たったひとつの命を救う~繁華街で犯罪に呑まれる青少年を助けたい~一般社団法人 青母連一般社団法人 青母連PDF魚拓



▼目標金額115万円達成(6月16日時点)

支援頂きました皆様、大変ありがとうございます。

無事に目標金額である115万円に達することが出来ました。

周知のご協力をして頂いた皆様もありがとうございました。



先日旭川支部も活動を本格スタートしたということで

私たちにはまだまだ活動における資金が必要です。

誠に勝手ながらネクストゴールとして150万円を目標金額として設定させて頂きます。



目標金額+35万円の使用用途としては

公式HPの強化 外部委託費          150,000円

北海道旭川支部への交通費 20,000×5往復分 100,000円

アウトリーチ活動配布物 購入費 50,000円

広告物製本印刷費、備品購入費         50,000円

 

仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、

自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、

皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。





▼自己紹介

一般社団法人 青母連(青少年を守る父母の連絡協議会)と申します。

私たちは、青少年を取り巻く様々な問題解決・対策の活動を行っている団体です。

公式HPはコチラ



2002年から新宿・歌舞伎町で22年、5万件以上の相談に乗ってきた

玄秀盛(げんひでもり)が当団体の代表を務めております。





  

青母連代表理事 玄秀盛



ホスト問題や売春、家出、非行などの問題に対する相談対応

青少年のご家族を対象とした講演会

行政・民間機関を対象とした講演・研修活動

啓発イベントなどを行っています。



全国から多くの相談を受け、

繁華街・歓楽街に潜む多くの危険にさらされる青少年を救うために

支部設置や環境整備が必要だと感じ

クラウドファンディングを挑戦することに致しました。

繁華街・歓楽街には闇が潜む。

闇には必ずトラブルが絡んできます。





▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ



全国の繁華街・歓楽街における女性の搾取、

青少年に対する違法・犯罪行為を防ぎたい。



2002年5月20日、当団体代表である玄秀盛が新宿・歌舞伎町に

公益社団法人日本駆け込み寺を開設しました。

2023年春、コロナウイルスによる規制緩和が進んできた頃

ホストクラブや性風俗、売春に関する相談が急増しました。

そこで代表の玄が繁華街・歓楽街の青少年に起こる問題に特化させた

「一般社団法人 青母連」を設立させました。



①青少年に関する問題は、都心だけでなく地方からも相談がある

②多くの人に当団体の存在を知ってもらうための、インターネットの啓蒙活動が必要

③緊急用のシェルターを用意できる資金の必要性

④相談数増加に伴うスタッフの増員

をしていかないと、私たちが追い付かないことに直面しています



繁華街・歓楽街には多くの危険があります。

例えばパパ活、売春、ホスト依存、オーバードーズ、自殺

自傷行為、家出などの問題が山ほどあるのです。









※親御さんからの相談を受けている様子





▼狙われる青少年を救うために

日本全国にある繁華街・歓楽街の中に潜む危険について

その背景や事例になかなか関心を持ってもらえません。



被害に合う女性や男性の背景や、被害の内容は大変複雑です。

女性、そしてホストも救うために。



悪質ホストクラブに関しては、売春産業と繋がりトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)と呼ばれる

犯罪組織や半グレ、ヤクザが関わっています(下記画像参照)。









・全国で迅速に対応ができる支部の設置

・救うべき人に認知してもらうための環境整備(HP強化やアウトリーチ)

・青少年の安全を確保するシェルターの設置

・現在3名程しかいないスタッフの増員

が必要不可欠なのです。



新宿歌舞伎町に事務所を構えて、

22年、5万件以上に及ぶ相談に乗ってきた玄を代表理事とする団体

だからこそ、解決のノウハウがある。

けれども青母連はできたばかりの団体でまだまだ資金力がありません。



困っている、命の危険が及んでいる青少年に対して

十分な支援を行えていないのが、現状です。



ストップ 無関心。





▼在日米国大使館と青母連の協力

青母連は3月28日、在日米国大使館にて米国国土安全保障省 税関・国境取締局 (CBP)担当者と情報交換し、

次に4月12日、新宿・歌舞伎町の青母連事務所で情報交換をしました。

国際問題になっている海外売春(人身売買)について防止するために協力し啓蒙、啓発活動をします。





▼支援金の使途内訳

活動維持費に使用

備品、経費、交通費等      



合計100万円





▼メディア掲載(一部抜粋)



