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#03「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」の嘘。

おそらくみなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」
アフリカのことわざです。
「目の前のことを一気に推し進めるなら一人でいい。しかし大きな目標を実現したいのであれば、多くの人を巻き込んでいくことが必要だ」という意味ですが、それは嘘です!という話を今からします。


いつも「作家になりたい病」をこじらせている

幼少のころから小説家になりたいと思っていた私。
小学校の時にお芝居の台本を書いたり、誰かになりきって空想の世界を演じてみたり、「作家」という職業や「芸能」の世界に憧れがありました。

新卒でマスコミ就職に失敗したあとも、趣味でエッセイや短編小説を書いたりしてはコンテストに応募して(は落選して)、報われない日々を過ごしてきました。

40を迎えた今でも「死ぬときは作家として死にたい」と言ってしまうこじらせ具合ですが、そこにはいつもつきまとう「問い」があるんです。

「何を書くのか」

・・・ん?何を?
いつもここで思考停止してしまう。

小説かもしれないし、自叙伝かもしれない。あとはブログが書籍化されるとか?

本になりそうな人生のネタは腐るほどあるのに、どんな読者に何を届けたいかいまいち決まらないし、そんな様子だから執筆も進まない。そうこうしているうちに人生のネタが腐り始めていることにもうっすらと気づいています。

たぶんね、出版できたら何でもいいんだと思う!(キリッ!)

きっとそんなんじゃ売れないだろうけど、一般人が「売れる本を書こう」なんて思うほうが厚かましいわけで、「本を書く」という行為自体がすごいことだし、商業出版できるだけで「この世に生きた証」には十分なるんじゃないかなあ。

というわけで、ちょっと視点を変えてみました。

動画配信の2次利用

そうだ、私には「動画配信」というコンテンツがある!

フェイスブックライブを使ってこの2年間で約400回の動画配信をしてきました。台本もテイク2もない完全なる一発撮り。いわゆる生しゃべりです。
しかも朝です。

これまでは基本的には友達限定の配信で、たまに「うまく話せたなあ」というものを公開にしたり(いやらしい)、多くの人に見て欲しいのは見て欲しくないのかどっちやねん、という感じで配信していました。

あるきっかけがあり心理的なブロックが外れ、およそ1か月前(4/22配信分)から公開設定で配信をしています。
今までは私のことを知る友達のみが見てくれる安全な場だったのが、急に不特定多数に向けて生でしゃべる。それはまるで、錦江湾でぬくぬくと泳いでいたのが、東シナ海へと繰り出すようなもの。(この例えあってる?)

いちおう伝えたいテーマを立てて、脱線してもテーマに戻ってこれるようにと考えながら配信しています。
「毎日すごいね。」「2年も続けてるんだね。」と驚かれますが、私の中では頑張って続けているというよりも、楽しいから続いているという感覚のほうが大きいんですが。
周りから頂く言葉から感じたこと・・・。

そうか、これはすごい財産なんだな!

じゃあ、文字化してみよう!

この目の付け所は良かったんですが、とにかく時間がない!しかも自分の一発撮りの配信を見直すなんてムリ!!


ある日ふと思いついた「ライター募集」

そうだ、書き起こししてくれる人を募集しよう!(本日2回めのひらめき)

なんと安直で無謀な思い付きと思いきや、朝活で話してみましたら、物好きな方がいらっしゃいましたよ。しかも2人も!
さっそく「朝活ライティングチャレンジ」という非公開FBグループをつくり、どんなふうに進めるかを大急ぎで考えました。

自分の書いた文章には愛着がわくだろうから記名式にしたいけど、ただの視聴感想文になるとちょっと違う。
「書き起こし」をベースにして、ライターの想いも表現するにはどうすればいいか・・・

約1日くらい悩んだ末の形は(もっと悩め!)、どうぞこの後に掲載される「読む朝活(仮)」をお楽しみにしてください。

「早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。」

はい、戻ってきましたよ。今日のテーマ。

自分が書く(書き起こす)ことを手放し他者にゆだねたことで、すごい勢いで文章化されていくんですよね。
商業的にウケる文章になるには編集が必要だとは思いますが、とはいえ本になるにはある程度の量が必要なのは明らかなので、そういう意味では確実に出版に近づいています。一人では絶対できなかったと思う。

これって、あるプロジェクトに似てるんじゃない?と気づきました。

そう、「えんとつまちプペル」方式です。
複数の描き手で絵本を書き、クラウドファンディングで制作資金を募り、みんなでつくる絵本ができました。

比べるなよ、と怒られそうですが、
「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」
あらため
「みんなで行けば、楽しみながら早く遠くまで行ける」(ケイティ語録)でございました。

おあとがよろしいようで。

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