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展覧会 ピーター・シスの闇と夢

先日、時間が空いた時に、この展覧会のことを知り、ふらりと行って来ました。

とても良かったですね。
始まりは共産党政権下でのチェコ時代、表現の難しさ、それでも彼が絵を描き続けたのは映像作家である父の影響が大きいとされています。
それは、会場のそこかしこに感じ取られました。
正直、この本を買えば、展覧会の全てがギュッと詰まっていて彼自身のこともわかりやすいです。

チェコからアメリカへ、そこから絵で生活ができるようになるまでの人との出会い。
ふと、私の心に浮かんできたのは、なんのために描くのだろう?という問いです。
彼はまさに幼少期に制限されただけあって、些細なものから想像する力がものすごく発達したのだな、と思います。
それも両親の理解や助けがあったから。両親の理解というのはとても重要な気がします。
彼は思いっきり空想することで自由を手に入れていて、生涯それを描き続けていた。自由への愛。そういうものを感じ取りました。
じゃぁ自分は?という問いも。
その時、とても大事なことに気づきました。
動機、始まりを忘れてしまっていると人は弱くなるものですね。
そういう気付きがあると、もうその展覧会のグレードがものすごく高くなるんですね、自分の中で。
もう少し頑張ってみよう。そう思えました。
機会があればぜひ行ってみてほしい展覧会です。
伊丹では6月11日まで開催しています。


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