2023年10月7日 「結婚しよう」ホストにニセ住所の婚姻届を渡され、大金つぎこむ…玄秀盛さんが語る「相談急増」の背景

(弁護士ドットコム)



2023年11月20日 「売掛が払えなくなると海外での売春を勧められた」“悪質ホスト”被害 なぜ増加?【Nスタ解説】

(TBS Nスタ)



2023年12月2日 梅毒まん延、パパ活詐欺の背景に「悪質ホスト」が専門家は「立ちんぼの8割はホストに貢ぐことが目的」

(DAIRY 新潮)



2023年12月12日 Endeudadas y empujadas a prostituirse:las víctimas de los ‘Host Clubs’ de Japón

(AGENCIA EFE)スペインの通信社



2023年12月17日 Host clubs’ in Tokyo force womeninto sex work to pay off huge debts

(The Guardian) イギリスの新聞社



2024年1月27日 「クスリ漬けにして判断力を失わせる」トー横キッズを犯罪に引き込む“トー横中年”の実態。一見、優しい兄貴分だが…

(日刊SPA!)



2024年3月16日 売掛金支払いで売春 悪質ホストクラブ、札幌にも 支援団体「相談窓口整備が急務」

(北海道新聞)





▼関係者よりコメント



 ■代表 玄秀盛より

  人間の誰しもある弱みに付け込み、悪どい人達がそれを利用して青少年   

 を搾取しています。

  背景には裏社会の人間が絡んでいるので、問題解決もなかなか一筋縄

  ではいかず、果敢にこういった問題に取り組んでいる団体も

  ありません。

  被害の当事者、両親、加害者側からも多くの相談がきます。

  そして、その悪質な手口は皆さんの想像以上に

  ひどいやり方が多いです。

  「たったひとつの命を救う」ためにも、どうかご協力が必要です。



  





 ■広報・青少年担当 清水葵より

  私は今年で25歳になりますが、同世代やそれより下の年代の人達が悲 

  惨な被害に遭っています。

  特に売春をしている女性たちは、ホストクラブにハマりなかなか抜け出せず売春

  やパパ活をしていることをさも当たり前かのように

  話しています。また、楽しさや自由を求めオーバードーズや自傷行為を

  繰り替えす女性も沢山います。

  このような青少年に潜む危険が、日本全国にあるのです。このような状

  況を一刻もはやく止めたい。

  どうか私たちの思いに少しでも共感できる方ご協力をお願い致します。

https://readyfor.jp/projects/seiboren?sns_share_token=9b74a868f7d395e4b7a4
#社会にいいこと
#まちづくり
#子ども・教育
#人権


たったひとつの命を救う~繁華街で犯罪に呑まれる青少年を助けたい~



一般社団法人 青母連




2023年12月19日(火)新宿歌舞伎町にて

新宿区、警察署と共に悪質売掛被害撲滅パレードを開催しました。

歌舞伎町交番からTOHOシネマズ前までにかけて歩き、売掛問題撲滅の啓蒙グッズを配布しました。

売掛問題に対して、相談窓口があるということを認知していただき

1人でも多くの売掛に悩む女性の助けとなれば嬉しいです。

今後も新宿区並びに警察と連携をしながら

悪質な売掛に対する注意喚起、相談対応を行って参ります。

≪相談窓口≫

・一般社団法人 青少年を守る父母の連絡協議会 03‐5291‐5335

・歌舞伎町商店街振興組合           03‐6273‐8100

・新宿区法律相談予約受付           03‐5273‐4342

・警視庁新宿警察署(代表)          03‐3346‐0110

悪質売掛被害撲滅パレードを開催しました

by 本部in お知らせon 投稿日: 2023年12月23日



「娘をホストから救ってほしい」。立ち上がったばかりの団体に、親からの相談が殺到している。宛名や日付の記載すらない紙切れ一枚で百数十万円もの支払いを求められるなど、一般の商習慣とかけ離れている実態も明らかになってきた。

