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絵本 クヌギがいる

闇は光の母シリーズ第2弾です。

今森光彦さんといえば写真家として知っておりましたが、切り絵作家さんでもいらっしゃるということで、今回は絵本。多彩な方でありながらも、そこには昆虫ワールドという根っこがあって、そこから様々な形でその世界を伝えるための表現をされているんだなぁ、と、今回感じました。大好きというか、もはや一体のようにも感じます。
クヌギを通して、それがやがて朽ち果てていく存在であること、しかしそれがまた新たな生命を育んでいること。転生輪廻はきっとこういう世界から派生し生まれた考えなんだろうなぁってことをぼんやり感じます。
この絵本を通して公園や道端にある木を友とし、日々意識して過ごしても面白いかもなぁ、と思いましたが、考えたら公園や道端の木は朽ちる前に倒木の危険があれば切られるんですよね、。
最後まで朽ちることが出来る木はある意味とても幸せなのかもしれません。
やさしい絵本だなぁと個人的には思います。母なる優しさを感じますね。
闇はあまり感じないかな。朽ちることが闇だとしても、とても柔らかく優しく包み込んでくれる闇のように思えます。

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