代理店が謝るべき。『アナと雪の女王2』感想漫画問題を経ての、PR漫画の作り方。

クリエイターを巻き込んだ企画で、クリエイター自身に謝らせるのはおかしい。本来はディズニーからPR漫画の制作依頼が来た漫画家、ディズニーとコラボした漫画家と言えたのに、反対の結果になってしまっている。

この場合、PR表記について指示した代理店も、どのように、どのタイミングで漫画家に何を依頼したのかを明示するなりして、漫画家の名誉を守るように動くべきだ。

「PRだとしても面白い漫画を描こう」と思って作品を作っている漫画家を沢山知っているので、今回をきっかけにPR漫画自体が誤解されかねない。

代理店から漫画家への依頼は元々「ディズニーからの依頼で、映画をみて自由な感想を漫画で表現してくれませんか」といった事から始まったと思う。漫画家もそのつもりで参加し、ステマとして受けたわけではないだろう。まともなクライアントなら現代だとステマの依頼はしない。

推測だがおそらく公開に近いタイミング、漫画ももう完成している段階で、PR表記はいれなくていいという依頼が代理店からあり、漫画家としては今更のタイミングだし、まあ漫画自体は本当の自分の感想だからいいか、、、という心境で投稿したのではないか。

もちろん、ここで漫画家は毅然と断るべきだった。ディズニーからの依頼だった、試写会に呼んでもらって描いたものだったなど明言できないなら降りますと。ただ、いまさら作った漫画を無駄にしたくないという思いと、いまさら断れないという空気を代理店が作ってきた場合、個人でそれにきっぱりと断れない場合が生まれてしまう。

クリエイターは根本的にビジネスマンではない。うまく言いくるめられることもある人たちだ。だからこそクライアントなり代理店は、もしコンテンツ系の企画をやるのなら、クリエイターの名誉を守るように動くべきだ。

「罪を犯した者より、罪を犯させた者の方が罪深い」(ムトゥ 踊るマハラジャより)

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