7月20日に設立されたのは、「青少年を守る父母の連絡協議会」(略称:青母連/せいぼれん)。東京・歌舞伎町に事務所を構える公益社団法人「日本駆け込み寺」内にできた。同法人の前代表で理事の玄秀盛さん(67)が担当している。

玄さんはこれまで21年にわたり、DVや家出などのあらゆる悩みに寄り添ってきた実績を持つ。「抜本的な対策のためには条例制定しかない」と話す玄さんにインタビューした。(ジャーナリスト・富岡悠希)

●ホストに対する「売掛」の支払いを抱える女性たち

――青母連を立ち上げた経緯は?


民法改正で2022年4月から18歳で成人となり、大人として契約できるようになった。同時にコロナ禍の最中から、(歌舞伎町の)事務所のすぐ目の前で売春する若い女性が増えた。いわゆる「立ちんぼ」や。この女性たちは多くがホストに対する「売掛」の支払いを抱えている。

ホストクラブでは、ホストが飲食代を肩代わりして、女性に後払いさせる「売り掛け」制度を使っている。地方から都内の大学生になった18歳の女の子が、多額の売掛を背負わされる。以前は18、19歳だったら未成年で取り消せたのに、それができなくなった。

親から、こうしたホスト問題の相談が増えてきたので、青母連を設立したんや。

――どれぐらいの相談件数が来ていますか?

今年入って、7月の立ち上げ前までで30〜40件ほど。設立から2カ月ちょっとでは、さらに50件を超えている。9月下旬に共同通信に取り上げてもらった。地方にいる親から地方のホストクラブに関する相談も増えた。最近受けたのは、広島・岡山・福岡やな。

もちろん一番多いのは、ここ歌舞伎町や。この街には今、300軒のホストクラブがあるとされている。1軒で20人のホストがいたとして、6千人。同じ繁華街の池袋でも、数軒しかない。圧倒的や。その歌舞伎町のど真ん中で、俺は6千人のホストを相手にしてるわけやな。

――どんな相談が寄せられるのでしょうか?

「娘がホストにハマり、900万円の借金があると言われています」「ホストに貢ぐために、風俗で働くという娘を止めたい」「弁護士がいきなり、『お嬢さんがつくったホストクラブへの借金600万円を払ってほしい』と乗り込んできた」

こんな感じで、ようは金の問題や。親御さんには「娘さんがホスト通いを止めたいと言っていれば、対処法はある」と伝える。大事なのは、金を渡さないこと。ホスト側が売掛の際、女の子に渡すのは、紙切れ一枚。彼女のフルネームすら書いてないし、何らの宛名や日付すらないのもある。それで数十万~百数十万円を払えと言うんや。

その売掛を作る手口の一つは、女の子がホスト10人ぐらいに囲まれた「女王様」状態で、シャンパンタワーをやるというもの。それで1回、百数十万円。酩酊状態の場合すらある。

――先ほど、対処法の前提で「ホスト通いを止めたいと言っていれば」と条件をつけていました。

女の子が店に行きたい、ホストに会いたい場合は、こうはいかない。貢ぐのは女の子がホストに惚れてるから。いや、ホストが女の子を惚れさせてる。

狙いを定めた子が店に2、3回来たとする。すると、ホストが「俺は1年後に店を出すから、そのときに結婚しよう」と持ちかける。一緒に婚姻届も書くけど、ホストは住所をあえて間違える。けど、女の子は信じているから、きちんと書くうえにマイナンバーとか身分証の写真も撮られてしまう。

その1年の間、女の子はホストをナンバーワンにしたいから、お金を使う。それでも「何かお前は違ったわ」と、結局は捨てて終わり。

●最近は「ほとんどのホストが悪質」と考えるようになった
ホストクラブがひしめく歌舞伎町(弁護士ドットコム撮影)

――ホストは、なぜここまでするのでしょうか?

