日記#195 不器用な愛 2021/01/20
昨日の余韻でぼーっとウィーンのことを考えていたら、1日が終了していた。ウィーンも私のことを考えてくれてたら嬉しいな。どうかな?あとで聞かせてね。
長い間その存在を認識しつつも行けてなかった近所のカフェに突撃した。
トーストセットを頼んだらサラダとちっちゃい卵焼き、それにパスタがついてきた。あとパイナップルが一切れ。
一つ間違いないことは、誰もこの付け合わせを心から美味しいとは思っていない、ということ。それでも彼らは今日も、全国のトーストセットのプレートで、素知らぬ顔で鎮座ましましている。
強いものが生き残るとは限らない。生き残ったものが生き残っただけだ。そうゲーテも言ったらしい。
ここのカフェは今時珍しくタバコが吸える(喫煙席がある)。私はタバコを全く吸わないがその匂いを感じるのは大好きなので、入店した瞬間このカフェが好きになった。
ちゃんと21世紀の法律に従い、喫煙席、禁煙席と分けられてはいるものの、空気中に飛び散った匂いは捕まえようがないから必然的に建物全体がタバコ香(が)で満たされる。
私はコーヒー豆とカカオ豆の違いも知らない、ズブのドゥブのバブの素人なので、次の感想はなんの意味も価値も持たないんだけど、コーヒーはタバコと一緒に味わうとそのドラッグ味が増幅され経験としての満足度が飛躍的に上昇する気がする。
私は、禁煙席に流れてくるわずかな香りを肴に コーヒーを嗜む技をもって自らの肺を黒染めすることなく、その体験だけを得る。
他人の肺と寿命を犠牲にして飲むコーヒーは美味い。
(ここはジョークアベニューですか?)
こんなことを思うのも、身近に喫煙者がいなかったからかもしれない。家族が家の中で吸うような家庭だったらこういう発想にはならないかな。
昨日の吹雪でものすごい吹き溜りができていた。ここだけ局所的に膝上くらいまである。それにしても風の力すごいな。物理を学べばなんでこんな形になるのか説明できるんだろうね。
物理......ね。一生学ぶことはないだろうな。
物理、お前から学んでこい。
愛(LOVE)足りてる?
ハートをいっぱい貼ってLOVE LOVEと書けば愛を伝えられると思ってる、不器用ないらすとや熊。I FEEL YOU.
2020年1月20日
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