漢方の考えを学ぶ『腹部膨満感、食欲不振の原因は、肝胆かも?』
春は肝が不調になりやすい。
すると肝と表裏の関係である腑、『胆』にも影響が出ます。
胆は消化酵素を溜めて排出しているところです。
肝が胆汁を作っているので、肝が不調になると胆にためる消化酵素が出なくなり、食べた物を消化吸収する機能が落ちてしまいます。
結果、消化不良、腹部膨満感、食欲不振になります。
この状態が続くと、栄養不足からの体力低下で、元気がなくなります。
『肝胆湿熱』という症状
難しい四文字を出して、すみませんが、肝胆の不調による代表的な病状を「肝胆湿熱」といいます。
もしかしたら、みなさんの不調もこの延長線上にあるかもしれません。
この病状、部位別に考えると、
頭部付近の不調・・・頭が重い、目やに、耳垂れ
腹部付近の不調・・・両脇が張った感じ、腹部膨満感
下半身の不調・・・便秘、泥状の便、睾丸の腫れ、陰部の湿疹、おりのもが
黄色くなる、においがきつくなる、排尿のときの痛み
全身の不調・・・倦怠感、食後のだるさ、消化機能低下、食欲不振、
胸のむかつき、吐き気
これらの部位は、肝胆経絡上にあります。
湿邪(水滞によって水がたまり、湿となり炎症を起こす)が肝・胆の経絡に入りこむために、同経絡上にトラブルが発生します。
※肝胆経絡は・・・・頭、目、耳、脇を通過して鼠径部、陰部 につながっています。
上記のような不快感はありませんか?
『肝胆湿熱』を改善する漢方薬
代表的な水滞から発する『肝胆湿熱』治療漢方薬を2つ紹介します。両方とも炎症をとり、便を出す、尿を出す、などでさらに清熱させることで症状を改善します。
茵蔯蒿湯 (茵蔯蒿、山梔子、大黄) 肝胆炎症による黄疸、じんまし
ん、口内炎、皮膚のかゆみ、便秘など。
貝などにあたって発生する急性肝炎などにも。
竜胆瀉肝湯 (竜胆、黄ごん、山梔子、沢瀉、木通、車前子、当帰、地黄)
肝胆の経絡に入った炎症は陰部に問題を起こします。
陰部のできもの、湿疹、尿路に炎症、膀胱炎、おりものが変化
する、など。
ひどくなる前に薬膳茶で予防
薬膳茶による春の肝胆養生をしましょう。消化促進して水滞を起こさないための薬膳茶です。
肝胆の養生、消化促進して水滞を起こさないための薬膳茶
🍃紫の香り(春ウコン、黒人参、月桃)
🍃南蛮毛
🍃ミント
🍃山査子
🍃オレンジピール 🍃レモングラス
春ウコンは胆汁分泌を促進します。
南蛮毛は胆石、腎結石や黄疸の改善にもなる、水滞のための食薬です。
ミントは消化促進、自律神経を整えて便秘を改善する作用があります。
山査子は消化不良、腹部膨満感を改善します。
オレンジピールは消化促進作用があります。
レモングラスは腸内に溜まったガスを出し、膨満感の改善をします。
「紫の香り」というベースの味がしっかりあって、柑橘系、ミント、が前面に出る爽やかな味です。美味しいしので是非試していただきたいブレンドです♪
これからの季節、湿度が高くなり、「肝胆湿熱」による膀胱炎になる女性も多いです。加齢により水滞度が上がりますから、是非薬膳茶ブレンドで楽しく予防してください(^^)/
この内容はポッドキャストでもお話しています。よろしかったら聴いてください。
https://open.spotify.com/episode/68iTKqIg03GGdpmRWJc0tj?si=33d8514869824192
上級漢方養生士、医薬品販売業者、登録販売者、生態生薬研究会会員
漢方ラボ チャカラティーズ 織田 縁
今日飲んでいるお茶は・・・・
消化が悪いので・・
紫の香り ∔ 春ウコン、月桃、黒人参
サンザシ
オレンジピール
レモングラス
南蛮毛
ペパーミント
紫の香り 春ウコンのクルクミン
サンザシ めりんごの小さい 脾・胃・肝 消化不良、腹部膨満感、胸やけ
気滞お血 による 痛み 月経痛、打撲による痛み
オレンジピール(陳皮) 腹部膨満感、食欲不振、嘔吐
胃腸弱い人の漢方薬によくはいってる・・・・
含まれる、リモネン(精油成分)に消化機能促進作用、中枢抑
制作用( リラックス効果
消化酵素 胆汁分泌促す!!! 補中益気湯、平胃散、六君子湯、
ヘスペリジン 抗炎症作用、血管を広げて血流をよくしてくれ る
レモングラス 胃腸の働きを刺激して、消化を促進してくれる
タイ料理によくつかわれる
気滞る
南蛮毛 肝・腎・膀胱 (玉米髭 ぎょくべいじゅ)
水滞による 胸水、腹水 黄疸や胆石 腎結石にもよい
薄荷 肺・肝 肝気鬱結 の解消 胃痛、胃寒
前回のクイズ:
肝とつながっている 陰と陽の関係 六腑は??