メディアがホストをこぞって取り上げているわな。ホストのビジネストークあり、ホストを主人公にしたドラマあり、で。だから、ホストを募集すると、新人がすぐに来る。「金を稼げて女にモテる」と考えるから。

けど、新人は先輩ホストのヘルプ役にすぎない。1日で1万円を稼いだとしても、そこから衣装代や寮費を取られる。残るのは数千円だから、すぐに店や友人から借金する。なかには整形代を出してもらって入店している奴もいる。

金を稼がないといけないから、女の子をハメる手口を先輩から教えてもらう。マニュアルになっているようなもんだよ。前は「一部の悪質なホストが問題」だと言ってきたけど、最近は「ほとんどのホストが悪質」と考えるようになった。

――その変遷の背景には何があると考えますか?

歌舞伎町の老舗ホストクラブの創業は、1970年代初頭。80〜90年代は、30歳以下の女性はホストクラブには出入りしなかった。スナック経営者や医者の妻、芸能人など、金を持っている特定の女性だけだった。ホストの平均年齢も40代だったろう。

ところが、2000年代に入って、ホストをやっていた30〜40代の若い経営者が出てくる。徐々にホストのスターも誕生し、ホストも若くなる。20代のホストは、キャバ嬢とか風俗の女性を連れてくるようになる。

そして、2008年にiPhoneが売られるようになると、若いホストたちがSNSを駆使して台頭してくる。最近はマッチングアプリとかも使いながら、金の支払い能力のない18〜23歳の女の子を店に連れ込んでる。

――解決策はありますか?

売掛は、本来は客の信頼があって成り立つもの。だからこそ、スナック、料亭、銀座のクラブなどに限られてきた。それができないキャバクラはカード払いだし、デリバリーヘルスなどの風俗は現金払いが基本や。

そんな中、ホストクラブだけが売掛を使い始めた。一晩で50万円や100万円の支払いになるなんて、普通の女性が支払える金額じゃない。25歳以下の「青少年」に対しては、「売掛禁止条例」を作るしかない。もう東京都に対しては働きかけている。

2000年に東京都がいわゆる「ぼったくり防止条例」を、2013年には新宿区が「客引き禁止条例」を制定した。前例はある。

ホストビジネスは歌舞伎町から全国に広まってしまってる。だとしたら、今度は歌舞伎町からホスト問題の対策を立ち上げたい。これが俺がやるべき、最後の仕事だと覚悟を決めている。

https://www.bengo4.com/c_18/n_16593/
「結婚しよう」ホストにニセ住所の婚姻届を渡され、大金つぎこむ…玄秀盛さんが語る「相談急増」の背景

2023年10月07日 08時39分





悪質ホストクラブの問題をめぐり、被害者女性が国会で野党のヒアリングに出席し、いわゆる“ツケ”の支払いのため、海外で売春するよう持ちかけられたことなど被害の実態を訴えました。

悪質ホスト 海外の売春強要も 総理「一層緊密に連携し対応」

立憲民主党・鎌田さゆり衆院議員
「悪質なホストクラブ問題について、人生を狂わされるケースや、被害者が自死に追い込まれる被害も出ています。総理、悪質なホストやホストクラブ商法は問題と思われませんか」

岸田総理
「政府としても関係省庁が一層緊密に連携し、相談対応の強化等の対策、これをしっかり行ってまいります」
悪質ホストクラブ問題について20日、国会で初めて答弁した岸田総理。

この問題をめぐっては、ホストが女性客に高額な請求をして借金を負わせ、支払いのために売春をそそのかすケースなどが問題視されていますが、野党議員は、「海外での売春にも拡大している」と指摘しました。

その実態について、20日、被害女性が訴えました。

悪質ホストクラブの被害女性
「毎日、四六時中電話がかかってくるんですね。いつ返せるんだって。仕事行っているのか、売り上げはいくらだっていう電話が永遠に来るんです」
支援団体は、反社会勢力と繋がりのあるスカウトがホストと手を組み、女性を海外の風俗に斡旋していると指摘します。

こうした中、警察庁も背後に犯罪グループが存在している可能性があるとして対策を強化しています。

警察庁・露木康浩長官
「現在、匿名・流動型犯罪グループの取り締まりが治安上の重要課題の1つと位置づけて、この悪質ホストクラブの背後で不当に利益を得ている可能性も視野に入れて、対策を強化しているところです」
警察も対策強化に乗り出した悪質ホストクラブ問題。被害はなぜ、増えているのでしょうか。
売掛金を苦に自殺未遂する人も…

