もじもじこぶくん

こぶくんと打とうとしたら予測変換で昆布くんって出てきます。
え、コンブってコブともいうのか。
コンブっていつも言ってる。
そんな発見もありつつ。
この絵本は8月に受ける講座の予習で読んだ本です。
大きな声を出せないこぶくんが、あることがきっかけで勇気を出して大きな声を出す。
そんなシンプルなお話ですが、この絵本を読んで、きっかけって大事やなって思います。
こぶくんは自分よりも小さいのに一生懸命オーダーしようとするありいちゃんがいて、その存在に勇気づけられて大きな声を出せた。
それはあくまで一つのきっかけですが、誰か、他者がいるということは、大きな動機や原動力になるんだなって思います。
こぶくんはありいちゃんを助けたいと思ったから大きな声を出したのではなく、ありいちゃんの存在を通して、頑張ろうと背中を押されたに過ぎないんですよね。
結局、誰かを助けたいなんてのは大きな幻想で、実際は逆にそういう存在が自分の存在を高めてくれるというか、鼓舞してくれるというか。
だから、お互いがお互いに、フィフティフィフティの世界というのかな。
それを感じて、とてもいいな、と思いました。

ぶん 小野寺悦子
え きくちきき

きくちききさんの絵がまたシンプルなのにイキイキとした線と色で、計算高くなく、とても好みです。

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