そこも、大切な役割を持っているところですので、働きを知っておいていただきたい。
肝と胆は 経脈で繋がっている のでと表と裏の関係
肝胆 は協力しあって消化機能を助けている
漢方では それぞれの五臓六腑は精神活動的にも 影響あたえていると考えて
胆については 思索して決断をする 腑 と
「胆力」がある「肝がすわっている」 どんどかなめて的確な判断ができること
胆 は胆汁をためているところ
胆汁の分泌が十分でなくなると ⇒ 消化が十分にできななくなる
脾胃の消化機能を助けている 肝・胆
胆汁の は肝の疏泄によって調節されている 肝の疏泄がうまくいっていると
問題なく、消化機能も元気!
よくある 不調は・・・・
肝胆湿熱
全身の倦怠感、 両脇が張った感じ
食欲不振、むかつきかん 便秘、 泥状の便
排尿のときの痛み
あたま・・・目やに、 耳垂れ
睾丸の腫れ、陰部の湿疹
おりのも
原因:
体内で湿が増えて、湿邪を受けて また暴飲暴食、 ストレス、疲れ によって
湿・・・湿気の多い 脾気虚、腎陽虚弱 のため
その炎症が、肝胆 の経絡に入ってしまって
肝胆の下、太ももの上、陰部 にかけて の炎症、湿疹 睾丸の腫れ、おりもの黄色
肝胆湿熱
⇒ 消化機能低下、胃のむかむか感 食欲不振、胸のむかつき、 吐き気、
嘔吐、便秘、便がやわらかい)
⇒湿熱が 下しょうに 尿が黄色く少量 排尿痛
⇒ 肝胆の経絡に湿熱が入ると 目ヤニ、耳垂れ、陰嚢の湿疹
睾丸の腫れ痛み おりもの黄色くに
茵蔯蒿湯 茵蔯蒿、山梔子、大黄 肝胆炎症がつよくなった 炎症すると黄疸になたり
体力中
茵蔯蒿といえば、肝・胆の湿熱を除去 炎症を治してくれる
黄疸とる
貝にあたったとき
湿熱にある 湿が粘着 ドロドロ すると体内で熱を持って、炎症し てしまう。 熱、炎症が夾雑 して肌が黄色くなる
さらに、ますます水のめぐりが悪くなって 小水も出にくくなる (体内に湿気がた まってるのに)
熱が津液を消耗するため、口の渇き、便秘
じんましん、湿疹、皮膚のかゆみ
竜胆瀉肝湯 竜胆、黄ごん、山梔子、沢瀉、木通、車前子、当帰、地黄、肝臓
炎症とって、尿量を増やして
竜胆(主) の肝胆の熱を取る
肝胆の経絡は 頭から 耳、脇腹、陰部に向かって
下に肝胆のねつが下がると 陰部の問題がおこる
陰部にできもの、尿路に炎症、おりもの黄色 下半身の湿疹
両方とも水滞のための漢方薬と分類されてる
肝胆に炎症が起こって、下半身にできもの、湿疹、尿を出すときの痛み、
蕁麻疹、ができてしまう前に
薬膳茶などで、水滞の改善をしましょう。
大抵の人が水滞なので
誰にでもおすすめします。
これからどんどん湿気が増えますからね・・・
南蛮毛、タンポポのお茶
地膚子 はとむぎ
次のクイズ
顔の色で いろいろとわかる
肝が悪いひとは何色の顔
気がつまる季節 5月病もある
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