南波雅俊キャスター:
悪質ホストの被害者を支援している、青少年を守る父母の連絡協議会 玄秀盛 代表によると、コロナがあって、ホストクラブは一度少なくなりましたが、コロナが明けてから急増しているそうです。
また、X(旧ツイッター)などで店舗が発信することはあったが、ホストが個人のアカウントでSNS発信することで、身近な存在になったといいます。
玄代表のもとには、毎日20件ほどの相談があって、親だけではなくて、当事者からの相談も増えたということです。
被害者のAさん(20)
は、はまってしまう理由として、「ホストは愛情と寂しさを埋めてくれる」と話しています。

Aさんは、2年間で1000万円使い、現在も160万円の売掛金、つまりツケがあるということです。そして、この売掛金が払えなくなると、東南アジア、香港、マカオ、オーストラリアなど、海外での売春を勧められたということです。こういった国や地域は、旅行する人が多く、女性1人で行っても怪しまれにくくて、アメリカなどでは厳しくて、帰国させられてしまうこともある中、入りやすい国を選んでいるということです。
ホストクラブにハマってしまったBさん(25)
のケース。

Bさんの母親によると、最初は、友人に誘われてホストクラブに行った。友人を連れて行くと、割引などがあるそうです。

初回は3000円だったのですが、ホストの誕生日に、200万円の売掛。そして、この売掛金を苦に、自殺未遂を繰り返して、現在は入院中だということです。
「自分には価値がない」と思う人の受け皿に?

ホラン千秋キャスター:
ツケをして、ある程度まとまったお金が入ったら返すという独特の文化があるからこそ、お金がないのに使ってしまう。そこから負のスパイラルに、ということが起きているわけですよね。
若新雄純 慶応大学特任准教授:

いま、歌舞伎町では、ツケができることが、客にとって、一種の“ステータス”になっているという指摘がある。
近い話で言えば、マンションのローンをいくらまで組めるかみたいな話。「俺って大企業に勤めているから、これだけローン組めるんだぜ」って自慢するみたいな質のものとして、ツケが扱われているそうです。「私ってこれぐらいツケができるのよ」って。
でも、マンションだったら、マンションを担保にできるが、ツケの場合、「自分の体で返すわ」「私は、それぐらいの価値がある女なのよ」みたいなことになる。
「ツケをしないでおこう」ではなくて、「ツケができるうちに、ツケをしてしまおう」っていう気持ちにさせる。一種の承認欲求というか、「私には、ここでは存在価値がある」っていう意識にもっていかせていることが問題として指摘されている。そういう根本の感覚から見ていかないと、この問題は語れない。

ホランキャスター:
その根底には何があると思います?

若新雄純 慶応大学特任准教授:
学校や会社で、大事な役割を与えられていたり、家族から大切にされていたり、自分には生きている価値があるんだって思えたりしている人だったら踏みとどまれるが、どこでも大切にされない、自分には生きている価値はない、若さしかないってなったら、「もう失うものはないから、ここぐらいでは楽しもう」ってなる。
競争社会では、誰もが、自分には役割があるぞと思って生きられるとは限らない。競争から落ちてしまう人もいます。そういう人たちの受け皿になりつつある。決して肯定したいわけじゃないが、そういう現状があると思います。
ROLANDさん 全店舗で売掛を禁止

南波キャスター:
ツケや売掛が、暴力事件に発展してしまったということで、ROLANDさんは、運営するホストクラブのツケについて、声明を発表しました。

「お客様の意思に反した売掛をしないよう営業をして参りましたが、一部常連のお客様に限り、売掛でのお支払い自体は容認しておりました。一連の報道を重く受け止めて、トラブルを未然に防ぐために、グループ全店舗で一切の売掛を禁止させていただくという決定に至りました」
自治体も対策に乗り出しています。

新宿区では、ホストクラブに、売掛金制度の自主規制を求めています。

約300店舗あるホストクラブのうち、“100店舗以上が話し合いに応じている”ということです。
若新雄純 慶応大学特任准教授:


