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打率と打数について

このブログは、決して野球の話題を深堀していく内容ではないので、もし野球の話題かと期待された方は、すぐに別の記事に移られることをおすすめします。

「率」のマジック

プロ野球の打撃部門の三冠と言えば、「打率」、「本塁打」、「打点」であるけど、その中でも「打率」は何と書く特別感がある気がする。
本塁打や打点は、「本塁打王」、「打点王」というけど打率は打率王でもなく最高打率でもなく「首位打者」と呼ぶ。打者の首位って特別感が半端ない。
野球の世界だけでなく、ビジネスの世界でも確率論で語られるケースはあるが、確率論は作為的に作り上げることができたりするので、何となく説得力に欠けたりする。
実際に「80%の顧客に選ばれています」という報告をしたとしても、「n数はどのくらいですか?」と質問されることがしばしば。そこでn数が少なければ、「そのデータでは結論付けられませんね」と言われかねない。
ビジネスの世界では、確率だけで語ると”数字のマジック”と揶揄されることもあって、あまり信頼感はないのに野球ではちょっと違う、のかもしれない。

記録と記憶に残るタイトル

シーズンで最高打率を記録した打者のことを「首位打者」と呼んで表彰されている一方で、生涯打率についてはあまり取り上げられないような気がする。

長いプロ野球の歴史の中で、最多本塁打を放ったのは王貞治氏で868本で最多安打数は張本勲氏で3085本、というのは結構知っている人はいる(と思っている)。ちなみにイチロー氏は日米通算記録で4367本の安打数ではあるが、NPB記録には張本氏になっているので、ここではその記録に合わせてます。

話を戻します。

では、生涯打率で一番いい成績を残した選手をご存じでしょうか?
現役選手を除いくと、ロッテで活躍したレロン・リー氏で生涯打率は.320である。以外に知らない人も多いのでは。
シーズンの記録としては、最高打率を記録したものが何となくその年の一番すごかった選手のように表彰されるが、通算記録では安打数や本塁打数の方が記憶に残っていて打率については注目されていないのは、なぜなのでしょう。

勝利への貢献度

打率はあくまでも打数に対する安打数の確率なので、その数字が高くても勝利に貢献できているのかどうかは測れない。
野球でもなんでもスポーツのほとんどが、点数を取らないと勝ちはない。
本塁打や打点は、その数字がそのまま得点に結び付くが、打率が高くても得点が入らない場合もある。
勝利への貢献度からみた場合、打率よりは本塁打や打点の方が直感的に高いのが感じられる。
打率は記録としてのころかもしれないが、記憶の面ではいまいち。一方で、本塁打や打点は記録としても記憶としても残るものである。

「打数」の重要性

では、本塁打や打点もしくは安打数といった積み上げる記録を残すために大切なことはなんなのか。
もちろん技術的に研鑽をつまなければならないことは言うまでもない。
技術的には同じであっても、記録を残せる人と残せない人があるとしたら、その差は機会の差となる。つまり、どのくらい多くその機会を得られたか、野球で例えるとすれば、何回打席にたてたかが重要になる。

日米通算安打数4367本を記録したイチロー氏がこの記録を残せたのも、人より多くの打席に立ったのも理由のひとつだと思う。
イチロー氏は日米での実働28年間での打数は13,553回、NPB記録は野村克也氏が記録しているが、実働27年間で10,472回。1年間の打数は多い選手で500~550回ほどとしても13,553回を記録するには24年間継続して打席に立ち続けていないといけない。
技術的にも突出しているのは間違いないが、それを継続し続けていた方がもっとすごいことではないだろうか。

何者でもない時はチャレンジを続けるのみ

今は、分からないことがあったら、Google先生に教えてもらってコピペがたやすく出来る時代。
アイデアだけで他の人との差別化するのは非常に難しくなってきている。
しかも検索してコピペするスピードは年々早くなって、独自性をアピールしていられる期間は短くなってきている。
そんな時代であっても”希少性”というのは大きな価値基準に違いない。
すばらしいアイデア以外の”希少性”、後からついてきた人が絶対まねできない”希少性”は何か?

それは、お金では買えない”時間”が生み出す「継続性」であったり「歴史」である。
最初はすごい技術を持っていない人であっても、何かを始めることはできるし、それを続けていればそれなりのオーソリティーになれるであろうし、しかも続けられたという自信もつく。
何も人に自慢できるものがない人であれば、今自分にできることでいいので毎日続けてみてはどうか。1年後にどんな世界になっているか楽しみです。

まとめ

どうしても効率ばかりを気にしがち。
時代の変化のスピードが速くなればなるほど、効率をもとめて早い段階での結果を求めてしまう。
でも、ひとと少しでも違うことをして独自性を出したいのなら、新しいことを次々にはじめるのをいったん止めて、ひとつのことを毎日つづけてみてはどうだろうか。
毎日、同じように打席に向かい同じようなルーティンで同じようにバットを構える。そして、ヒットが打てそうな球が来た時にしっかり打つ。
次の日もまた同じ。
打席に立ち続けることが大きなことを成し遂げるには必要なことではないかと。

そう思い、文才のない自分を変えたいと思ってnoteを毎日更新しようと思い立った。まだ10日目ですが。
頑張って続けていきます!

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