【CHAT】Always special

そういえば、記憶のレンジを広げると、

「クラシコは常に劇薬、劇的な回復と致命傷が隣り合わせ」

という伝説的なオープニングがあった。あれからもう3年の月日が経った。この3年間で選手は年を重ね、監督は変わり、クラブはタイトルを獲ったり逃したりした。

6ポインターと言われた真の頂上決戦を終えた今、3名の選手を取り上げて、考えたことを書いていこうと思う。


チュアメニとリュディガー

チュアメニとリュディガーは初の公式戦クラシコ。

ここまで見てきた彼らについてザックリ所感を残しておこう。

チュアメニは、これまで”ポスト・カゼミロ”のような立ち位置として常に比較対象にブラジリアンがいた。
カルロ、チームメイト、サポーターからの信頼を得ることにこれといって苦戦することなく、賭け要素が強かったディールだっただけにサポーターは安堵しているといったところだろうか。
彼は徐々に「チュアメニ」というマドリーにとって新たなアンカースタイルを確立させ、元14番と比較されることは少なくなった印象だ。

リュディガーは直近のシャフタール戦で身を削ってボールに食らいつき同点弾を決めたばかりで、加入後、最もスポットライトが当たっているタイミングだ。
クラシコではハイクオリティのままロングランを続けるミリトン、2年目にして親分感のあるアラバがスタメンではあったが、シャフタール戦の怪我(顔面流血)や、初めてのクラシコという選手の体調・メンタル面を考慮しただけであり、スタメンでも文句なしのパフォーマンスが続いている。アラバとは波長が合いそうである。


クロースの真意

マドリーでの引退を心に決め、プレー満足度が彼なりの基準に満たなければユニフォームを脱ぐと口にしたことのあるクロース。

2021年のUEROをもってドイツ代表を引退し、マドリー以外で気を散らすものがなくなった。

シーズン開幕に怪我で出遅れたり、序盤はなかなかエンジンがつかない年もあったが、今季は目立ってそういうことはなく、37歳のモドリッチと共に「結局ね!」とサポーター側は言いたくなる安定感を誇っている。

クロースにとって今回が21度目のクラシコ。そして、リーガでの250試合目となるメモリアルゲームでもあった。そして、クラシコから一夜経った今でも、目立ちに目立ったフェデに次ぐほどの大きな賛辞が飛び交っている。

試合後、クロースはバルベルデの名前を挙げて「top 3」と称した。

バルベルデにとって、クロースはアイドルであり、当時16歳の彼のツイートが何も隠すことなくそれを表してる。

モドリッチのストーリーはクロースとともにあり、クロースのストーリーはモドリッチとともにある。そして、バルベルデのストーリーは彼らとともにある。

時代は変わり、選手も変わる。
しかし、変わっている瞬間をはっきりと見ることはできず、それは急なのに静かだからだ。
今はまさに変わっている瞬間なのかもしれない。

クロースの"Always Special"と2枚の画像はそういう意味があるのと考えてしまう。

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