現状の問題に対する手も打っていく必要はあるが、無店舗型など、別の形での営業が始まるなど、イタチごっこで、きりがないと思う。

それよりも、社会の中で価値がないと思ってしまった人たちに対して、活躍できる場所、ボランティア活動でもいいと思うんです。いろいろな形で、社会の居場所、存在意義を見出せる場所を作っていく必要があると思います。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/848037?display=1
「売掛が払えなくなると海外での売春を勧められた」“悪質ホスト”被害 なぜ増加?【Nスタ解説】
TBSテレビ

2023年11月20日(月) 19:08



ついに国会で取り上げられ、警察庁長官までも言及するに至った悪質ホスト問題。女性客が高額な料金を請求され、売春させられる被害が相次いでいる。さらに被害はそれだけにとどまらず、社会の随所に悪影響を及ぼしているともいう。

 ***

【写真8枚】一定間隔で並んだ、“お客待ち”の「立ちんぼ女子」たち。 交渉する様子、ホテルに入るカップル成立後の様子も

 近頃、連日のように報じられているホスト絡みの事件は多くの場合、その背景に「売掛金」を巡るトラブルがある。

「平たく言えば売掛金とはツケのこと。ホストクラブの飲み代は1回で数十万円に達することもざらです。そこで、ホストは“俺が立て替えておくよ”と言い、売掛金にするのです。問題は客から売掛金が回収できなければ、ホスト個人の店に対する債務になってしまうところ。だから、ホストは客に売春させてまで、必死に金を得ようとするのです」(社会部記者)

カッターナイフでホストを刺傷

 11月だけでもホストクラブの中心地である東京・新宿の歌舞伎町を舞台に、ホスト絡みの事件が3件も報じられている。

 中でも凄惨(せいさん)だったのは11月5日、20代の女性が路上でホストとみられる男性をカッターナイフで刺傷し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された事件。容疑者は被害者の男性に1千万円以上を使ったともいわれており、金銭的に追い詰められていた様子がうかがえる。

「8月から11月にかけて、“パパ活”の相手から金銭的援助を受ける方法をマニュアルにして販売したり、自らが男性から金銭をだまし取ったりしたとして“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告(25)が、詐欺幇助罪や詐欺罪の疑いで複数回にわたって逮捕され、起訴された事件もありました。渡辺被告の詐取総額は約1億5千万円にも上り、20歳の頃からホストに多額の金をつぎ込んだ末の犯行だったとのことです」(同)
ホストが標的にするのは…

 なぜ、女性たちは沼にはまってしまうのか。歌舞伎町に事務所を構える公益社団法人「日本駆け込み寺」の理事で、悪質ホスト問題の相談を受けるため7月に発足した「青少年を守る父母の連絡協議会(青母連)」で代表を務める玄秀盛氏はこう語る。

「ホストが標的にするのは社交性に乏しく友達が少なかったり、メンタルが弱くて不安定だったりする女の子たち。狙いを定めたら枕営業も駆使して、ガッと恋愛感情を抱かせる。そして、何回目かの来店で勝負をかけます。誕生日などのイベントを口実に酔わせてあおって、1本30万円もするような高額なボトルを開けさせるのです」

大部分が“悪質”

 一度成功したならば、後はしめたもの。以降、ホストは何度も高額なボトルを開けさせ、女性を売掛金まみれに陥れていく。

「ホストは売掛金を負わせる際、“立て替えている俺は君を守ってあげたんだ”と錯覚させます。だから、女の子は“彼氏”のために頑張ろうと勘違いして、体を売るようになるのです。このようなマインドコントロールの手法にはマニュアルがあり、組織によってはホストにセミナーまで受けさせ、女の子を食い物にしています」(同)

 かつてはホストクラブといえば、金と暇を持て余した有閑マダムが男を侍らせる、雅なサロンのようなイメージだったが……。

「現在、歌舞伎町にはホストクラブが300軒以上あるとされています。しかし、まともな店舗はほとんどない。昔と違ってホストの大部分が“悪質”だといえるでしょう。青母連を立ち上げて以降、相談は急増しており、今は1日20件ほど寄せられています」(同)

