元日本テレビ政治部次長兼解説委員で政治ジャーナリストの青山和弘氏が4月4日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。放送法の「政治的公平」を巡る総務省の行政文書に絡む国会質疑で、当時の総務相だった高市早苗経済安全保障担当相を追及した立憲民主党の小西洋之参院議員が、今度は自らの「サル発言」を報道したメディアに対して恫喝とも受け取れる物言いをしたことについて、「言っていることと、やっていることが違う」と指摘した。
憲法審「サル」発言などについて会見する立憲民主党の小西洋之参院議員。小西氏は「不快な思いをした方にはおわびしたい」と述べる一方で「発言後に撤回、修正の意思表示をしたが切り取られた」とも主張、報道内容に関して法的措置を示唆した =2023年3月30日午後、国会内 写真提供:産経新聞社
辛坊)放送法の「政治的公平」を巡る総務省の行政文書に絡む国会質疑で、当時の総務相だった高市早苗経済安全保障担当相を追及していた立憲民主党の小西洋之参院議員が、逆に火だるまのようになっています。よく分からない状況ですね。
青山)魑魅魍魎の世界というか、無茶苦茶ですね。
辛坊)何が起きたのですか。
青山)立民の小西議員が、衆院憲法審査会に関して余計な言葉を発信してしまったんです。「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」と記者団に発言しました。また、その発言を報じたメディアに対し、「元(総務省)放送政策課課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸だと思うが」「放送法などあらゆる手段を講じて、その報道姿勢の改善を求めたい」などとSNS(交流サイト)に投稿しました。
「放送局に圧力をかけちゃいけない」と、あれほど言っていた小西議員が報道に圧力をかけるような格好になりました。言っていることと、やっていることが違いますよね。それで説得力を失ってしまったわけです。説得力を失ってしまったのは、小西議員が所属する立民も同様です。
辛坊)そうした印象は確かにありますね。
青山)小西議員は元総務省官僚です。放送行政にも関わっていました。ですから、「俺に文句を言うなんて、いい度胸だ」といった恫喝とも受け取れる物言いは、最もやってはいけないことですよ。びっくりです。