クズなプライド

娘もついに6年生になりました。
小学校生活最後の1年。思いっきりサッカーを楽しんで欲しいですね。

ある日、練習から帰ってきた娘がなんだか元気がありません。
理由を尋ねると、突然泣き出しながら言いました。

「○○が私に『お前はサッカーを知ってるのか!?』『お前がボール持つと取られるから、全員が守備にまわらなきゃならない!』『迷惑なんだよ!』と言われた。」との事。

これは、ただごとではありません。

詳しく聞くと、ミニゲームの時○○がセンターバックで娘が左サイドバックだったそうです。○○はあまり上手ではないので、娘は○○が抜かれそうだったのでフォローに○○の後ろに入ったそうです。これはコーチからの指示でもあったそうです。するとそのプレーが気に入らなかったらしく、先ほどのように言われたそうです。
さらに聞いてみると、日ごろから新入りの娘には厳しいみたいです。
だったら正論で言い返せと言ったのですが、「後ろから蹴られたり、やり返されるから嫌だ。」との事。

カチンときた私はスグに○○の家に行こうとしたのですが、妻に止められました。もう呑んじゃってたし。

○○はチームで一番体が大きく、キック力もあります。しかし練習が嫌いで基礎的な事は全く出来ません。しかしこの人数ですからレギュラーです。

翌日コーチに相談したところ、こんな回答でした。

・○○は昔からそんな感じ。
・何度も監督から怒られているが、治らない。
・味方や相手選手だけでなく、審判にも暴言を吐く事がある。
・○○が嫌で辞めていった子もいる。
・○○と一緒に練習するのは嫌だって子が現在も数人いる。
(これは監督がうまくチーム分けをしている。)
・自分は上手いと思っている。
・プライドだけは高い。

親はどうしているのか?と聞くと、「私たちの手には負えないので、お任せします。」との事。

自分の子供の教育をサッカーチーム任せなんです!

はぁ~、サッカーの指導者ってのは大変でございます。

理由はどうあれ、アフターファールは許されません。
正当なタックルでコケたのなら何も言いませんが、後ろから蹴るなんて最悪です。アキレス腱でも痛めたら、選手生命にかかわります。

それなら私が出て行こうと思いましたが、娘は違いました。
娘のとった方法は、「圧倒的な差を見せつける」でした。
ドリブルで軽くあしらい、ぶつかられても絶対に負けない!
実力差は歴然でしたので、次第に意地悪してこなくなりました。
ひとまず安心したのですが、そいつは次の獲物を見つけに行きました。

ルールがあってこそのスポーツ。
言っても無駄だからと見逃している指導者も同罪です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?