたのにメチャこえぇよ。
付き合う前からスズキ父と俺の出会いの感触はよかったのだが、これが後の魔の龍宮城・スズキ邸への招待への入口だったのである。

#メンヘラ #元カノ #バチェラー時代 #リスカ #空手道場での恋

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