 玄氏は今、現実的な対応策としてまずは売掛金を規制するべく署名活動をし、新宿区や政府と掛け合っている最中だという。

 それが功を奏してか11月16日、ようやく警察庁の露木康浩長官が悪質ホストへの取り締まりを強化する考えを示した。翌17日にも、新宿区の吉住健一区長がホストクラブに売り掛けの自粛を要請したが、いずれの実効性も未知数だ。
梅毒急増との関係

 なんとも恐ろしい悪質ホストの実態だが、被害者は女性だけにあらず。奴らは梅毒をまん延させる遠因にもなっている。近年、日本は梅毒患者が急増しており、2010年から22年の間に17倍に膨れ、1万人を突破した。その3分の1は東京に集中しており、感染対策などの公衆衛生をおろそかにしがちな立ちんぼは、まさにリスクの温床だ。

 玄氏は「歌舞伎町の立ちんぼの約8割が、ホストに貢ぐことが目的の女の子」だと指摘している。そう考えていくと、ホストと梅毒のまん延はやはり相関性があるといえるだろう。

 悪質ホスト問題の相談を受けている安井飛鳥弁護士によれば、

「売り掛けとは大まかに言えば代金の貸し借りです。さまざまな業種で行われており法的な規制は難しい。ただし、悪質ホスト問題には喫緊で対応策が求められています。現実的には例えば、消費者契約法上のデート商法の被害者救済規定等の拡充があり得るかもしれません。客側にもホスト依存から脱したいという意識が必要ですが、これなら現行法で“弱みに付け込んだ貸し付けは無効だ”と売掛金をナシにできる場合もあるでしょう」

 被害女性たちは売掛金を払うため、立ちんぼとなり梅毒をまき散らし、詐欺マニュアルを使って男性から金を巻き上げ、追い詰められた果てに傷害事件を起こす――。“諸悪の根源”悪質ホストにメスを入れることはできるか。

週刊新潮 2023年11月30日号掲載

ワイド特集「晩秋の嵐」より

https://www.dailyshincho.jp/article/2023/12020556/?all=1
梅毒まん延、パパ活詐欺の背景に「悪質ホスト」が 専門家は「立ちんぼの8割はホストに貢ぐことが目的」

国内 社会

2023年12月02日





 新宿・歌舞伎町の通称「トー横」に集まる青少年「トー横キッズ」が話題になる傍ら、同界隈を根城にする中年もいる。なかにはキッズを犯罪に誘う輩も……彼らの正体とは?関係者を含め密着取材した。

キッズの「仲裁料」をトー横中年が徴収
「キッズも闇バイトなど後ろめたいことがあるから、暴露される恐怖心で払ってしまうんです」(キッズの一人)

 トー横キッズの間で起きたけんかを中年が仲裁し、「仲裁料」を徴収するシステムがある。  記者も、16歳の少女が「リアコに捨てられて自殺したい」と泣きながら中年のもとにやってくる現場を目撃。リアコとは女性がお気に入りの男性に金銭を払い、男性は女性を心身ともに保護するというトー横独自の文化をいう。  すると中年は「簡単に死ぬって言ってんじゃねぇよ!怖いからどうせパキって(※薬物依存になって)飛び降りるくらいしかできねんだろ? そんな覚悟でこんなとこ来てんじゃねぇよ」と一喝。  毅然とキッズをたしなめる姿に、ある程度は年の功で若者の役に立っているかと思わされた。しかし後日、この中年はキッズ間のトラブルに介入し、10万円近くをちゃっかりせしめていたことがキッズの証言から判明した。

若者のトラブルは、トー横中年にとっての“養分”

 こうした行為は、14歳少女と淫行して逮捕された山下裕史(当時38歳)も行っていたという。山下と関係のあったキッズは話す。 「仲裁した後に、加害者から2万〜十数万円を取って半分ほど中抜きして、残りを被害者に渡す。50万円とか途方もない金額のこともあった。逆に山下を利用する女のコもいて、彼女とトー横男と彼氏との三角関係トラブルに介入して8万円を請求したこともあった。未遂に終わったようだけど」  若者のトラブルは、トー横中年にとっての“養分”なのだ。
かつてトー横で親しまれていた犯罪者たち

