【節約生#628】節約とやりとげる力
趣味で節約生活をはじめてみた。
健康で文化的な生活をしながら節約をするというルールで挑戦中。
やりとげる力
ずいぶん前に読んだ本に「GRIT」がある。「やりとげる力」だと記憶していたけれども、調べると「やり抜く力」のことであった。
本書はやり抜く力を調査した結果をもとに書かれている。才能が素晴らしくてもやり抜く力のある人は追い抜いてしまう、そういう内容であった。古来からウサギとカメの童話があるように、一定の真実なのだろうと考える。
そもそも節約はやりとげないと結果にはつながらない。
ということは、節約についてもGRITがないとうまくいかないと言えるだろう。
節約をやりとげる
節約のアプローチはいくつかある。
人によっては情報を集めてできることから手をつけていくだろう。場合によっては、インフルエンサーにあこがれて真似をしてみる人もいるかもしれない。貯金の金額に絶句してとりあえず買い物を控えてみるということもあるだろう。
個人的には、自分にとって重要なことを考えるところからスタートすることにしている。重要でないものこそが「無駄」と定義できるので、時間でも物でも出費の種になりそうな無駄を減らすことに努めていく。
プロセスとしては、減らす項目を決め、お金を使う項目も決め、計画を立てて、実行する。実行中に計測をしていき、週や月ごとに集計をしていく。集計したら、その数値からまた新たに消費行動や節約行動を検討していく。
そうやって2年ほど節約を継続してきた。
継続力はある方なのかもしれない。しかし、やりとげる力の方はどうだろうか?
やりとげる力を鍛える
節約技術を身に着けたい。
2年ほど前に思ったことはどれだけ身についているだろうか。
毎朝の行動から細かな節約習慣まで挙げていけばキリがない。大きく変わったことは、のんびりとした豊かな時間を大事にするようになったことである。また、集中する時間も増えた。
先日、久しぶりに他の人と2度ほど仕事をする機会があった。
10分、15分に一回別の要件で仕事が中断する。仕事のテーマがシームレスに明後日の方向に脱線する。こんなにも細切れで仕事をしていたのかと驚いてしまった。自分も以前はそうだったのだろうか。もはや記憶にはない。
節約生活はたいてい失敗の繰り返しである。
有名な「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というビスマルクの言葉は間違っている。愚者は何度でも同じ失敗を繰り返す。ほとんどは経験に学びもしない。
そもそも失敗は成功するまでの過程のひとつでもある。成長する実感を得られる人もいるらしいけれども、自分はあまりない。ただ、書き出していくとできるようになった節約も多い。
たとえば、1週間の食費を健康を保ちながら3600円を目安としているけれども、失敗することも多い。ただ、よくよく考えてみると以前の目安は1週間に5000円であった。これでも平均の食費より月1万円以上安くすんでいる。数年前と比較するとまったく違う生活になっている。しかも健康的に。
負荷をかけながら取り組んでいかないと、身に付けられるものではない。2年も続けていると失敗に対する精神的な耐性もあがってきているかもしれない。
取り組むことでやりとげる力を鍛えていっている途中であると考えている。
思えば、2年前とは大きく違った生活や考え方をするようになった。2年後はいったいどうなっているだろうか。楽しみである。