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冷え性も原因は十人十色。その人に合った漢方薬で体質改善に向かいます。

冷え性の人、特に女性に多いですね。私も以前は末端冷え性で、足の指にしもやけができていました。

冷え性の原因って人によってさまざまなのです。

・血が足りない                            ・血のめぐりが悪い
・低血圧
・ホルモンバランス
・自立神経の乱れ
・筋肉量                               ・水がたまってむくみ、それによる冷え 

などなど

同じ病名、同じような症状でも
その原因は様々です。

こんなときこそ漢方の出番です!


漢方ではその方を、①目で見ることで、お顔の色つや、髪の毛、体の様子を知り、➁生活習慣、ストレスはどのくらい?、食欲は?睡眠の質は?痛いところはあるのか?などなどたくさんの質問に答えから要因をさぐり ③肌質など少し触れて ④舌の状態を見て

総合的に判断をして使う漢方薬を決めるのです。

冷えの症状を改善する漢方薬はたくさんありますが、その方の冷えの原因をある程度つきとめて、どれを使うか決めるわけです。

質問項目はここではできませんが、

体の冷える場所別に考えて使われる漢方薬をご紹介します(^^)/

1.手足が冷えるタイプは当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅうゆうしょうきょうとう)

やせ型、中肉中背 血のめぐりが悪い、血が不足している手足のしもやけ、下腹部の冷え、腰痛で冷えのあるタイプ

入ってる生薬:当帰、桂皮(シナモン)  芍薬、細辛  木通、呉茱萸、生姜(しょうが)大棗(なつめ)、甘草

効能効果:抹消循環の改善、血管拡張、鎮痛、鎮痙、消化吸収促進、
冷えだけでなく頭痛、月経痛を含む下腹部痛、腰痛、下痢 など改善する漢方薬です。


2.腰から冷えるタイプは
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

腰から下が冷えて痛む 冷え性体質、足腰のだるさ、軽いむくみ、腰痛、坐骨神経痛 などを改善してくれる漢方薬です。

入ってる生薬:茯苓、桂皮(シナモン)、白朮、甘草

効能効果:お腹を温めて水分代謝を上げて、食欲増進、鎮痛、消化吸収促進する作用があります。
目の神経と網膜水がたまるのを防ぐこともでき、房水の水のながれが悪くなり発症する緑内障も防いでくれます。


3.冷えで風邪をひきやすいタイプは桂枝湯(けいしとう)

寒気を感じてすぐに風邪をひきやすい人向けです。

入っている生薬:桂皮(シナモン) 芍薬 生姜(ショウガ) 大棗(ナツメ) 甘草

効能効果:体を温めることで風邪の予防をします。ひいたかな?というタイミングの風邪の初期に◎二重丸です。


4.全身が冷えるタイプは十全大補湯(しゅうぜんたいほとう)

虚弱体質 青白い顔 全身がゾクゾク寒気のするような人。大病後、産後の体力低下したとき疲れやすくて 元気のない人向けです。

入っている生薬:人参、地黄 茯苓、白朮、当帰、芍薬  黄耆、桂皮 川きゅう、甘草 

効能効果:血を養う 消化吸収を促進 新陳代謝 全身の機能向上 免疫力向上、そして体温も上がります。

5.胃腸が弱い冷え性タイプは真武湯(しんぶとう)

虚弱で疲労感強く、下痢をしやくすてめまい、動悸 手足冷え

甲状腺機能低下症などの人向けです。

入っている生薬:茯苓、生姜、芍薬、附子末、そう朮

効能効果:脾と腎をあたためることで全身をあたたかくする、むくみの改善、胃腸の働きを強め消化吸収 循環代謝の改善をします。

6.高齢者の冷えに八味地黄丸(はちみじおうがん)

年とともに腎の機能が低下することによる下半身のトラブル、冷え、脱力感、性機能の低下した老人の冷え体質に。

入っている生薬:桂皮、ほう附子、地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮

効能効果:中すい神経系の機能低下、循環不全、代謝異常の改善、利尿作用、むくみ改善、アンチエイジング。



ざっと羅列しましたが、他にも 体質改善のための漢方薬はあります。

冷えは万病の元で、老化を加速しますから、お悩みの方は是非この機会に体質改善をして、身体全体の機能を上げたいですね♪

ご相談もお受けしていますので、お気軽にお問合せください。

この内容は、インターネットラジオでもお話ししていますので、家事をしながら、電車に乗りながら、聴いていただけると嬉しいです。リンクを貼っておきます。


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