 18歳男性に暴行を加え、母親から身代金を奪ったとして逮捕された徳永晋太郎(当時38歳)、山下両容疑者は「徳さん」「ヒロさん」などと呼ばれ、親しまれていた一面もあった。  SPA!は、両容疑者と関わりのあったJ君(18歳)に話を聞くことができた。 「徳さんがキッズにさせていたことは、万引、薬物売買、売春、特殊詐欺の受け子、美人局など殺人以外の犯罪すべて。売春させて男の財布からカネを奪わせていたこともありました。ヒロさんは広場では頼れる兄貴的存在でしたが、裏で手を出していた。新規の女のコよりも、親との関係が悪く、人に相談できなさそうなタイプを狙っていました」

獄中からキッズへ宛てた手紙
またSPA!は徳永が近しかったキッズたちに獄中から宛てた手紙を入手。J君は手紙を見た際、徳永の人心掌握の巧みさを改めて感じたという。 「手駒だったとしても、それぞれの性格をちゃんと把握している文面で、グッときたキッズはいたと思います」  キッズたちはなぜ、彼らに従ったのだろうか。
シャブ漬けにされたキッズは判断力を失い、犯罪へ
「徳さんはクスリをくれるし、トラブルがあったら助けてくれた。宿がないコを部屋に泊めたり、ご飯を与えたり。そんな小さな恩で彼のために動くキッズはたくさんいました。それに2人とも異様に口がうまく、広場での人間関係に気をつけているコですら、いつの間にか心酔させられていました。  そして大抵、最初は一緒に草を吸い、だんだんとコカイン、シャブへと移行し判断力を失わせ、『もっと欲しければ指示に従え』という手口。シャブ漬けにされて、徳さんの部屋で暮らしていた女のコもいました。仕入れ先は、仲の良いヤクザや黒人。逮捕されるまで、こうしてキッズから巻き上げようとしていた」

「これから来るキッズは簡単に騙されるでしょう」

 J君は、「今後また徳さん、ヒロさん的な人は出てくると思う」と言い、こう警告する。 「これから来るキッズは簡単に騙されるでしょう。でも、怪しいことを持ちかけられても、嫌なら断ること。歌舞伎町にはそういうヤツがいると思って来いと言いたいです」
『大丈夫か?ご飯食べるか?』中年に恩義を感じるキッズ
新宿・歌舞伎町に拠点を構え、トー横キッズの保護や食事の提供、広場の清掃といった活動に尽力している「日本駆け込み寺」の玄秀盛氏は、広場の中年とキッズの関係をこう分析する。 「広場に住みついている中年も、普段は広場にいない中年も、地方や機能不全家庭から何とか飛び出してきたキッズからしたら頼みの綱です。やっと辿り着いたトー横で、最初に『大丈夫か?ご飯食べるか?』と優しく声をかけてくれる中年にはほだされやすい。  その結果、薬物や売春行為、闇バイトを斡旋されてしまっても、『最初に声をかけてくれたおじさん』への恩義があり、警察や親にはその被害を訴えられない。こうしてあの界隈の犯罪はブラックボックス化してしまうのです」

「トー横には行くな」と言い続けることが対策

 キッズの心の隙間に入り込み、犯罪の手駒として飼いならしていく中年たちを一掃する手立てはあるのか。 「現状では打開策はありません。新宿署は今、立ちんぼや薬物などの対応で精いっぱいだし、区もすぐに広場の問題を解決しようという積極的な姿勢は見せていない。我々のように新たにやってきたキッズへ食事の提供などをして、なるべく広場の中年にたらしこまれないようにするといった、地道な手立てしかない。  トー横は『居場所ができる』なんて良いイメージでいわれているものの、そもそもは歌舞伎町。『臭い、汚い、暗い、危険、狂う』の5Kの歓楽街であるという認知を子どもたちに広め、『トー横には絶対に来るな』と強く言い続けるしかないでしょう」  トー横に来ても救われるのはいっときだけ、ということを若者に啓蒙し続けることが重要なのだ。

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「クスリ漬けにして判断力を失わせる」トー横キッズを犯罪に引き込む“トー横中年”の実態。一見、優しい兄貴分だが…

週刊SPA!編集部