見出し画像

料理(14)チャプチェ

 なんか、やっぱり韓国料理だ。 
 私は韓国料理とタイ料理がとても好きだ。
 辛いものが好きという意味ではなく、味がなんだか好きなのです。でも、まぁほとんど日本でしか食べたことはなく、タイには行ったことすらなく、日本人向けに作ってあるものだとは思うけど。
 随分前、タイ料理の本を買ってきて、いくつか作ってみたことがありますが、それもまぁそれなりに美味しいものが出来ました。いつかまた挑戦して、ここで紹介できるように頑張ります。
 世の中にはいろんな食べ物があって、その中には万国共通で好まれていたりするものがある思いませんか?ここで「えのき明太チヂミ」を紹介した時にも、お好み焼きやチヂミみたいな食べ物は世界中にあって人気なのでは?と書きましたが、そういう感じです。

 大抵の人が嫌いじゃない食べ物ということで思い出すのは、日本だとやっぱりハンバーグ、オムライス、肉じゃが、カレー、ラーメンなどでしょうか?子供さんが好きそうなものばかりですが、微妙に和食とは言えない物が多い気が。。。でも、食べ物に関しては日本人は意外と冒険する人が多いから、これでいいのでしょう。そして、大人にも好きな人が多いです。
 それから、ある程度の年齢になると、ご飯がすすむ系のものですね。このチャプチェもやっぱりその部類で、結構人気があります。私も初めて食べたときから大好きです。
 大体、日本人は、醤油味でごま油の香りがして少し甘くて、という味が好きじゃないかな?そこに少しニンニクが入るともう食欲そそられちゃいますよね。しかも今回は春雨に味が染みて、ツルツルっと行けちゃうんですよね。
 ただ、これまでにここで紹介したユッケジャン、プルコギ、などと同じで、どうやって作るのかもわからなくて、作ったことはありませんでした。今回作ってみたら割と簡単だったのでますます親近感の湧く料理として好きになりました。

 韓国料理というと焼肉が有名ですが、実は野菜をたくさん食べますね。子供の頃、焼肉をサンチュなど野菜等で巻いて食べるアイデアもいいなと思っていました。お肉と共に好きなものを巻くという作業も楽しいものです。
 しかし、そうは思わないどころか面倒だとしか思わない人が私のごく身近にいます。

 それは私の父。本当に何もしない人で、自分で巻くどころかホットプレートが目の前にあっても、肉も野菜も、何一つ焼くことすらしません。
 大抵の人には肉の焼け具合の好みというものがあって、私もそうで、かなりのレア好き。焼けすぎると嫌だから、友達と食べたりするときは焼肉奉行にならないように頑張るタイプです。
 しかし、父にはそれがないのか、自分で焼こうとはしません。

 あと、完全肉派なので、家で手巻き寿司みたいなものもしたことがありません。焼肉も、母が焼いて適当に野菜で巻いたものを、父の目の前の取り皿に置いてあげるのです。取り皿なのに自分では取りません。父はただ、その取り皿に乗せられたものを食べるだけです。そのくせ、その皿に食べ物がなくなると「はよ焼いてよ」なんて催促することすらあります。
 そんな大きな子供を見て、私は心の中で「なんだ、この男」と思っていたものです。焼肉や鍋料理というものは、準備さえしておけば後は一人一人好きなものを入れて食べます。料理担当者にとっては楽なメニューのはずですが、我が家では、私も手伝うとは言え、特に母がめちゃ忙しく、彼女はいつもの如くあまりゆっくり食べられませんでしたね。
 まぁ大体、母は毎回の食事がそういう感じでした。母が食べていても、父は「あれ取ってくれ」「お茶」などと言うし、それに慣れてしまっている母。そして、めちゃくちゃ気が利くし、なんでも手早くできるので、やっちゃうという関係性。
 私は父に対して「それぐらい自分でしろよ」と思うのですが、日本の男ってそこはもうどうしようもないのかもな、と感じてもいます。
 今の時代の男性でも、そういう人は少なくない、かな?どうでしょうか?

 母亡き今は、私が引っ越すまで全部自分でしなくてはならなかった時期があり、家事というキリのない仕事、特に毎日の料理と後片付けの大変さが身に染みているようです。
 父は当時のことを「全部母にしてもらって当然と本当に思っていた自分」を心から後悔・反省し、今頃感謝しているようです。もっと妻に感謝を言葉で表現すれば良かったと。
 遅い!でもまぁ、全然感謝しないよりはマシかな、なんて。

 父は、箸使いも下手です。小さな豆みたいなものは全く掴めません。割り箸でも下手で、もはや掴もうと努力もしません。なのでチャプチェのようなツルツルした食べ物は苦手でしょう。でも味は美味しいと思ってくれているようです。これからもたまに、塩分だけ気をつけて作ってあげようと思います。

 材料と調味料の量は大体の目安です。好みで調節してくださいね。


【材料】
豚こま:150gぐらい
塩コショー:適当
にんじん:半分
玉ねぎ:半分
ピーマン:中ぐらいのを2個
ごま油:大さじ1
砂糖:大さじ1
醤油:大さじ1
オイスターソース:小さじ2
ニンニク:小さじ1(すりおろしたもの)
生姜:小さじ1(すりおろしたもの)
水:250cc
鶏がらスープ:小さじ2
馬鈴薯の春雨:50gぐらい
ネギ:青いやつ:好きなだけ
一味唐辛子:適量(辛いのが好きな人用)

【準備】
豚肉:一口大に切る
にんじん、玉ねぎ、ピーマン:それぞれ細切り
ニンニクと生姜はすりおろす:市販のものでもOK
ネギ:ざっくりした小口切り


【作り方】
1:フライパンにごま油を熱して豚肉を炒める
 (塩コショーして)
2:玉ねぎを加えて、炒める
3:その少し後にピーマンとにんじんを加えて、炒める
4:油が全体に回ったら
  砂糖、醤油、オイスターソース、ニンニク、生姜を加えて炒める
5:フライパンの端っこに野菜を寄せて、余ったところに水を加える
6:沸騰してきたら、鶏がらスープ、春雨を入れる
7:春雨が少ししんなりしてきたら、全体を混ぜて4分ぐらい煮詰める
8:春雨から澱粉質が出て、とろみが少しでて
  だんだん水分がなくなってきたら
  ぐるぐるっと混ぜて、ネギを乗せて完成


【ポイント】
馬鈴薯の春雨を使うこと
煮詰めすぎて水分がなくなりすぎないこと
(すぐ固まってダマになって食べにくくなります)
逆に、あまりにも水分が多すぎないこと
4分ほど煮詰めている後半に、数回味見をして味の濃さをチェックしてね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?