見出し画像

展覧会 感覚の領域 今、経験するということ7・飯川雄大

最後に、展覧会の順番で言えば飯川雄大さんは2番目なんだけれども、いや、これはほんと口で説明するの難しいな。って、まさにあの映像で話していたおじさんみたいになっちゃう。

オスカールさん見た後に、あ、次は映像作品なんだ、って。
見始めて。
ん?一体それはなんなんだ?お、なるほど、語らせて姿は見せないってやつね。。想像しろってことか。
と思って。
映像作品って短くても興味がわかなければちょっと見て次行こうかな、ってなるけれど、今回はついつい一周終わるまでなんとなく見ちゃって。
映像では、
見たもの、しかも初めてってのが、一番インパクトがあって、その興奮を画面越しにいる自分がどれだけ感じることができるか、ってことか。
と思って、ふと、横見たらさ、
あれ!?壁迫ってきて、めちゃ狭なってるやん!!!
って、素で驚いて。
はー、なんやこれ
って思いつつ、その状況に少し笑えて。
その場を後に。
これは入り口でしたね。
これ、ほんと、なんも知らずに行ったらかなり面白いと思う。私がそうでした。

その次に、他の作品を見て、あぁ一通り見たなぁ、と思いつつ、また入り口のところへ戻り。
女のコが何やらレバーを回している。

これは、このレバーを動かすことで、連動した別のものが動いているとのこと。
ほぅ、となりつつ、
もしかしてこのレバーを回すことでさっきの壁は動いていたのか!?って思った訳ですが、それはそうではなかったみたい。他の場所に置いてあるリュックが動くのかな。それがどこにあるものなのかは謎のまま。
へぇ、面白いなぁ、とニヤニヤしつつ、その壁づたい左に目をやると、あれ、さっき本来の入り口である場所を塞いでいた四角い箱が引っこんでるでないの。
え、ってなって、近寄ると、どうやら中に入れる。
え、なになに、って入ってみると、奥にさらに大きい壁。
え、これって、もしかしてさっき映像を見ていた時に迫ってきた壁の反対側!?
女性が壁を押していて、一緒に押しますか?と誘われ、私も押す。
動く。
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なるほど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こりゃしてやられたな。
面白いわ。
こりゃ、面白いわ。
これか、これか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの映像の意味するところはこれか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

長くなってしまったけれど、これは久々のヒットでした。
面白い。
これを読んだ人は、たぶん、私が感じた面白さよりも何割か減ってしまってる。
残念ながら。
いや、語彙力ないから、なんのこっちゃと思ってるかもしれない。
多分、デコレータークラブっていう存在を知ってしまった私は、全く知らずに遭遇した人よりも衝撃は少ないだろう。けれど、遭遇した時には、これか〜〜〜〜〜って衝撃を受けることが予測できる。
だから、これを読んだ人も、実際行ってみたらら、あぁこれか〜〜〜〜〜〜、ってなるかもしれない。

本当にね、今書いてても改めて、作家の意図がしっかりあり伝わって、それが面白いと感じる。
あまり作品を作家自身が説明できてしまうものは好きじゃないけれど、これは、説明を上回る衝撃があって、それを体験した人と共有できてしまう。それってライブよね、もう。それを作品でやってのけてる。
ある意味、作品に本当のライブ感を感じたのは初めてかも。
しかもその場で居合わせた人とセッションしてやるような、ね。
すごい面白かったです。

分けて書きましたが、ほんとね、良い展覧会でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?