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料理(4)夏野菜と豚肉炒め

 なんという料理なのか、わからない。
 ただ、夏野菜と言われるものを豚肉と炒めたものです。
 亡き母がたまに作ってくれました。

 母は昭和11年(1936年)生まれ。亡くなった時は84歳でした。彼女のことを書こうと思ったら一冊の本が出来上がり、きっとNHKの朝ドラになるでしょう。私の筆力ではだいぶ難しいです。

 クリエイターでもあった母は柔軟な考え方をする人で、自分よりずっと若い人の意見でも、いいと思うと全くのこだわりなく取り入れる人でした。

 料理もそうです。
 母にとってズッキーニ、パプリカ、という食材は新しいものでしたが、近所の女性が ‘ラタトゥーユというもの’ を作って教えてくれた時には「面白そうやな」「これ大きなキレイな色のピーマンやな」なんて言いながらすぐ覚えて、また2〜3日後、自分一人で作ってみたら、その女性より上手に手早く美味しく作ってしまう。

 そしてその時に教わった料理じゃなくとも、これとこれを炒めたら美味しそうや、とか、これとこれを炊いたら美味しいで、とか、自分でどんどん考えて作ってしまうのでした。

 私に食べ物の好き嫌いがないのは、生まれた時からずっと母の美味しい料理を食べてきたから、かもしれません。きっとそうでしょう。感謝。

 母は、
「私達の時代はこうだった」なんて古いやり方を若い人に説教したり、押し付けたり、みたいなことも一切ない人でした。それより「若い人のやり方のほうが、色々と便利になったりしてるもんや」と、サクッと受け入れるのです。
 私も見習おうと思っています。

「どんだけ暑ぅても、夏の方がええわ」と言っていた母。

 母と違って、私は夏は苦手です。
 大阪生まれ・育ちなので、ますます苦手です。
 というのも、大阪は毎年「不快指数100%」という日が一夏に一日はあるそうで、夏はものすごく蒸し暑いからです。これって全ての人が気持ち悪いと思うほど湿度が高い日という意味ですよね。なんかすごい。

 私は秋や冬の方が断然好きです。
 そりゃ、マイナス何十度みたいな極寒の土地だと辛いのかもしれませんが、これまでに住んだことのある大阪、東京、兵庫では、私は冬はつらくないです。50歳になる頃までは冬でも素足。最近は靴下を履きますが、今でも冬の外出時にはシャツ1枚にユニクロのライトダウンジャケット1枚でOK(軽くて着やすいしね)。友人には驚かれてます。

 でも、夏は本当に苦しく、これと言った理由もなく、ぐったりして起きられない日があったりします。ちゃんと食べてちゃんと眠っているのに、ね。

 どれだけ苦手でも毎年めぐり来る夏を、できる限り元気に過ごすためには、嫌うのではなく楽しもう、と工夫しているつもりです。その工夫の1番はなんとかして良い睡眠を取ること。夏バテしないために一番大切なことは睡眠だと思います。

 睡眠不足の状態で、仕事や学校などに行かねばならず、胃がムカムカして、喉ごしの良い冷麺やざるそばやソーメンの様なものばかり食べてしまう。それも一日一食ぐらいならまだいいけど、そればかりになっちゃうと、栄養が不足したり偏ってしまって、暑さとともに倒れちゃう。

 夏を元気に乗り切るために大事なことは睡眠、そしてしっかりと食べることと思ってます。

 てなわけで、スーパーに行ってみると、ズッキーニとパプリカが安くなっていたので母を思い出しました。色も表面もキレイで、なんかちょっとおしゃれっぽいですね。

 「夏野菜」なんて、つぶやいてみたりして。’がらっぱち‘ の私もちょっとかっこよくなった気がして、料理がめちゃ上手だった亡き母がたま〜に作ってくれた夏野菜炒めを、なんとか真似して作りました。

 もっとちゃんと教えてもらっておけばよかった、な。

 
材料と調味料の量は大体の目安なので、お好みで調節してくださいませ。


【材料】大人2人分ぐらい作れます
ズッキーニ:1本:7mmぐらいの輪切り
パプリカ:1個:食べやすい大きさに適当に切る
豚肉:200gぐらい:食べやすい大きさに切る

サラダ油 or オリーブ油
塩コショー:適量

【合わせ調味料を作っておく】
醤油:大さじ1
砂糖:大1
みりん:大1
酒:大1
焼肉のタレ:大1
コチュヂャン:小さじ1〜2

【作り方】
フライパンにサラダ油、or、オリーブ油で
豚肉を手早く炒めて、塩コショー
一旦取り出す

そこに、ズッキーニとパプリカを入れて炒める
(柔らかすぎないのが私の好みです)

また豚肉を戻して炒める

合わせ調味料をかけて、ぐるぐる

yeah


簡単で美味しくて、なんか嬉しくなるおかず
の出来上がりです

いろどりも綺麗なので、見た目からも
食欲がそそられる、かもね



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